母のタイムスリップ日記
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2006年03月25日(土) 冷たかった風


 母は テーブルにユメルちゃんを置いて向き合って座っていた。
母がユメルちゃんを連れては行けないだろうから…職員が置いて下さったのだろう。
居室に誘導する時「この人形 どうすればいい?」と言った母。
母は ユメルちゃんを人形と言うけれど 実際は それよりもう少し深い関係みたいなような気がする。

右手にユメルちゃんを抱かせて 左手介助で居室へ移動。
母は 今にも涙が零れそうな表情だ。
「何だか知らないけれど…涙が零れそう」と目をウルウルさせた。
「哀しかったの?」と聞くと首を横に振る。
「寂しかったの?」と聞くと頷いた。

洗濯物を収納し歯磨き洗面整髪を済ませた。
埃が目立ったので 居室を軽く掃除。
床にかがみこんで作業していたら「冷たいでしょ」と母は声をかけてきた。
「そんな事ないよ」と言うと 詩の書いてある紙を丁寧に折り曲げて セーターの中にしまいこんだ。
そして セーターの上から撫でている。

ホールで「おやつ」の気配。
母が1人でホールの方に向かって歩き始めた。
壁を伝いながらだ…。それでも 1人で歩けるっていい事だ。
その後どうするかと様子を見ていると ぬいぐるみ達を暫く眺め 今度は居室のぬいぐるみを見て「いっぱい」と居室のぬいぐるみに向かって歩き出す。やっぱり壁を伝いながら…。

居室の椅子に座ると ユメルちゃんがおしゃべりして目をパッチリ開けた。それをみて「寝ぼけ眼から覚めたみたい」と言う。
ユメルちゃんは 半まぶたをしている時があるのでそういうらしい。

メーカーさんに聞いたのだが ユメルちゃんは 抱き上げたり触れたりする環境だとおしゃべりも多くなるそうだ。
時折触れる程度だと眠っている事が多くなるそうだ。
おしゃべりの加減は その環境によって変わってくるようである。
母のユメルちゃんは 比較的おとなしい。

再びホールに出向き みんなとおやつを食べた。
ちょこっと みんなと遊んだ後 散歩に連れ出した。
裏手の公園。
大山 小山を上り下りした。
「上る?」と聞くと躊躇うことなく「上る」と言い 介助は私の手のひらの上に母の手を置く程度。
それでゆっくり登り始めた。
少し急なところで 後ろに後退しそうになったので ギュッと手を握って下がるのを止めた。
それから また上がった。
つらそうな表情はなかった。しかし 時折吹く風が寒くて…。
「帰ろうか?」と聞くと「帰ろうか」と言ったので施設に戻った。

今日の排泄 3回誘導失敗ゼロ。内2回は「出る?」と聞くと「出る」という事で半自発かな?
オムツの減りが 遅くなった。いつも途中で購入が必須だったのに…。
夜間は施設でパンツ式でないものを使っているせいも有るだろうが 面会の間は 失敗ゼロなのでパットを汚さずに済んでいるのだ。


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