母のタイムスリップ日記
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| 2006年05月28日(日) |
しっぱい しっぱい。 |
昨夜 先々週からチェックしていた教育TVの番組を見逃してしまった。 連日アタフタとしており 放送の時間帯も電話中だったのだが 気が付いたら11時を廻ってしまっていた。残念至極。
母の所に出かけた。 ソファーに座っていた母は 私を見つけるとニコニコ。 テーブルの上に ブロック折紙で作った作品と新しい手作りのお手玉が載っていた。 「これは ○ちゃんが作ったの?」と母に聞くと「違う」と言う。 「どなたが作ったの?」と聞くとちょっと考え 窓の外を指して「あそこ」今日は 話しのかみ合わない日なんだろう。 職員が「○さんの奥様が作って来てくださいました」と教えてくれた。 新しいお手玉を使ってキャッチお手玉をした。 受け取るのも投げるのもうまい。この能力の衰えは見られない。
トイレ誘導 排尿できた。 手を洗って 歯磨きをした。入れ歯は自力で取り外しは出来ない。 入れ歯を外してしまう時はあるのだが「外して」と言う指示が理解できないのだ。それから コップに水を入れて「ぶくぶくペー」今日は この指示が理解できた。 歯磨きは 自分でも出来るが綺麗では無いので こちらで補足する。
歯磨きを終えたタイミングで「お散歩行こう」と誘うが 理解できないのかはたまた外出は嫌なのか きちんと返事が返って来なかった。 それでも折角晴れたので 「出かけよう」と着替えて外出。
歩き始めると下を向いてどんどん背中が丸くなっていく。 「背中まあるくしてないで ピンと伸ばそう」と言うと背中を伸ばすのだが直ぐに丸くなってしまう。 体調良くないのかなと思い「頭痛い?」「お腹痛い?」と聞くが 矢継ぎ早に聞いたせいなのか はっきりしない。 「元気?」と聞くとコックリ頷く。 理解できないのでなく どこかが調子よくないのだろうけれど 何処かを説明できないみたいだ。 いつもの公園に行くと「ここは 初めてだな」と言う。 「そう 初めてなんだ。山上れる?」 「上れると思う」 「そうか じゃ 上ってみよう」 今日はしっかり両手を介助していないと後ろに下がりそうになるくらい弱い足取りだった。
「お腹空いている?」 「おなか空いてない」 「お腹いっぱい?」 「いっぱいでは無いと思う」 「ねぇ あんこ食べる?」 「あんこ?」 「そうよ あんこ」 「食べたいな」
こんな会話のあと近くのファミレスに向かった。 通りを横切る時 信号停止している車を見て「あれは どうした?」と聞いてきた。「信号で止まっているの。いっぱい並んでいるね」「うん」 お店に入って メニューから抹茶ティラミスと冷たい飲み物を注文。 暫くすると母は目の前のグラスを横に動かしてテーブルに突っ伏した。 この当りから 排便かも知れないという予感がしてきた。 昨日も出てないのだろう。そして牛乳も飲んでいるだろうと想像できた。
母にとって 下剤や牛乳は良いのか悪いのか…。 1週間の便秘は 母にとっては特に大変なことではない。 元気な頃から そういう傾向があったからだ。 コロコロとした物が出るのも 以前からあった。 理屈から行けば きちんと便通があった方がベストなのだろうが…。 お腹の痛みが人一倍気になる母にとって どうなんだろうなぁ〜。
今でこそ「お腹痛い」と騒がないが 痛いのは嫌なんだろうと想像する。
時々俯いたりしながら 何とか飲み物を飲んで ティラミス(餡付き)を食べ終えた。 「出ようか?」と聞くと「もう?」と言う表情。 オレンジジュースを追加して飲んでもらう事に。 それから おもむろに席を立ち 外に出た。 「もう帰る?」と聞くとコックリ頷いたので帰る事にした。
