母のタイムスリップ日記
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2006年01月11日(水) 思いを計り知る日々


 昼食に間に合うように母の所に出向いた。
いつもなら 昼食が始まってもおかしくない時間なのだが 今日は未だだった。母にとっては丁度良い時間になりそうとホッとした。
が 入所者の中には もうお腹が空いている方も居られる。
幾度もキッチンの前まで出向いている方もいらした。

やはり 人に拠ってお腹の空き具合は違うのだと思った。

フロアの入り口には張り紙が出ていた。
「風邪が流行っているので 風邪気味の方の面会はご遠慮ください」
一瞬 足を止めて戻ろうかなと思ったけれど マスクをしているし…手洗いうがいを小まめにすれば良いかと思いなおしフロアに入ったのだった。
でも 気になるので 職員には伝えた。
「マスクがあれば…」という事だった。

施設内はアルコール消毒を毎日始めたそうだ。
母のフロアは落ち着いているが上下階は広まりつつあるといっていらした。

出来る限り母以外の方との接触は避け どうしてもの時は手洗いを済ませてからした。

母は昨日とは違い 姿勢も良く座っていた。
幾度かお尻を滑らせてたが 向き合ってこちらが姿勢を正して見せると母も自力で姿勢を直していた。気持ちも落ち着いているのだろう。

トイレ誘導で2回とも成功。

いつもより1時間遅れで食事が始まった。
母は通常の速さで食事できた。自力での食事も出来ていたがリハビリの時間も迫っているので少し介助した。

椅子から自力で立ち上がるのは未だ無理。
両手を握って見たり 指を順繰りに折って見たりをしてみた。
やはり左手は違和感があるようで「本当でないな」と呟く母の声が聞かれた。
「いいぞ自分で感覚がわかってる」無理をせずに気長に取り組んで行こうと思った。

リハビリが始まる前 椅子から立ち上がる練習をしたら左手の負担が強かったらしく「まいったぁ〜」と言う表情。
「ごめん」と抱きしめると「わぁ〜ん」と泣いた。辛かったのだろう。
リハビリが始まると特に痛いこともしないのに 不安がって「おかちゃん」を連発。療法士さんが「珍しいです。こんなにお話して…」と言われていた。暫くこちらから声をかけ 手をギュッと握ってあげているうちに落ち着いてきて眠りに落ちた。
無理をしない程度の負荷…チャレンジはこれからも続きそうだ。

軽い眠りから覚めた時 持参したみかんを食べて貰った。
美味しそうに食べた。
それから みんなのいるホールに移動しテレビ鑑賞。
其の間に施設を後にした。

今日の昼食の遅れは 新しい職員に代わっての第一歩だったから。
この方は 今までも時折栄養士さんとして顔を見せていてくれたので初めてではない。
帰宅しようとした時にわざわざ傍までいらして挨拶下さった。
「まだオタオタしていますが…よろしく御願いします」と言われたが…。
ひとつひとつの所作が 新鮮である。
ひとりひとりに対して言葉掛けも 丁寧である。
新しい方の様子を見ていると ベテランであるがゆえに略したり諦めたりしている部分に光が当てられているなぁ〜と感じる。

他にも 実習生かパート職員かが昨日から入られている。
其の方も ぎこちない部分はあるけれど 空いている時間を1人1人に向けてアプローチなさって居られた。
家族としてはとても嬉しい。
個々に向けての視線は 施設に置いては大切と感じるから。

もうひとつの事。
それは 入所者の喫煙。
施設内でも喫煙なさる方はいる。
けれど 煙草は職員が管理しており喫煙の時間も場所も決めている。
喫煙前に新聞を読まれたりコーヒーを飲まれたりもある。
今日も先に新聞を読まれていたが喫煙する時に職員が「喫煙する時は 新聞は危ないから預かりましょう」と声をかけていらした。
おそらく 先日のグループホームでの事故を受けて更に気を配っておられるのだと感じた。
煙草を上手に吸えない人は順次吸わなくなってきている。
今の所は順調かな。
でも できれば分煙を望む所なのだが…。

帰宅前に「お散歩行く?」と母に声を掛けた。
その時の反応がとても不安そうだったので今日は取りやめた。
椅子からの立ち上がりに取り組んで不安な思いをさせたので 更なる不安をさせては…と思ったのだ。
母は外に行かないという事は 私もいなくなる…と言う事も頭を過った様子で複雑な表情をした。
こちらも「帰る」という事は言わなかったが 以心伝心のようだ。
母も言葉にはせずに表情で語る。

気持ちを表情で表せるという事は考えたりできるという事なのだろうから未だ良いんだな…とつくづく感じた。


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