母のタイムスリップ日記
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2006年03月22日(水) 排泄の訴え


午前中 畑に出かけた。
先日 ルッコラと大根の種を蒔いたので水遣りしようと思った。
それに じゃが芋だって お彼岸が過ぎたので植えつけなければ…。

さてと…。何処に種蒔いたかな?
先日の種まきで印をつけようと思ったが「これ位 忘れたりしないだろう…」と止めたのだった。
しかし 馬鹿に出来ない物だと思う。
暫く 畑を睨めながら記憶を辿る。
じゃが芋を植えるのに連作にならないように…と考慮した筈だ。
ナスやトマトも連作は駄目だった。
だから じゃが芋・トマト・茄子の場所を避けたはずだ。
そうやって消去しながら ようやく思い出せた。

「さてと今度はじゃが芋。何処に植えよう?」
時計を見ると母の所に行く時間が迫ってきていたので 今日は諦めた。

母は みんなとテーブルを囲んでいた。
ニコニコと機嫌が良い。
立って貰おうと手を出したが 言葉や意思が伝わらない。
他の方と少しお話して 再度手を出すとようやく通じた。
居室に入ると「便所」といったのでトイレ誘導。成功。
それから 手洗いして歯磨きして…。
今日は 特に指示だししないのに 手洗いも手首までしっかり洗えた。
手洗いをしっかり出来る日は 大概の場合ふらつきがない日のような気がしている。ぶくぶくと口も漱いで 洗面台から外れることなく出せた。

しかし 今日の母の会話は「?」
単語から 関連事項を探し出しイメージする事が多いのだが…そのヒントとなる言葉が遠くて遠くて…自分の頭の訓練になった。

リハビリを受けている間は時折ウトウトするが直ぐに目覚めるし…足の訓練時は少し痛がった。昨日の歩行の影響だろうか?

リハが済んで「外に出かける?」と聞いてみたら即座に「出かける」と言う返事。支度して出た。
身なりを整えると言う気持ちは 十分で帽子を直したりスカーフを直したりしていた。
「行ってきます」と挨拶を済ませてエレベーターホールに出た時「便所 おしっこ」と言い出す。
「トイレに行くの?」と聞きなおすと「大至急」と言うではないか…。
トイレ誘導から1時間を経過していないので 半信半疑だった。
それでも 訴えを信じて大急ぎで居室に戻ってトイレに入った。
ちゃんと出た。母の訴えは 本物だった。

とにかく驚いた。感覚が戻ってきているのだ。
訴える事が出来る…。
これまでは こちらで時間を読んで排泄誘導し 失敗のないようにしてきたのだが…。それでも出た後という事が当たり前だったのに…。
「母が言いだすきっかけを待っていなかったかな」と記憶を辿ってみるが…。そういう事でもないような気がする。
トイレの場所が認識できなくなってから 言葉も減りトイレの訴えも消えてしまっていた。
お正月に我が家にいる時 失敗している時にトイレに行くのを非常に嫌がり泣く事が多いような気がした。
だから 出来る限り早めに誘導した。

言葉が出ないことも母は とても気にして入るように見えたので「ちゃんと判るよ」と言葉をかけるように努めてきた。
その度にポロポロ涙を零している母。いまだに それは続いている。

その事と今回の事とは無縁ではなさそうだと感じている。

トイレで用を足した後 再び外出。
風が少し出て 寒がったので 風の当たらない場所を選びながらお散歩。
戻ろうとしたが「未だ」と言うので 更に歩きお決まりのファミレスに入った。大学生でごった返しているお店の中 落ち着きなさそうにキョトキョトし始めた。携帯を取り出して昨日の映像等を見せて落ち着かせた。

お野菜や寒天を食べて貰った。
おなかを中程度に満たして 外に出た。

遠回りして 施設に戻ったが戻る途中とても嫌がった。
排便か…それとも我が家に行きたいのか…判断が付かなかった。

戻っても機嫌は悪かった。
トイレで暫く頑張ったがポロッと出るぐらいで ちょっとやそっとでは出ない状態。今晩でも出てくれば良いのだが…。
 
夕方から 出かける所があって 母に最後まで付き合って上げられなかった。


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