母のタイムスリップ日記
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2006年03月01日(水) 母にからかわれる


三寒四温…。今日は予報通り冷たい雨。
おべんとを作って母の所に向かった。
昼食ギリギリの筈。
でも今日は少し遅れていて まだだった。
居室に洗濯物と荷物を置きに入ったら 血圧計測器と体温計が有りビックリ。聞くと昨日7度3分の熱があったという事だった。もう すっかり下がっているとの事でホッとした。

昼食は 母の隣に座って みんなと一緒に食べた。
母には おべんとをおすそ分け。
とはいっても自力で口に運ぶのは 少しだけなので介助が多い。

最高齢の方は昼食拒否。
イチゴのデザートがあったのに「全部いらない」と言われた。
職員が入れ替わり勧めていたが「拒否」は変わらなかった。
「調子悪いのでしょうかしら?」と職員に伺うと「機嫌が悪いのでしょう」と言われた。こういう時は 下手に関ると拗れるので静観。
「食べないと体の調子が崩れてしまうから心配」との声掛けにも「長く生きたくないから 良い」とかなりおへそが曲がっていた。
でもきっと快調でないという事なんだろうと思う。

食事は1時間ちょっと掛った。こちらの持ち込みもあったので一番遅かった。
食事中は喫煙できなくて 母のためにお預けになっている利用者さんもいた。「ごめんね」と謝ると「いえいえ」と手を振って下さった。

リハの時間ギリギリとなり 即横になって貰った。
今日は割りに辛抱強くリハを受けていた。途中からはzzz。

リハを終えてからトイレ誘導。
今日は時間が足りなくてリハ前にトイレに行けなかったので失敗。

その後ホールに出てキャッチボールを始めたら「テレビの前で騒ぐなんて非常識」と入所者の方からクレーム。
ご自身テレビを見ている途中でコックリコックリなさっているのだが…。
お昼も召し上がらなかったのだから 気分も悪かろうと思い即 お仲間3人と自習生と母の居室に移動。

母と同じ年の車椅子の方 最近とても調子が良い。
ボールを受けたりも出来るようになり。テーブルの上でボールを転がして遊ぶ事もできるようになってきている。
お昼にはエプロンはテーブルの下に下げてあったのに お隣の人と同じようにテーブルの上に引っ張り出して居られた。
エプロンをする事 またテーブルの上に置く事が良いか悪いかはさておいて
隣の人を真似るというのは 頭を使っている証拠だもの…。いつも 食事中もコックリコックリなさっておられた事を思えば 状態は良くなられたのだと思う。言葉も発するようになってきた。
「甘い」「冷たい」と食事中も適切な言葉を発していらした。

居室でのキャッチボールの輪にも入って頂く。キャッチボールは無理なのでユメルちゃんを抱いてもらった。
お話しするユメルちゃんを抱っこして「重いねぇ〜」とニコニコなさっておいでだった。
キャッチボールは歌を唄いながら…。
途中風船バレーボールも。
実習生は目をパチクリ。
話しもせず立ち上がって歩いたり 母のようにニコニコして質問にも全く答えない人が キャッチボールになると俄然活発に動き出したからだろう。
手のひらにすっぽり入る小ぶりのボール 時に両手で時に片手で受け止める。目の見え難い方には テーブルでボールを転がしてあげる。目が慣れてくるとスピードが出ても受け取れるようになってくる。

みんな1人では遊べない。
でも一緒の輪になるとお互いの事が見えてくるようで…。気配りを始める。
この数年いろんな方とキャッチボールをしたが 殆どの人がとても楽しそうになさる。勿論嫌がる人を無理に誘い込む事はしない。
でも 一度「嫌」と言っても そのうちボールを廻すと自然に輪の中に入って来られる。この輪に入れなかった人はたった一人だけ。。。
人前で失敗したくない方だ。

おやつの時間になった。
各自におやつが配られた。
母がおやつを手にした時 目の前に両手を出したら 母がサッと引っ込めてニヤニヤ。「あれ?」と思って また両手を出すとサッと引っ込める。
引っ込めてから ニヤニヤしながら そうっとまたおやつを見せる。手を出すとまた引っ込める。母は明らかにからかっているのだ。
きっと 気持ちに余裕があるからだろう。
今日は 殆ど声を出さない。
でも 表情で良くわかった。

その後 居室でまた運動。椅子に座って片足上げを交互にしたり両足を上げたりした。天井を見たり床を見たり…。
冷たかったみんなの手もホカホカになっていた。
あまりに賑やかで「楽しそうですね」と職員も入ってこられた。

母の機嫌は 時折不安定になった。
排便があったと言っていたが あと少し残っているのかもしれない。

朝 既に奥様を看取られた介護仲間から電話があった。
「私はね もう 介護される方に廻ってしまった。介護されるとねぇ やっぱり違う事が見えてくるんだよ。これで良かったのだろうか?と思うよ。それを伝えに行きたいのだけれど 日にちや道を忘れてしまうから行けないんだよ。最後まで頑張るけれど でもちゃんと伝えたいって思うんだよ」とお話下さった。その気迫に胸がツンとした。
「近くに仲間にいて 車でお見えになっているようだから 一度聞いて見ます。了解されたら お迎えに行けると思います」と伝えた。
「有難う。出来る時にみんなの役に立ちたいよ」とも。
「あんたね。お母さん骨折なさったって。私もね転倒してね。大分経ってから肩が痛くなってね。いろんなリハビリしたよ。その事を伝えたくてね」
「有難うございます。お会いした時 是非とも教えてください」
素敵な生き方をなさっておられる方だ。数えで84歳。。。


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