母のタイムスリップ日記
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| 2006年11月13日(月) |
「どちらさま?」 ギョッ! |
利用者さん 訪問。 少し早めに訪問した。 暫くは ご家族が一緒と言う連絡が入っていた。 「待ってましたよ!」とご家族が言われた。 利用者さんはマッサージの椅子に座っていたので 傍まで行くと…。 これまでの経過を話してくださった。 ヘルパーさんが訪問なさった時 指が動かなかったのだそうだ。 それで 救急搬送となったそうだ。 ご家族の話では MRI検査を数回やっても脳梗塞や脳出血は見当たらなくて 病名は脳の痙攣となったという事だった。 そんなこともあるのかぁ〜と勉強になった。
「クリームシチュー夕食の希望なんですよ」とご家族から言われた。 それを作る事も可能だが 気になるのは運動量。 食間の食べすぎにも ご家族はようやく気付かれた御様子だった。 良かったと思う。
「土曜日 お散歩に連れ出したが30分持たなくて休んでばかりで 無理だと思いますよ」とご家族が言われた。 再三 医師から運動と言われている事を伝えた。 「お散歩の介助は 苦にならないから大丈夫です。ご家族だと 甘えも出ますから 大変でしょう」と伝えると「買い物がてら お散歩御願いします」という事になった。 足の浮腫みは 薬の管理が出来ているので 気にならなかった。 が 入院生活で足の上がりが悪くなっていた。 「ゆっくり のんびり行きましょう」と歩き出した。 「あ〜いいなぁ〜 入院なんてそう長くなかったけれど 外に出られないのはつまらない」と幾度も言われた。
利用者さん 方向感覚が鈍っている。 ご家族は「わからなくなりましたよ」と言われていた。 でも ちょっとの声がけで「あそうだったわ」と言われる。 おそらく半分は判って居ない。 でも そこを責めたら ますます自信を失い不穏な行動に繋がる。 だから 判らない事を指摘する事はない。
信号は 渡り終えるまでに赤に変わるようなゆったりさである。 でも 前に行こうとなさるので十分。
途中ベンチで休憩。 そう長く休まないでまた歩き出す。 スーパーに入ると あれもこれも…と欲しい物がいっぱい。 「でもね 食べきれないから 今日は辞めておこう」と言われた。
「お昼 一緒に食べましょう」「珈琲飲みましょう」「お蕎麦食べましょう」と幾度も言われた。 「そうですね。ありがとうございます」と応じていると 次にはすっかり忘れておられる。 退院して間もないし 今日が初訪問なのだから…ある程度の混乱は仕方ない。
少し冒険して 上りエスカレーターに乗った。 ちょっと怖かったようだ。「無理ないですよ。母もそうでした。でもこれはなれてくれば大丈夫ですよ」 廻って 数段の階段を使った。 転倒しないように配慮しながら 利用者さん右手に杖左手で手すりに掴まる。後方から力を入れないで支えて無事下りられた。
失敗は次の場面で起きた。 下りのエスカレーターは避けてエレベーターに移動。 1Fまで下りればよいのに上に上がって連絡通路を探った。 ほんの一瞬 通路を探しに出た時 利用者さんを乗せて エレベーターが閉じてしまって下へ降りていってしまった。
慌てて階段を使おうとしたが 無かった。 エレベータは一基しかなくて戻るのを待つしかなかった。 条件反射で動くので 下の階で下りられたかと見るが見当たらない。
見失ってしまった。 歩きまわる事は出来ないと判っているので遠くには行かない。 ただ 転倒と事故が怖かったし さぞかし不安でいらっしゃるだろうと思うと情けなかった。私の過失である。
管理人さんに伝えて 探してもらう。 私は1度利用者さん宅に戻って確かめた。 その時にご家族ももどって見えたので 事の次第を説明し詫び また探しに出た。 再度 エレベーターの前を探したら 見つかった。 「ごめんなさい」と利用者さんにお詫びした。
管理人さんを探し出して 報告。 利用者さん宅に戻った。 ご家族は 利用者さんが悪いと怒られる。 「私のミスです。利用者さんは悪くないのです」と数回伝えて ようやく理解していただく。 ご家族は 心底では 利用者さんが悪いと思い込んでいる風。 事故が起きなくて良かったが 2度と同じ間違いをしないように気をつけなければ…。
活動を終えて 家に戻って 直ぐに母の所に向かう。 通院しておく必要がある。 本人が行かなくても薬は頂けると思うが 外に出ることも大事で…。
母は私をみて「どちら様だっけ?」と聞いてきた。 ギクッ! 認知症では こういう事も起きると承知している。 でも この言葉は初。 いつもだって 言葉にこそしないけれど こういう状態なのだ。 判っていても 目の前で言われるとさすがに「…」 「あれ 何処の人だったかな?」と聞き返すと…。 「〇×(ふるさと)の人」と答えた母。 ちょっとホッとした。
その後には そういう事もなくて でも相変わらず「誰」と言う認識はなく 自分と一緒に居るべき人…みたいにぴったりとくっついていた。
通院して診察してもらい お薬を頂く。
午後から ずっとお腹が空いているみたいだ。 昨日運んだ薬が効いている感じ…漢方なんだけれど…。
通院からの帰り道は もう日が傾き始め 施設に着くと夕食が始まっていた。母も程なく夕食。 昨夜 蒸かしたサツマイモを運んだのでそれも食卓に載っていた。
今晩 薬を使う。 これで解消すれば 嘔吐の原因は便秘の疑いが強くなる。
通院時 医師に聞いてみた「便秘って何日排便のないことでしょう?」 「毎日排便があっても 不快感のある時は便秘。逆に2週間便通がなくとも何ともない人を便秘とは言わない。そういうものだと思う」と言われた。 やはり そういうものだ。 母の場合 一週間出なくてこちらがヤキモキしてもどうって事なかったのだからなぁ〜。 本人が訴えられない以上 細やかな観察力が必要なんだろうな。 難しい局面だ。 谷口さんのホームページ 久しぶりに更新してあった。
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