母のタイムスリップ日記
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昨夜の最終トイレ誘導は午前一時。 昨日のトイレ誘導は 空振り2回あったが 失敗はゼロ。 午前一時の誘導は…。 ゆすっても起きなくて 諦めかけた。 が 暫く待ってから 起してトイレへ移動し暫く待って排泄できた。 畳みの上から起き上がってもらうのは容易ではない。 母は不安。私は体力。双方がそれぞれ別の事で踏ん張った。
排泄が済んだのでこちらの気が緩む。 尿量が少ない気がしたし 足にも浮腫みが見られた。 水分は十分摂取出来ているのだが ギリギリまで水分を摂って貰った。
効果が出たのが午前4時。 「おかちゃん」と呼ぶ声に目覚めた。 が 如何にせん こちらも眠い。 ぐっすり眠ってしまっていたので 母を起き上がらせてトイレに誘導は危ないので布団の上でパット交換。 直ぐに母は眠ってしまった。 こちらも眠った。 次が5時55分。 「おかちゃん」2時間前に出ているので「出るの?」と聞くとコックリ頷く。 それを信じてトイレ誘導。 既に出た後だったのでパット交換しようと思って汚れた方を始末して新しい物に替えようとしたら…。 「それは 要らない」と母は言った。 「大丈夫かな」と思ったけれど母の希望なのでトレーニングパンツのみとなった。
着替えてダイニングに移動。 洗面してもらい お茶を飲んでもらっている間 急いで朝食の支度。
食後幾度も「ハックション」とくしゃみをした。鼻も出るのでその度に鼻をかんでもらった。 子育て中 子供がくしゃみをした時はオムツが濡れている時だ。 「母もそうかな?」と思いながら 先にたっぷり出ているので安心してしまっていた。 食事が済んで「トイレに行こう」と立ってもらったら トイレに入るのを嫌がる。 どうもズボンの後ろが冷たい。 ズボンを下げた時に濡れたかなと思った。 が くしゃみの事を思い出してダイニングの椅子を見に行くと…ぐっしょり濡れていた。 …しまった やってもうたんだわ… トイレに戻って「ごめんね。気が付かなくて…」と母に詫びると母は首を横に振った。 もう 後は知らん振りをして何事もなかったように衣類を替えた。 母は とても情けない顔をしていた。 だって 昨日 トイレに誘導した時「こどもみたい」と呟いた母で 自分1人でもできそうな表情をしていたのだもの。 母は 昨日言った事等覚えていないような気もするけれど…。
それからの落ち込みは 腹痛も伴って 話しかける言葉にも上の空だった。 昨日 あれほど楽しんだ亀や その他のぬいぐるみも立ち直るきっかけにはならなかった。 その間 今日出張の娘は「洋服がみつからない」と言って 遠慮がちに窮状を訴えてくるし…。 落ち込んだ母を無理やり立ち直らせる事はしないで 暫く様子見し 娘の服を探した。
時間を置くと徐々に母も落ち着いて来た。 昼食の準備時はキッチンの傍に椅子を運んで座らせた。 「謝らなくちゃ…」と母が呟く。 「誰が?」と聞くと母自身を指差した。 「何も誤る事等ないのよ。こっちが悪いのだし。それに大事な私のお母さんだもの…。お母さんでいてくれてありがとう♪」と言うと母はポロポロと涙を零した。 昨日「ありがとう♪」と言った時は ニコニコして御辞儀してくれたのに…。世話を掛ける意識になると母は 後ろに後ろに下がって行くみたいだ。介護される立場と言うのは 切ないものなんだろうなぁ〜。 母のように後ろに下がって消え入ってしまいそうになる人もいれば 開き直る人 高飛車になる人…様々なのだろう。
昼食の支度が出来上がる直前に ソワソワとなる。 朝から大誘導していたが 空振りばかりだった。 直ぐにトイレ誘導。 何とか大も小も間に合った。
「施設から4日目です」と言われていたので 宿題見たいな感じがしていた。 これで 宿題が出来た。
昼食はみんなで…。 後片付けを済ませ 母にお便りを書いて貰った。 文字を書く事はかなり困難。ほんのちょっとに出来る状態になって一行と自分の名前を書いて終了。 後はこちらで補足することに。
母の一つ一つの言動は書ききれないが 面白い事がいっぱい。 まだまだ気持ちがあるんだなとわかって嬉しかった。 例えば 両手を引いて階段のところまで後ろ向きで母を誘導していたら…。 「ほら 危ない」と母。「大丈夫よ」と私。 「油断していると 危ないことになるよ」と母。
いつもの面会でこういう会話は出てこない。 意味不明の言葉の多い中 チョコチョコと出る言葉は 適切な物が多かった。環境のなせる技かな?
夫の運転で 娘を送りがてら 母を施設まで送った。 少し 視線で後を追う事はあったが 割合落ち着いていた。
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