母のタイムスリップ日記
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| 2006年04月06日(木) |
若年性アルツハイマーの記事 |
4月3日から 読売新聞の医療ルネッサンスで若年アルツハイマー病で彩星の会のメンバーの特集されている。実名を出し写真も配置されている。 読売の取材が続いている事までは知っていたし 取材記者はとてもお若い方だった。
この記事の方とお話した事がある。 日記に書いたかな?と遡ってみたけれど 書き掛けてからプライバシーに関ると別の事を書いたんだった。 取材の入った頃は かなりアチコチから取材の申し込みがあり 周囲では 病の事も良く知らないで興味本位な記事になっては困るというので神経を尖らせていた。が 当の家族会の会員の中には「公開しても良い」と言う人も居られたのだった。
取材に応じた当のご婦人とは 介護なんでも文化祭の準備をお手伝いして貰った仲である。 夕方 ご主人がお勤めに出かけると私達と一緒にお仕事をした。 作業しやすいように準備さえすれば 黙々と作業してくださった。 何も言わなければ アルツハイマーとは判らない位。 お仕事に出かける時 ご主人は深く頭を下げられたが…。 もう 仲間と言う雰囲気で特別な存在ではなかった。 作業部屋から外に出かける時は 迷って他の部屋に行かないようそうっと見守りをする以外は。
あの時 当人が病を告知されていたとは知らなかった。 記事を読んで 既にご自分の病をご存知だったのだなと知った。
認知症の介護って ほんとに人それぞれである。 彩星の会の干場さんも言われていたが 本人が介護されていると気が付かない介護が出来ると進行もかなり遅いという事らしい。 しかし それ程完璧に介護できる人は稀だろうと思う。 理屈でそうすべきと判っていても 通常のライフスタイルを維持していると介護者の方がダウンしてしまいそうだ。
認知症の方のプライドを出来るだけ傷つけないよう配慮していく事が 大事なんだろうと思う。 前にも書いたけれど 理屈で判っていてもそう出来ない現実がある。 私もこちらの思い通りに母が動いてくれない事でかなり苛立った。 目いっぱい母の方を向いているのに これ以上は無理。。。と言う思いがくすぶっていた。 時にちゃんと出来たりする母がいて 判ったような言動が出たりすると無性にイライラしていたように思う。
母のプライドを傷付けないための策とは。 例えば通院の時は 受付で先生に向け母の様子を書いたメモを渡す。 心配な事も含めて…。 医師もメモに目を通してから 気になるところを聞き出してくれた。 母と医師の関係と思って貰う事も大事だった。 人から管理されるのは嫌と感じる母のために引き下がったのだ。 今では 母は母で私は私で医師とお話している。 聞かせない方が良い時は 先ず電話で相談が定着している。
失敗もいっぱいだ。 母が 感情で突走っていると判っていても 真っ直ぐ受け止めてあれこれと説明し違うという事を認識させようとしたり…だ。
今でもトイレで母との攻防が繰り広げる時がある。 強めにマッサージする事や摘便は母の嫌がることである。 そういう時は 必ず「ごめん」と謝る。 すると 母は許してくれる。 過ぎないように 母の表情を読みながら 引き返したりやめたり…である。 便が詰まっては身体に良くないし腸閉塞を起したりと心配だが…それでも無理をせずに…程よい距離を保ちながら…だ。
無理をして お互いの信頼関係を失い生きている楽しみをなくしてしまわないようにと思って日々過ごしている。母も私も…だ。
今朝の新聞で絵門さんが亡くなられたと言う記事を目にした。 つい先日まで記事を書かれていらしたのに…。 直接お目にかかった事はないが それでも生きる質を保ちながら過ごされていらした事にすがすがしさを感じた。 認知症の人だって そういう生きる質を保ちながら過ごせるようになれば良いなとあらためて思った。
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