施設に戻って トイレ誘導。 排尿はばっちりだが どうも便も下がってきていた。 そこでお腹をマッサージして 便秘の壷を押したりした。 「痛いぃ〜何するのぉ〜」と怒り出す。 それでも「出たほうが楽になるよ」と強行すると今度は泣き出す。 「ごめん ごめん」と謝る。 「じゃ もういいかな?」と立たせると困った目で訴えてくる。 「じゃ また座ってね。ゆっくりね」としばし放置。 しかし いきむ気配はなくて またマッサージ。怒る泣く。 こんな事を繰り返した。 耳元で「便が詰まっているからね。ちょっと頑張れば出ると思うのだけれど出来る?」と聞くと「どうして そうなるの?」と聞いてきた。 「○ちゃんの腸の動きが弱くなってきているんだね。きっと」と言うと「頑張る」と言う返事。 言葉を受けて 再度同じ事を繰り返すが 結局いきむ事はしなかった。 「今日は もう やめよう。そのうち出るよ。ちょっと我慢だね」と今日の排便誘導を終えた。
手を洗いみんなのいるホールへ移動。 そこで職員がおやつを出してくださったが「ぷい」と横を見て食べる気配なし。頑張らせすぎたかな?と反省。
暫くして おやつをひとつ口に運んで上げたら そのうち自分で食べ出した。
畑仕事があるので 職員に様子を伝えて施設を後にした。
家に戻って 直ぐ畑に向かう。 先に少しだけ 夫が草取りをしてくれていた。しかし ほんのちょっと。
トマトは倒れかけても元気に成長していた。わき目を摘んでないのだ。 ナスはひょろひょろ。成長していない。肥料を入れようと思っただけで放置していたのだ。 落花生は ちゃんと芽を出していた。 春菊も水菜も群れてはいるが 成長していた。 ピーマンも唐辛子もしっかり根付いていた。 ルッコラは伸びすぎ 葉大根は程ほどに成長していた。 葱は種を付けていたので 全部抜いて 種取する事にした。
これから日の暮れるまでの数時間で何処まで仕事が出来るだろうと思いながら草取りを始めた。 暫くするとヒタヒタと人の気配を感じて顔を上げると介護仲間だった。 「頑張っていますね」「いやぁ〜 忙しくて畑に寄れなかったのです。開いた日に限って雨で…」と愚痴ると「主の居ない間に勝手に触れる訳にも行かなくて…」と言われた。 大分 放置したので 通りすがりに気になっていらしたようだ。 「トマト わき芽摘まなくちゃ」 「そうなんですよ。何処を摘んで行ったら良いでしょう。お手本ひとつ見せて頂けますか?」 「紐は?」 「はい。持ってきました」と探すが見当たらない。また準備して置忘れだ。 「どうも 忘れてきたようです」 「ちょっと待っていて」と自宅に戻られた介護仲間の方は 作業着に着替えて紐と肥料を手にまたいらしてくれた。 結局 仲間の手をお借りして なすとトマトを立て直した。 申し訳ない気持ちと感謝の念でいっぱいになった。
6時半近くになり さすがに夕食の準備も気になり 春菊とルッコラと水菜を鋏で収穫して家に戻った。
急いで夕食の支度だ。 畑に行く前にご飯のスイッチを入れたので 後はサラダと具沢山のお汁を作り お肉を焼くだけ。 昨日 故郷の美味しい肉を送ったと友人からメールが入り 今朝受け取ったもの。
「7時半にはご飯にするよ」と家族に宣言しシャカシャカと支度した。 全て仕上がり7時半きっかり。 「ご飯ですよ」と家族に告げてから。 さてとご飯…と釜を空けたら…なんと炊飯器は空っぽ。 お米を研いだつもりだったが…。 こんな失態は初めて。スイッチの入れ忘れはあるけれど…。
「ごめん。失敗。あと30分待ってください」 慌てて米を研いで 直ぐに早炊きのスイッチオン。 ちょっと嫌だけれど 仕方ないわ。
夕食を摂れたのは 8時を廻ってからだった。 けれど みんな「美味しい おいしい」と舌包みを打つ。 手抜き料理も良い所なのだが なんと言っても脂のしっかりのった牛肉ですもの…うまい筈です。 友人は「足りないかも」なんて言ってたけれど 十分過ぎる量でした。
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