母のタイムスリップ日記
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リハビリの日だ。 療法士さんが話されていた。 やはり 医療リハの制限は厳しくて 介護リハでもしないよりいいという事で見学に見えるそうだ。 それも 役所の障害担当の方同行と言う。 現場に近い人たちも苦労されている事が見えてくる。
ていうか この改正の素案を作った方 またそれを議会で成立させた議員さん 障害者の現実をご存知なのだろうか? ただ 経費節減と称して意見を口に出せない人たちから削減しているのではなかろうかと思う。もっと 実態に目を向けて改正してくれぇ〜。 こんなお話を療法士さんと交わした。
反対の署名も大分集まり 見直しされるという事を目にしたが…。 生きる気力を削がない制度になってくれることを祈るのみ。
母の調子は 今ひとつはっきりしないようだ。 リハのために 床に座る時 非常に痛がり 幾度も「嫌だ」と躊躇った。 決定的な痛みではないようなのだが…。 背中も相変わらず丸まってしまっている。 「伸ばせる?」と聞いても反応がない。 何処か具合が悪くてそれに気を取られるあまり 聴こえなくなっているように見える。 何とか 横になったが 直ぐに目を瞑ってしまった。 「眠いの?」と聞くとコックリ頷いた。 変なお天気が続いているので 私達だって疲れ気味だから無理ないかな?
リハ中 足の屈伸で普段なら反発力がでたり自力で動かすのだが 今日はそういう自発的な動きは全く感じられなかったそうだ。 左足の屈伸では「痛い」とも言っていた。これも なかったことだ。
思うに お天気が良くないので 遠出をしていない。 普段の運動も足りないのかも知れない。
と言う訳で リハ終了後 バスに乗ってお出かけした。 出掛けの母は 気持ちが乗らないようで嬉しそうではなかった。 おまけに 施設の玄関で 床で躓いて転びそうになった。 介助しているので転倒hなかったが…。足の上がりが悪そうだ。
「出かけたくないの?」と聞くとコクリと頷く。 「やめようか?」と聞くと 全く反応が返らない。 だから こちらもかなり迷った。 でも「嫌」と立ち止まる訳でもないので ゴー。
バスに乗ってからも しきりに私の腕や肩に触れてくる。 向かい側の席の方が 母を見ているので それも不安なんだろうなと振り返って母と顔をあわせる。 バスの中で歌を唄う勇気は さすがにない。
バスを降りて「美味しいもの食べようか」と誘うと首を振る。 デパートに入って エレベーターに乗った。 くるくる廻ってから「ケーキでも食べる?」と聞くとコックリ。
今日は暑いし 食欲もイマイチ(全量摂取しているが 自力で食べる意欲がなかったのだ) 口当たりの良いプリンを頼んだ。 プリンが運ばれてくるまでの間にコップの水を幾度も飲んでいた。 これは 良い傾向かも…と言う予感。 動いた事で 何か刺激されてきたのだろう。 プリンは かなり大きかった。中程度の小鉢位に生クリームもたっぷりでイチゴもスライスして2個分はありカラメルソースもたっぷりだった。 自力でスプーンを持ったので 見守っていたら 生クリームの中にスプーンを倒して入れた。 仕方ないので 紙ナプキンでよく拭いてから 母の口にプリンを運ぶ。 美味しそうな表情だった。 「今日も頑張ってお出かけできたね。ありがとう。楽しいよ」と何回も伝えた。 ゆっくりペースで プリンを食べた。
私は アイス珈琲。砂糖もミルクも入れない。 母にちょっと吸わせると 苦いのに嫌がらずに飲んでいた。 プリンが甘すぎたかも知れない。
会計の時「おかね」と言った。 「大丈夫 ほら 預かっているから…」と言うと安心した様子だった。
デパートに入って 上りはエレベーター下りは階段と決めている。 最初は 不安定ながら階段を下りた。 次に階段を下りる時は「嫌」とくるりと背を向けた。 「頑張ってみようよ」と励まして 一段一段降りていく。 もう一階分降りるときには 大分慣れて足の運びもスムースになった。
4時を廻っているので 施設に帰るためバスに乗った。 今度は 落ち着いていた。 バスを降りる時 歩道の縁石に2センチと差がないほどぴったり停車しておりちょっと吃驚した。 「バギーの方 後部から下車なさってください」と運転手さん。 よく 心配りできる運転手さんだ。 40センチ以上離れて停車も良く有るのに…。 若し 母と私だけが降りる人だったら ここまでやって貰えただろうか??
昼食の介助の時は 今ひとつはっきりしない母の意識だったが 帰宅してからは かなり変化していた。
ちなみに帰宅した時 施設のエレベーターは 点検中だった。 「帰宅したらインターホン押してください。お手伝いします」と貼り紙があった。 母に「階段上れる?」と聞くと「うん」と言うので 上れる所まで頑張ろうとチャレンジ。 母は 両手で手すりを掴んで登り始めた。 私は腰に手を当てて「うんとこしょ」と上に押し上げた。 1階上るごとに休息を取って4階まで上りきった。 「偉いね。頑張ってくれてありがとう♪」 母は「ありがとうって言ってくれて…」とぺこりと頭を下げた。
4階に着いたら エレベーターの点検は終了していた。 母の意識も大分戻ってきていて 疲労感も少なそうだったので 最後の階段上りはよい刺激となったようだ。 職員は恐縮していたのだが…。 久しぶりの晴れで 外出効果もあり良かった。 やはり 変化のない毎日よりも気持ちのメリハリが出てくるみたいだな。
トイレ誘導は 全回成功。 母の場合 水分摂取が鍵のような気がする。
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