母のタイムスリップ日記
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2006年11月10日(金) 突然の出来事


明日 夫の友人のご子息の結婚式。
礼服を出したり 靴を磨いたりの午前中。
「祝辞を…」と言われていたが辞退していた。
式が間近になって お役目がどうなったか判らないので 夫に確認を取るように進言。式が間近だし 連絡がないという事は そういったお役目はないと思うが 万が一という事もあるので…。
祝辞は免れたが 乾杯の音頭のお役目があることが判った。
結婚式の禁句があるので 事例を引いてチェックし書き出した。
大丈夫とは思うけれど お目出たい席なので慎重に…である。

高校からの友人で 仕事の関わりもあるし ご子息とも良く会っているという関係だから これだけ緩やかなんだろうけれど…。
若い二人にしてみたら 大切な日なのだもの…。

しまった!ハンカチと靴下を忘れてるわ!

昼ごはんを食べる暇もなく 母の所に向かう。
みんな食事が済んでいるのに 母は半分も食べてない。
ゆっくりと食事介助をした。
それから 居室に入り トイレ誘導 歯磨き。
歯磨きは慎重になる。
昨日 ネットの介護仲間のお母さんが誤飲性肺炎?(断定ではないようだが)で緊急入院なさったと知り 口腔衛生には 更に慎重になってしまう。
母はご機嫌なので問題はないとは思うけれど 注意するに越した事はないから。

トイレから出るとお腹を擦り俯くことが多くなった。
きっと腹痛が起きているのだろう。
これも今の母には 要注意現象だろう。

今日は 罹り付け医に通院の予定なので 着替えをしてもらう。
最後に鏡に向かった時 しきりに髪型を気にしたので ヘアトニックでマッサージ。ブラシをかけて綺麗になったらニッコリの母だった。

今日の母は多弁である。
意味は不明である。
だから 階段を下りようとすると「違う あっち」と言ったりである。
上り階段に行くと上り始める。
腹痛(排便通かと思う)もあるので お腹を刺激した方が良さそうなので丁度よい。
また 私に「ちょっと待って」と言ったかと思うと通りすがりの人に「どちらに行けば良いのでしょうか?」と訪ねたりである。
あまりに唐突でこちらも面食らってしまったが 呼び止められた見ず知らずの方に 慌てて「すみません 認知症です」とお詫びをしたり…。
相手の方も鳩が豆鉄砲でも食らったようにしていた。
状況が理解できて「あそうでしたか」と言ってくれたが…。
いやはや 参りました。
母の認知症は 更に磨きがかかり 私は次々学ばされている。
これも 母あればこその体験と受け止めている。

診療所は混んでいて暫く待った。
順番がきて 診察室に入り これまでの経過報告をして 血圧を測って。
今後の薬について話しが始まった時 待合室がザワザワ。
看護士さんが 飛び出していく。
「先生 〇さんが…」
医師も直ぐに飛び出す。
直ぐに看護士さんと先生とで患者さんを抱えて入ってきた。
咄嗟に近くのベットの荷物を避けたら そこに患者さんが寝かされた。
慌ててカーテンを閉めてあげた。
カーテンの中では「聴こえるか?」と言う医師の声と「血圧測ります」の看護士の声。
母と私は 診察室を出るに出られずじっとしていた。
患者さんは ちょっとの間 気を失ってしまったようだ。
母の前の前に診察を受けた方だった。
「診療所でよかったね」とつくづく感じ入った。
程なくして気が付いた様子で医師も母の所に戻った。
まだ 様子を見守る必要があるだろうと思い 御礼を言って診察室を出た。
薬の事は もう一度聞きに行くしかない。
こいう事はお互いさまだもの…。

母もきっと緊張した事だろう。
だから 他人に「何処に行けば良いですか」等と聞いたのではないかと思う。

その後 珈琲ショップに立ち寄り 小さなタルトと珈琲を頼んだ。
熱いコーヒーに母は吃驚していたが カップで手を温めていた。
緊張のあまり寒くなってしまったのだろう。

夕食に響かない程度に食べてもらい 近くをウロウロして 帰路の車に乗り込む。
施設の前に戻った時「ここに来た事ありますか?」と聞くと「有りますね」と言う返事。
住んでいる所なんて判らなくとも どって事はない。
見覚えのある場所と判るだけで十分だ。

施設ではほどなく夕食。
母には メカブを購入してきたので 夕食にご飯にかけてもらった。
直ぐに帰ろうと思ったが ご飯だけは介助して食べさせた。
おかずは自力でも食べられるだろうから…。

秋の陽のつるべ落とし…とっぷりと暮れてしまっていた。


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