母のタイムスリップ日記
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| 2006年02月22日(水) |
噛み付き ばんちゃん。 |
いろんな事がいっぱいあって…。 施設に向かうと職員から「入れ歯日々が入っていました。それと立っている時後ろ倒れそうになる」と報告を受ける。
入れ歯チェックしておこうと思いながら 磨く時にいつも忘れていた。 職員は「すみません」と謝るけれど「言って頂いて有りがとう」と感謝。
予定していた事は即座にキャンセルし 歯科医に電話をした。 午後の診察で…という事で割り込ませて貰った。 職員に予約できた事を伝えると…「今日は火災訓練で…」と言われた。 その時間に割り込まずに済む時間だったので助かった。
今日はお弁当持参なので みんなとお食事。 母の隣に座ってお弁当を食べた。おかずは分けた。 でも 下の入れ歯が使えないので噛み切れない物は省く。 「ちとご飯の量少なめだな」と思った。が リハも有るし 仕方ない。 車椅子の方が 食事の時間になっても目を開けない。 暫く手をトントンと叩いてみたり 身体を起そうとしたりしたが 深く眠ってしまわれているようで ピクリともしない。 ほうじ茶ゼリーを運んでみたら ちょこっと目を開けてほんのちょっと口にしてまた眠ってしまった。
職員も様子を見ながら 少しづつ介助を始めた。 「可哀想だね。消化に良くないね」と考え込んでいらした。 今日は 時間をずらすと火災訓練にぶつかってしまう。。。
それでも 何とか目を覚まして食べ終えた。 食べている間 誰かが「ハックション」と何回もくしゃみ。 「大丈夫?」と聞くと笑顔で「だいじょうぶ」と。 あまりに繰り返すのでおかしくなって笑ったら みんなに笑いが伝染。 「あはは おほほ」と賑やかになった。 くしゃみした当人の笑いも。。。
食後トイレ誘導。大小成功。 トイレから出て手を洗っている時 ほんの1.2秒離れた隙に母の体がス〜ッと後ろに倒れかけた。 慌てて母の身体を支えてセーフ。 やはり立って直ぐはバランスが崩れるのかも…。 先日の膝カックンとは また違う。 ほんのちょっとの油断もダメなんだなぁ〜。 この事は職員にも伝えた。 ほんとは 車椅子を使っても良い位なのだ。でもあと少し…と頑張って貰っている。
トイレ後から 母が不安定になってきた。 「おかちゃん」を連発。療法士さんが見えても続いた。 でも リハが始まって暫くするとスウスウと寝息を立てていた。
この頃から 消防署の方が見えて職員と念入りな打ち合わせ。 火災を発見してからの行動を詳細に指導されていた。 この訓練には 火災報知器のメーカーさんも見えていた。 外を見るとはしご車も出動していた。 入所者には 火災報知器が鳴るけれど訓練だから…と紙に書いて一人一人に説明する職員。 これまで 避難訓練はあったがここまでの訓練はなかった。 訓練なのにドキドキとしてきた。 今日は昼だけれど この訓練は夜間を想定したものだ。 だから夜勤に当たる人も出勤なさって居られた。
夜勤体制は2名になったので 2人とも一時的に出勤。大変だなぁ〜。
いよいよ訓練開始数分前。 その頃には 消防署の所長さんまで見えた。消防の職員がいっぱいで普段と違う風景に入所者の目は 点になっていた。 人の数は 入所者より多い。
実際火災報知器を鳴らし 消防車が出動。その時間までも計っていた。 消防車には「訓練」と言う旗が付けられていた。 施設脇に消防車が止まりはしごがグングンと伸びた。
避難するのは 入所者に変わって職員。 施設内の様子は 消防士さんも見ておられた。 今回はベランダに避難と言う想定だった。
目の前ではしご車が伸びる事等ないので 母にもベランダで見学してもらった。はしごが伸びる所をみて驚いていた。 先に避難した職員を見つけて「あれ ホラ」と言った。判るんだなぁ〜。 こんなに 病が進行しても 人の顔は覚えられる。。。
言われた通り 火災発見から丁度30分で訓練は終了した。 今日は大勢の人がいたけれど 深夜勤は2名のみ。 ここまでスムースには行かないだろうけれど…。 訓練する意味は有るだろう。
