母のタイムスリップ日記
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サクラも日当たりの良い所は満開。 昨日 夕方から風が強くなり散ってしまわないだろうか…と気がかりとなっていた。
今朝 TBSラジオで「サクラは咲いてから1週間はどんなに強い風が吹いても持つのです。だから 開花は早かったとしても順繰りに咲いてきたのだから今散っているのは 先に咲いた部分だけです。風が強ければ 軸ごと落ちるんですよ」と言っていた。 そうか サクラ吹雪と言うものは 8分咲きから1週間後位?と安心した。
施設の昼食めがけて 施設に向かった。 昼食の準備が始まっていたので 先にトイレ誘導。 既に出てしまった後だったが 食事前に綺麗に出来てよかった。 昼食はミートローフとスープとパンとアセロラゼリーだった。 パンを千切ってあげたら自分で食べ始めた。 それでも ゆったりと食べていた。 私の持参したパンをトレードした。 昼食は完食。ココアやお茶も全量飲んでいた。
食後 居室に入り窓辺で話した。 駐車場に停車している車を数え始めた。7台まで自力で数えた。もう一列も7台で…。果たして母は どっちの列の車を数えたのだろう? 頭がボサボサで 鏡を見て笑っていた。 それから しきりに手櫛で整えていた。 少し寒いので下着を着足して 食べかすの付いてるカーディガンを厚手のブラウスに着替えさせた。 それから 持参した「練乳掛けのイチゴをの容器を空けたら 直ぐにスプーンを持って食べ始めた。 先日もそうだが大き目のイチゴが10粒。 それをぺろりと平らげた。
療法士さんの見える前に トイレ誘導。 これは 成功。
リハが始まり 少しウトウトしていた。 今日は「おかちゃん」と言う声が上がらない。 隣に座らせたプーさんのぬいぐるみを療法士さんと同じようにマッサージしていた。
リハが済んで 散歩に出た。 着込んで手袋もはめた。「寒い」と言いながら歩く意欲は満々で「大丈夫?」と聞くと「歩けるよ」と言う。 2キロに少し足りないくらい歩いて 大分疲れた様子で…施設の隣の中華屋さんに入った。 「ラーメンとソーメンとどっちが良い?」と聞いたら「ラーメン」と言ったのである。 何だか食べ物攻めにしているみたいだが…。 母の食べる量は私のラーメンの4分の1程度。 お店の人は心得ていて 言わなくとも小さな容器を出してくださる。 ここのお店のご主人のお父さんは93歳で在宅でお過ごしという事だ。 そういう事が心使いの元になっているようだった。
最初は 箸で遊んでいる風だったが麺を一口 口に運んであげたらその後は自力で食べていた。
食べ終えて 一回りして筑紫を摘んで戻り道の所で「う〜」と立ち止まった。「トイレ?」と聞くと頷くので 急いで施設に戻った。 が!!エレベーター点検中。 暫くエレベーターホールで「困ったね」とウロウロ。 すると 施設の建物の料理屋さん(施設の食事も作ってくださる)の職員が出ていらして「お店のを使ってください」と言ってくださり 助かった。
用を足して玄関に入ると未だ点検中。 技師さんがいらして作業している様子が見えた。 「あと14.5分かかります」と言う。
母もこれ以上外で過ごすのは無理そうなので…「階段上ろう」と誘った。 母の過ごす場所は4f。「大丈夫かな?」 これだけの階段を上れるか?骨折前なら何とかできていたが…。 今では10数段がやっとだ。 幸い母は 嫌がらなくて…。 きっと階段を使うしかないという事を理解していたと思うし 恐怖心も大分薄らいでいたと思う。 3階までは 手すりと介助の手で何とか上れたが ここで限界。 泣く事はなかったかが 3階の扉の前で立ち止まってしまった。 疲れた表情をしていた。 「おんぶするよ」と言って直ぐに母を背負う。 結構重く 階段を上れるかと不安になったが 何とか半分上った。 すると背中の母が「そんなに大変じゃないから…」と降りたそうな言葉を出した。しかし 次の階段に足をかけてしまったので「いいよ。大丈夫。動かないでよ」と声をかけて4階の踊り場で母を下ろした。 ドアを開けて中に入ると…母は玄関前のソファーに座り直ぐ身体を横たえた。よほど疲れたのだろう。 歩きに歩いて 階段を上ったもの…。 「頑張ったね」と言ったら「頑張ったぁ〜」だって。
職員に「ドアに鍵を御願いします」と伝えた。
「アッ そうだ エレーベーター点検中だったね。よく上って来たね」と母を褒めてくださった。
母には 大変なことだったけれど 私にしてみると階段を上らせるという事に踏ん切りがつかなくていたので 次のステップに上がる良いきっかけとなった。 これからは 我が家に泊められるだろう。 2階に上がる事も大丈夫そうだ。 バス利用も神経質にならないで良さそうだ。
直ぐにおやつとなった。 お腹いっぱいの筈なのに…ポテトチップとクッキー1枚が出たら…。 「これ 好きなのよ」と言って自分で食べ始めた。 聞き間違いではないかと耳を疑った。 こういう言葉使いは 全くしなくなっていたのだ。 食べれば「美味しい」と言うけれど「好きだ」と言う言葉は もう何年も聞いていなかった。
これに気を良くして 途中まで編みこんだ糸に鈎針を付けて渡した。 母は とても良い顔をしてそれを受け取った。 目に編み棒を入れて引く事はできた。それからまた糸を編み棒にかけて次の目に入れて…。そこから 先は出来ない。 棒編みを使う時のように 鈎針に目を溜め込んで行った。 良い事がいくつも続く筈はないね。 それでも 母の喜んだ表情に諦めないでまたチャレンジしてみようと思った。
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