母のタイムスリップ日記
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2006年07月23日(日) うなぎは何処へ?


 昨夜 介護仲間から電話が有った。
用向きは 会の場所の確認だったのだが…。
お義母様の食事の話しになった。
「食が細いのよ」
話を伺い あれこれと食べる方策を考えた。
認知症以外に病気がない事と普通食である事を確認し
「少し濃い味付けのもの準備できる?」
「うん そういえば お醤油をかけると食べたわ」
「持ち込みOK?」→老健入所中
「毎日 作って運ぶのも楽じゃないからトマトとか駄目かな?」
「そういえば トマトは不思議に食べるんだわ。それも大きく切ってあってそんなに大きくて大丈夫?と思うのにちゃんと食べれるのよ」
「水分も摂らないのよね」→点滴で栄養と水分を補っている。
「それなら やっぱりトマトとかいいよ。水分摂取も出来るし。それから豆腐は?お醤油大目にかけてあげれば…」
「そういえば 入所している人もトマトは良く食べるわ」
「母もそうだった。トマトだけは 美味しそうに食べていたわ。それが突破口となってだんだん 食べる意欲出てきたんだわ」
「そうか じゃやってみる!」
こんなお話だった。
骨折入院をきっかけに 食べる事に変化が出てきているのだ。
食べ方を忘れないように…気力を取り戻すきっかけを模索中なのだ。

 母の所に行く。
母はソファーに座って 頭を下げていた。
ソファーには 向き合って3人で座っていた。
いつも ソファーに来るメンバーだ。他の方は 車椅子だ。

母の隣に座ると ネルルちゃんを抱いた入所者がトイレに誘導される。
「〇子ちゃん 預かっていましょう」と受け取る。
ネルルは よく抱きかかえられたり 話しかけられたりで表情が豊か。
目をパッチリ開いて お話しする。
母は「目がね 可愛いね」とニコニコ。
もう1人の入所者が微笑ましそうに 母の様子を見ていた。
トイレから戻った方にネルルちゃんをお返しすると 母は手持ち無沙汰風。
居室からユメルちゃんを連れて来て 母に渡した。

ユメルちゃんの帽子を外して「髪が…」といった。
そうか ネルルちゃんのように可愛い髪形ではないわね。
ユメルちゃんは男の子だものね。
母のユメルは ネボスケで半分目を閉じかけている。
母があまり抱いたり話しかけたりしないからだ。

二人が ユメルとネルルで遊び始めるともう1人の方が「子供が何処かに行ってしまった」とホール内を探し始めた。
この方は ある程度判っておいでなのだが 人形と赤ちゃんの区別が出来そうで出来ない…。
クルクルと探し回られると別の方が「動き回るんじゃない」と言うので「そうですか…」と哀しそうだった。
母の居室から「虫食い諺」のワークを持ってきて 
「ご用向きの所すみません。ちょっと教えて頂きたいのですが宜しいでしょうか?」と声をかけた。
「しょうがないわね」と傍に来て知恵を貸してくださった。

以前 職員がこれをコピーして冊子にして渡したがあまり活用されなかった。私は 母の介護中同じ事をして失敗しているので負担に感じない1枚物の方が取り組みやすいと思っていたが 余計な口出しはしないで居た。

人前で失敗を曝け出したくないのは 人間誰も同じ事。
だから 今日は 私がワークをやることにしてお知恵をお借りしたのだ。
そして途中で「文字が判らないけれど 書いて教えて頂けますか?」と振ってみた。すると きちんと虫食いを埋めてくださった。
次に進んだ時 又お聞きした。
「烏合の〇」「しゅうが判らないので書いて下さいますか?」
「しゅうはね 集まると言う字よ」と言って書いてくれた文字は「森」だった。諺の意味はきちんと判っておいでなのだ。
失敗を直す事はしない。今は 楽しむ方が優先なのだ。
次になんかで「長」と言う文字を書くところだった。
「判らないです」と言うと 向き合っているのに 私に判るように鏡文字をスラスラと書いてくれた。
「凄いです。よく判りました。ありがとうございます」とお礼を言うと
「こんな事 教師だから当たり前です」と流された。

そのうちに
「主人がねぇ〜 よう喋らんとです」と言われた。
「以前は よく話されたのですか?」
「ええ。いろんな事話しましたが…」
「何か 心配事おありなのでしょうかしらね?」
「そうでしょうかね」
こんな風なお話を交わした。

おやつとなって みんなでおやつを食べて…。
そこへ また 車椅子の入所者がホールへ出ていらした。
いつも無口な彼女が今日はよくおしゃべりする。
その様子を見た方が「この方は お綺麗よね」と言われた。
でも その言葉が本人に届かないので…。
「ね 〇さんが『美人だ』って言ってるよ」と伝えると顔をクチャクチャにして嬉しそうに笑われた。
母と同じ90歳だけれど やっぱり「美人」は年に関係なく嬉しそうだった。

「ところで 今日は 土用の丑の日だけれど鰻食べたかな?」
「たべてないよ」
「じゃ 夕食かな?でも間違っているといけないから 献立見てくるわ」と献立を確認すると 昼食に鰻と書いてあった。
「なんだ 食べてしまったのね。いいな」と言っていたら…
職員が飛んできて
「今日は 鰻なかったんですよ」
「しまった 余計な事言ってしまったね。 でもきっと近いうち出るわよ。きっと!」と慌てて付け足した。

それから 母と散歩に出た。前屈が強かった。

施設に戻って 母がテレビを見始めたので施設を後にした。

我が家の鰻を調達して帰ったのだが…。
ちゃんと3人分と頼んだのに…。
ご飯をよそって いざ食べようとしたら2人前しかない。
料金だけ3人前取られたかなと慌ててレシートを見たら2人前の料金だった。
仕方ないので 私は後日にという事で冷凍してある鰻を食べた。

しかし 今日の鰻は…良く消えるなぁ〜。
活きが良すぎたかな? お後が宜しいようで…テケテケテンテンテン!!!


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