母のタイムスリップ日記
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2006年05月08日(月) 認知症って…


利用者さん訪問。
連休中に初デイ体験をなさったとの事でお話が盛りだくさんだった。
記憶もしっかりなさっておいでなので デイの何処が嫌かという事もはっきりなさっている。
認知症の方もおいでで 職員が良くお世話なさっていると感心なさっており
自分の行く道かも…とも何処かで感じておいでだった。

デイに通う前にデイの職員が出向いて きちんと説明なさった様子だ。
利用者さん 細かい事を説明するには言葉が追いつかなくて…だからどういう順番でどういう説明がなされたかは不明。
ご家族が立ち会っておいでなので 心配は要らないのだが…。

利用者さんは 入浴を避けたい御様子だった。
対応が悪いとかの理由ではなかった。
実は 母も在宅時にはデイの入浴は経験がない。
デイケアとデイサービスに通っており 両方とも入浴は出来たのだが「入りたい」と言わなかった。
私自身 入浴させる事は苦痛でなかったので 毎日家のお風呂に入れた。

デイサービスで「みんなお風呂に入っている」と言った時があった。
「お風呂入りたかったら 申し込めば入れるよ」と言うと「別に入りたくはない」という事だったのだ。

だから 利用者さんが「家のお風呂で大丈夫だわ」といわれた時の気持ちが
良く判った。
無理をせずに慣れて行かれればいいと感じた。
が ご家族は微妙。
何せ シャワーや水道の切り替えと蛇口の栓とがゴチャゴチャになっておいでなのだ。
今朝 ご家族から「お風呂の事 よぉ〜く はなさんから聞くように…」と言われたらしい。
お湯を入れるスイッチを押せば自動的に貯まる事は理解成されておられた。
利用さん自らお風呂に出向いて「教えてください」と言われた。
「お湯や水の出す蛇口の栓は お風呂場も洗面所も同じですよ。
レバーを上でシャワー下でホースと切り替えるだけです」と実際に動かして見せたが理解できない。
頭でレバー操作で水やお湯が出ると思い込んでしまっているのだ。
これは 幾度も動かしてみて理解してもらうしかないと思い「シャワーから出してください」「ホースから出してください」と指示を与えながら取り組んで頂く。
自分で出来るようになりたいので 何回でも試されて嫌がる事はなかった。
格闘の末 大体理解できた様子で完璧に出来るようになった。
しかし 何時まで覚えていられるか…本人も私も不安。
「金曜日にもう一度やってみましょう」という事で終了。
その後通院介助。
大きな通りの信号を渡るのが難儀。変わって直ぐに渡り始めても渡り終えない家に点滅から赤に変わってしまうのだ。
時間に余裕があれば 信号を使わない方法で行けるのだが 今日はお風呂で時間がかなり経過していた。
これまでは 利用者さんに声をかけるだけだったが 今日は背中に手を当てて極々僅かに押すようにした。「背中に手がありますよ」と言うくらいだ。
これで 赤に変化するギリギリのところで渡り終えた。

帰路 空になった冷蔵庫に補充品を購入。
デイ通いの日々が始まり 帰宅が6時近くと言われていたので買い物は無理だろうから。。。

時間の関係で調理は出来なかった。
お刺身を切り 残りは塩焼きできるように準備。
野菜はレタスやキャベツやトマトを購入したので何とかなるだろう。
ヘルパーさんの家事援助が1時間半に限定されたので ヘルパーさんが買い物せずに調理できるように食材も購入した。

時間オーバー30分弱。
利用者さんはしきりに気にされたが 今日は仕方がない。
順調に滑り出せば 何とかなってくるだろう。。。

実は昨日 母を送って行こうと玄関まで移動した時電話があった。
娘が受けてくれたのだが…。
「ちょっと失礼な感じがしたから 名前聞いた。○さんだって」と娘は言った。娘は 慇懃無礼なセールス電話には憤慨するが 普通の方からかかってきた電話でこういう不満を言う事は皆無。
名前を聞いて直ぐに 娘が不審に感じた感触が理解できた。
人を寄せ付けない冷たい感じのお話をなさる方なのだ。

その方との出会いは ケアマネさんを介してだった。
奥様の介護なさっている方である。
11月に出会って それ以来だ。時折 気になって声を掛けていいものかケアマネさんに伺ったりしていた。
ケアマネさんも突破口が見つからなくて あれこれ探っていた。
勿論役所の方も同じように心配しておいでだった。

家族会のお便りだけを送り 先々月は私信を添えていた。
それでも 音沙汰がなくて気になっていた。
このまま 送り続けて迷惑でないだろうか…とも思っていた。

電話と聞いて「もう お便りは要らない」と言われるのかなとも思ったりした。

が一番先に「ずっと お便りをありがとうございました。なかなか行けなくて…」と話されて その後奥様の様子をお話くださった。
「はい」「はい」とじっとお聞きしていたら…1.2分してハッと「今大丈夫ですか?」と言われた。
そこで こちらの今の事情を伝え「戻ってからこちらからお電話差し上げて宜しいですか?」と伺うと「待っています」という事で電話を切ったのだった。

母を送り届けてから 電話を掛けた。
それから3.40分 いろんなお話をしてくださった。
時々グッと詰まって言葉が出ないことが数回あった。
第一印象からは 想像だに出来ない事だった。

今 奥様は入院中でケアマネさんの定期的な訪問はない。
面会に通う日々の中で介護者としての不安や虚しさを吐き出す所がなかったのだと思う。

お困りの事が2点あるような気がして 確認すると間違いなかった。
今日は その2点をこちらの判る範囲の中で動いてみた。
何とか力になれそうだった。
その事を夕方伝えるととても喜ばれた。

これから先は その方の判断で決まる。
やはり 高齢になると情報を集めるという事が如何に大変か…と感じた。

電話を戴いてホッとした。
とても気がかりでも ずかずかと人の心に踏み込んでは行けないもどかしさがあった。
お1人で悩まれていた時間が如何に苦しかったか…と想像できた。
心の内をなかなか語りきれない人は大勢おいでだ。
民生委員さんからも相談の電話を頂いている。
未だ何処にも繋がっていない様子だ。

世の中には こういう方がどれくらいいらっしゃるのだろう?
認知症と病の理解は広まったかに見えるが…ほんとにそうだろうか?


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