おそらく長崎のGHの火災を受けての事だろうとは思う。 ホームの飾りや植物もいろいろクレームを付けられた。 施設内が殺風景になったのは否めない。 出来る限り在宅の雰囲気でという思いは 伝わらない。 火災の起きる確立は高くない…。そのために施設内の様子が変わってしまうことは ちょっと哀しい。 これが家だったら ここまで厳しくない。たとえ認知症の人が在宅であってもだ。 この辺 考えさせられてしまっている。。。
訓練後 母をタクシーに乗せて歯科医へ向かう。 今日もパタパタとしている。乗車拒否や降車拒否が起きるかなとドキドキ。 しかし 厄介なのは車よりも階段だった。 昨日 一昨日と面会に来ていない事もあって母の腰は重くなっていた。
階段をほぼ上り終える頃にくるりと下のほうを向いてしまい 動かなくなった。後2段のところで立ち往生。 助けを求めに離れれば母は転倒するかも知れないし…。 試行錯誤でようやく方向転換し上りきった。 しかし次は歯科医の玄関で立ち往生。 段差が低く腰を下ろす事も出来ない。 エレベーターにしておけば良かったと反省。 母の恐怖心を煽ったので 落ち着くまで苦労した。
母の順番が来て治療椅子に座り 医師が何気なく椅子の背を傾けたら母の恐怖心を煽ってしまった。 「ごめんなさい」と医師は即座に母に謝った。が母の不安は解消しない。 落ち着くまで医師は待ってくれた。 更に傾けるとまた母が不安がると判断くださって緩い傾斜で止めて「ここでいいです」と言ってくださった。 口を空けるのだって指示通りには行かない。 こちらが母に指示して空けて貰う。
母はここの医師がどんなに偉ぶらずに治療してくださるかよくよく知っていたのだが…。今の母には そういう記憶すらない。。。 それでも医師は相変わらず 優しく受け容れてくださる。本当に感謝。 肝心の入れ歯は今日仕上げる事は無理で金曜に調整という事に。 入れ歯は歯医者さんにお泊りだ。
帰りは何とかなるだろうと思い再度階段にチャレンジ。 玄関でてこずったのをみた患者さんが手伝いのため 出てきてくださった。 案の定 階段で立ち往生。 後ろから患者さんが支えてくださったのだが これが母の気に入らなかったらしい「やめてけろ!」と大きな声で拒否。 気まずい空気が流れた。 「認知症」とわかっておいでだとは思うが…単純に体が不自由な人と思われていたら…と思ったが言い訳する暇などない。 「有難うございました。後は何とかできます」と言って引き取って頂いた。 気まずそうな ショックそうな表情が今も思いだせる。 多少手こずりながらも 何とか無事降りられた。
直ぐ目の前にタクシーが見えた。歩かせたいけれど…という思いがあったが これ以上ドタバタは回避するため 手を上げた。 しかし ここで母の乗車拒否。 押し込める訳にも行かず 母のペースに合わせて乗り込んだ。 運転手さんも 気持ちよく待ってくださった。 降車時も拒否。
運転手さんが気を利かせて反対のドアを開けてくださり 先に下りて外から母を外に誘導。
ヤレヤレ やっと施設到着だ。
母は お腹を空かせていた。 歯科医で待っている時「お腹が空いた」と言う意味の言葉を数回発していたのだ。持っていた飲み物を飲んで貰ったが まさか食べ物を食べさせる訳にも行かなかった。 職員が水分でも…と言ってくれた。 「持ってきているので大丈夫です」と伝え居室でおやつ。 でも夕食の30分前くらいだ。響かないとは思うけれど…食べるのは遅くなるだろうなぁ〜。
排尿もパットに出ていた。これも不機嫌なる理由だっただろう。 それでも トイレで更に排尿も出来た。
急な事だから仕方ないが…。
さてと 施設に来る往診型の歯科医と通院型の歯科医とどっちが良いかなぁ〜。少なくとも「即」と言う意味では 通院の方がいいかな? それに外出は 刺激にもなるしリハビリの意味も持つ。
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