母のタイムスリップ日記
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歯科予約の日だ。 超早い昼食を摂って母の所に向かった。 施設では昼食中だった。 母の食事の介助とお隣に座っている方の食事介助。 母は1番スローペース。でも食べてくれるので助かる。
食後居室で着替え。 「遊びに行くよ♪」と言うと「私も行く」という返事。 「じゃ 一緒に行こう!」という事で外に出た。 バスに乗る。ステップは難なくクリア。 バスの席が1人ずつのタイプで母の席に私が座った。 すると後ろから私の肩を撫でてくれる。幾度も幾度も。 「不安なのかな?」と振り返って顔を見るが そういう様子もなかった。 バスを降りて 診療時間まで暫く有ったのでデパート内を運動代わりにウロウロした。
「アイス食べる?」と聞くと 「アイスって?」と言葉が理解できない様子。 「アイスクリーム」と言うと「食べる」と言う返事。
一応施設でトイレは済ませたが 念のため「トイレ行く?」と聞いて見た。 「行く」と言う返事。 がトイレに入ってキョトキョトするばかりだ。 「出る?」と聞くと「出る」と言う返事。 これが施設や家のトイレなら掛声をかけるのだが…。 隣に人がいる気配を感じると大きな声も出し難い。 身障者のトイレにすれば良かったと反省。 「ね 頑張って!」と幾度も囁く。 一向に気配がなく 懲りずに「出る?」と聞くと「出る」と言う。 また 耳元で「いち に のさん!」と囁く。 すると一度に流れきれない程の長いものが1本。 汗だくのトイレ誘導だった。 しかし 予告通りだと嬉しさもひとしおだ。
それから お店に入って念願のアイスクリーム。 これから 歯医者に行くのにちょっとは楽しい事もなくちゃね♪
歯科では 下の入れ歯のメンテ。 診察室での待ち時間は 持参した指人形で遊ぶ。 それでも足りなかったので ジャンケンポンで遊んだ。 母はあははと笑うほどリラックス。
歯茎に合わせる必要があり 歯をかみ合わせる時の指示が3人がかり。 その時は ちょっと不穏に成りそうになった。 「勘弁ね」と謝り 医師も技工士さんも「辛かったでしょう。ごめんなさいね」と謝っていた。 その気持ちは母に十分に伝わり 母も自分も悪かったと感じたようだ。 診察室を出る時ペコリと頭を下げていた。
歯医者を出ると隣が耳鼻科だ。 前回の歯科診療の時は休診日だったが 今日は診療していた。 待合室を見ると人も少ないので 直ぐに受診カードを出した。 程なくして母の順番となった。 この所 痛い事をされるとそれが治療とわかっても全身で拒否する母。 耳の掃除は大嫌いなので 暴れるのは覚悟していた。
本来半年に1度は掃除が必要な母だが 一年半ぶりだ。 これが 幸いしたのか診察室まではすんなり入りベットに横になった。 医師が耳に触れた途端「何するの!」と険悪モード。 看護士が二人と私とでがっちり押さえ込む。 が この看護士さんたち 母が「痛い!」と言っているのに「痛くないですよ」「痛くないですよ」と口を揃えて幾度も言う。 私は「ちょっと 痛いけれど我慢我慢。悪いね♪」と直謝り。 医師は わかっているのでひたすら耳垢を取る作業。 出来る限り早く綺麗に取り除こうとしてくれた。 でも 無口なので母には通じない。 何とか 掃除も終えて「ありがとうございました♪」というと母もペコリ。 終われば 直ぐに落ち着くが…だんだん大変になってくる。
時計を見ればもう4時を廻っていた。 急いで施設に向かった。
しかし 診療所によって 対応はまちまちだなぁ〜とつくづく感じた。 母は散々だったかも知れないが これで暫くは通院もないだろう。
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