母のタイムスリップ日記
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| 2006年05月06日(土) |
いろいろおさらいの日 |
母が寝ている夜。 ちょっとドキドキ。階段を上がっては 寝息を立てていることを確認して下がってくる。
お昼前に母を迎えに出かけた。
家に着いた時 キョトキョトと家の中を見渡して不安そうな表情。 忘れかけている様子だ。 幾度か「来た事ある?」「見覚えある?」と質問したが反応鈍し。 でも 食事の頃には何の違和感もないようになっていた。
食後 ウォーキービッツでひとあそび。 小さなロボット亀だが…母の興味を引いたようだ。 チョコン チョコン♪ イチニ イチニッ♪と掛声をかける母。 「ほら頑張れ」と声援まで送っていた。 母自身が動かす事は出来ないので こちらで甲羅を押してスタート。 似た様な大きさにチョロQがある。 あれは 離れている所で見ていたほうが面白い。でもあっという間に壁に衝突して…。 けれど 亀さん(母はかめこさんと呼んでいた)はテーブルの上でゆっくり歩く。母は掌で囲い込むようにしていた。
その後入浴。 服を脱いで 浴室で身体を洗い始めるまでは調子よく進んだが…。 途中から「おかちゃん」を激しく連呼。 こちらがついつい身体を洗うのに力が入ってしまうからだ。 入浴の回数が少ないので…とても気になっていたのだ。 骨折以来 入浴恐怖症となっている。 とにかく幾度も洗った。 それからシャワーをかけて流した。 座っている状態から浴槽に足を入れてもらった。 かなり厳しくて怒ったりしたが 湯船に身を沈めれば とても気持ち良さそうだ。歌も唄った。 かなり茹で上がったがこれからが大変。 洗髪である。今日も湯船の端に頭を乗せて薄めたシャンプーを頭につけて こちらの掌を濡らしながら 洗い始めた。 母も思ったより濡れないので不安がらない。 洗い流しは 後ろから始めた。顔にも耳にもお湯が入っていかないように…。次は左側。耳にタオルを当てて耳を避けるようにお湯をかけた。 右側も同様。 これを3回繰り返した。最後にリンスをつけてタオルで洗い流した。
ついでに湯船で再度 身体をゴシゴシ。。。 浴槽からお湯を抜いてシャワーで再度身体を流して上がる。 すのこの上にバスタオルを引いて滑らないようにした。
上がる時も大変だった。 大変と言うのは母が恐怖心を抱くからなのだ。 本来は 足も動かせるし 引き上げてあげれば転倒の危険はないのだが…。 恐怖心を緩めるために大きな声で歌を唄い気を反らせて何とか引き上げた。
脱衣室に準備した椅子にタオルを引いて座らせ 身体を拭き着衣。 ここまで来れば 母も穏やかな表情に戻る。 大変だけれど 一月に来た時と比べると比にならないくらい楽チン。 母の表情も不安さえ消えれば 良くなってくる。
その後和室に椅子を運んでテレビを見せながら足の爪きり。 手の爪はよく切ってくれるようになったが 足の爪は放置気味。 骨折依頼 我が家に来る回数がグッと少なくなったので 足の爪きりも思うように出来ない。 少し痛がったが 何とか綺麗に怪我なくきる事が出来た。
夕食の支度を手伝って貰う。 「じゃが芋むけるかな?」と聞くと「むけるよ」と言うので中程度のおいもを4個 テーブルの上でむいてもらった。 面取りでもするかのように まぁるく綺麗にむくので「綺麗だね」と言うと「これくらいは当たり前の事」と返事が返って来た。 さすがに人参までは嫌になったようで 途中放棄していた。 むく速度は結構早かった。
お手伝いはここまでにして そこから先は母に漫画の本を渡した。 先に夕刊を渡し 一緒に呼んでみたけれどノリがイマイチ足りなかった。 傍にいると食事の準備が出来ないので 漫画に切り替えたのだ。 「きょうの 猫村さん」という漫画。 母は確実にページをめくって読んでいた。ククッと笑った。 しかし内容を理解してと言うのではないみたいだ。 それでもページをめくっていくという動作だって意味あるだろうと思う。
夕食は かど一匹 豚汁 ブロッコリーとにんじんのサラダ 漬物 全て「んまい」と言って食べた。介助は必要だったが…。 おそらく施設の食事よりは倍近い。
その後 洗い終えた食器を更に洗って貰う。 キッチンに立ち両手を使う事は転倒の危険があるため後ろから支えながら。 「洗って」と声をかけると手できちんとゴシゴシ洗っていた。 更にふきんも洗って貰った。洗う事は出来たが絞るのは 声をかけないと無理だった。
それから指遊び等をして 再度入浴。 就寝前に湯船に浸かってくれれば安眠間違いなし。 それに足腰の鍛錬にもなる筈。 服を脱がせると途端に嫌がり浴室に入るのを躊躇う。 浴槽に入るのを躊躇う。 このハードルを乗り越えるのは結構きつかった。 幾度も母から怒られた。その度に「ごめん」を連発し「風邪引くよ」と声をかけた。 何とか入り「気持ちが良い」と言ってくれたが…上がる時がこれまた難題。 片足を湯船から上げることが恐怖みたいだ。 暫く様子見して強行突破。 出てしまえば けろりとする事は判っているので…。
とそんなこんなで お風呂から上がりお布団へ。
お正月には恐怖のあまり階段途中で立ち止まり泣き出したのだが…。 今日は自分で手すりに掴まりあがっていけた。 勿論後方支援はきっちりと。。。
お布団に入ったらキュウパタン。
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