母のタイムスリップ日記
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利用者さん訪問 「『お風呂は入れている?』と家族からチェックの電話が入ったので もう一度見てください」と利用者さんから言われ 立ち会う。 お湯を出す 水を出すという事は完璧。 しかし栓の開け方が時折逆になったりと危うい。 でも 動かして失敗もわかるようなので良いのだと思う。 「時折きちんと閉めない事があって…」と言われた。 これは かなり前水道検針の折に聞かれたという事だったので 正直に話してくださったのだなと思う。
出来ないのに出来ると言い切ってしまわないように…と祈るような気持ち。 ご家族も理解してくれるようになり「これ判るか?」「これ どうすんだ?」と言う質問は減り「困ってないか?」「大丈夫か?」と聞いてくれる様になったと言われていた。 「良かったですね」と言うと「私 年寄り街道突走っていますから…」と笑われた。 「いえ 年齢の割りに 良くお出来になっていますよ。だから 私勉強させて戴いています」というと「ま 皆さん おだてが上手で…」と笑われた。 皮肉ってそう話されているのではないという事だけは伝わってきた。
今日は買い物があるという事で同行させていただく。 必要なもの+みて欲しくなった物を購入。 明日はデイがあるので お昼にしっかり食べるからおかずは作らなくて良いという事だった。冷蔵庫をのぞくとご飯を炊いて冷凍保存なされていたので 出来る時は自分で取り組む方が良いと判断し作らないで置いた。 でも買い物時 手早く出来る物と煮豆をお勧めして購入してもらった。
活動を終えて家に戻る。
それから 母の所に出向いた。 母は入浴中で その間に職員とお話した。 それは 貴重なお話だった。 職員からはなかなか見えない家族の心についてだ。 母のGHと同じ系列に特養がある。 特養に見えるご家族とのお話がきっかけとなった。 「遠い所 いつも大変ですね」と声をお掛けしたら「大変なんて事はないのです。来る道すがらいろんな風景をみて癒されます。通わなかったら見ることのない景色です。それに 家に戻っても1人で そこは家じゃないです。施設に来れば家になります」と言われたそうだ。 そして そういう家族の思いってあるんですね。「大変だけじゃないのですね」と付け加えられた。 「そうなんです。面会を通して癒されますよ。私も時間の余裕があって気持ちが落ち着かない時は 施設から家まで遠回りをして歩く事があります。どうしようもない思いを自然が吸い取ってくれますよ。それが救いですよ」と伝えると「はなさんも?」とちょっと驚かれていた。
更に家族の気持ちのお話は続いた。 「最近 男性の面会が増えた」と言われていた。 いろんなわだかまりがあって 来れなかった方が 心情を吐露されたとも言われていた。
これからは 施設と家族と協力体制をとり1人の方を支えて行ければいいなぁ〜。それも遠い夢ではないような気がしてきている。
話しこんで居る内に 母はお風呂から上がってきた。 それでも話が止まらないほど話しこんだ。 「○さん ごめんね。折角の時間なのに…」と謝っていた。
母の所に行き「あらら 綺麗になってありがとうって言えた?」と聞くと「言えてない様な気がする」とキョトキョト。 「頭も洗って貰って 騒がなかった?」ちょっと俯く。「心当たりがありそうね。ごめんなさいと言えるかな?」コックリ頷いた。
お風呂に入れてくださった職員が見えた時「ありがとう。ごめんさない」とペコり。
それから お散歩に出た。 今日も手放しで少し歩いた。
公園のベンチに腰掛けて母の頭を撫でる。 「あのね ○ちゃんを頼りにしているんだから いっぱい生きてくれないと困るよ」と母に伝えた。 母のほほにツーと涙が流れた。
出かける前は「こほそとなに○」と繰り返し何を話しているのか全くつかめない状態だったのに…。 言葉はちゃんと伝わり意味も理解できている事を今日も改めて感じた。
明日出かけるので 少し早めに家に戻った。 ほんとは リフレッシュのためのお出かけの筈だった。 が 重たい役目を背負う事になった。
さてと 明日の準備 これからだ。
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