母のタイムスリップ日記
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2005年12月07日(水) 綺麗さっぱり…汗だく


今日はリハビリ再開の日。
バスに乗って施設に向かっていると電話がブルブルと鳴った。
「あれれ 誰?」と手にしてみると 施設からだ。
「スワッ!緊急事態か?」とドキドキ。
もう 施設間近になっていたので バスを降りて電話をした。
「あのぉ〜 療法士さんから今日の確認の電話が入っています」
ホッと胸を撫で下ろした。
療法士さんには 今日からリハ再開を御願いしてあったのだ。

施設に着いて直ぐに 療法士さんに電話をして 今の状態をお話してリハビリを改めて御願いした。
三角巾で吊っているとはいえ 硬縮は免れる筈もなく 動かして良い所をほぐしリハの手ほどきを受けたいと思ったのだ。
もう3週間経過しているし 手の腫れも引いているから…。

療法士さんが見えて 様子を見てくださった。
三角巾を外して 肩を除いて左肘からそろりそろりと動かしてもらった。

いつも言われるのだが 高齢になると曲げる事は楽に出来るがまっすぐ伸ばす事が出来なくなってくる。
骨折以来 三角巾で吊っていたのだから 肘は曲がった儘なのだ。
それでも上等すぎるほど腕を伸ばせた。
完全ではないが これなら良い状態で もう少し遅いと固まっていったかも…と言われた。

母は 痛みは強くないようだが やはり怖いようでしきりに「おかちゃん おかちゃん」を連発した。右手をギュッと握ってあげて「がんばれ」と言うと「がんばれ」と返って来た。

「痛くないけれど 痛いような気がするでしょ」と療法士さんも声をかけてくださる。

手のグーパーもやってみた。「出来るねぇ〜」と療法士さん。
他にも 両手を組んで肘から下の方を上に上げたりもした。
肩の筋肉も固まり始めているけれど 筋肉が割れて?居ないので時々外側から軽くもむことや首の筋肉や肩甲骨が硬くなっているので 柔らかく揉むことの指導を受けた。
母は少し痛がったが これは少し我慢してもらうしかない。

気になっていたことを伺ってみた。
「転倒の折 顔を打ちはしなかったが首を痛そうにしていた。首をあまり動かさないのでどうも 少し嚥下の症状がでているような気がします」と聞いてみたら 「軽い鞭打ちのような状態でしょう…」といわれ 首や肩を揉み解して下さった。

「私もいろんな症状の方を見てきました。動かさないで固まってしまう人多いんですよ」とお話下さった。
「療法士さんと繋がっていて良かった」と改めて感じた。

おやつ後 他の方が入浴なさっていたので「母も入浴させてください」と申し出た。
一応 家族と職員で入浴と言う形を取る予定でいたのだが 寒かったり こちらに用があったりでなかなか実施できないでいた。
比較的暖かで 1人入浴拒否だったので そこに入れてもらうことにした。
待っている間 嚥下予防の首の体操をしていた。
じっとしていたので 首を上に向けるのが辛いようだ。
散歩も距離が短く 空を仰ぐ事もなくて。。。
母は 動かす時腰をズリッとずらして上を向いた。身体全体を使って上を向こうとするのだ。腰を椅子の背までしっかり引き戻して背中が曲がらないように支えて 首を動かしてもらう。これが辛そう。でも放置すれば 嚥下が進行してしまいそうだ。。。
母にとって辛い時間だったと思う。目いっぱい 褒め上げ 励ました。
嫌がりながらも何とか動かしてくれた。
しかし 機嫌は相当に悪くなった。

この状態で職員にお任せするには申し訳ないので「こちらが単独で入浴させます」と申し出た。

それからが 格闘だった。
母に最初に「お風呂はいる?」と聞いた時「入らない」と返事した。
それでも 懲りずに「お風呂…」と時間を置きながら母の頭にインプットした。

暫く放置した後「お風呂入ろう 気持ちいいよ」と誘った。
作戦は成功し 脱衣室まで移動できた。
次は洋服を脱ぐ事。最後のシャツを脱ぐ時が難関だった。
シャツだけは袖を通しているからだ。
それでも何とか 痛みを感じさせないで脱がす事が出来た。

浴室に入ると 前に入浴しているのですのこが濡れていて滑りやすかった。
だから 母が不安定にならないように細心の注意を払い 浴室の椅子に座らせた。
椅子は直前にお湯をかけたけれど…それでも直ぐ冷たくなる。
「少し冷たいよ」と声をかけながら 座ってもらった。
これを省くと「冷たい!」と立ち上がってしまうように思えたからだ。
幸い「冷たい」と言っただけで 何とか座れた。
母の身体はきつくない程度に支えている。
温度を確認してからお湯をかけた。瞬間 とても不安げな表情となった。
「大丈夫。丁度良いでしょ」と声をかけた。

手すりに掴まらせて浴槽に片足を入れた時「あっつい!やんだ!」と叫んだ。
これが一番きつかった。
浴槽に片足入っているので 騒げば転倒も起こりそうだから…。
慌てて 私が浴槽に両足入れて「あつくないよ」と。。。
つられる様に母も両足を浴槽に入れた。
手を低いバーに誘導しながら順番に身体を沈めてもらう。
左手は使わないように幾度も肩の上を掴むようにして貰っていた。
湯船に身を沈めてからは 湯船の端を両手で掴んでもらった。
未だ膝が曲がった儘なので 母の身体を支えながら少しずつ後ろに下がって貰い足を伸ばして貰った。母も怖いのだ。でもこっちも怖い。。。

「気持ちいいかしら?」と聞くと首を横に振った。
それでも暫くすると 気持ちよくなったようだ。

湯船から上がって身体を洗う。
「今日は軽めに…」と思っていたが 欲が出てしまった。
首筋やら背中やら足…石鹸で洗い 流す。湿布が貼ってあるがそこは其の儘にしていた。
けれど濡れてきたので ゆっくり剥がした。
これも毎日だったので その度に痛がったのだろう。。。かなり緊張していた。
2回ほど洗って 再度湯船に浸かった。
この頃になると緊張も解けて「二人で…西の方に…」等と話すようになってきた。
何故西なのかは わからないけれど…。

職員が脱衣室に2度ほど見えた。「大丈夫ですか?」と声をかけてくださった。
「はい 何とかなりそうです。次に入るかたおいでですか?」「いえ」
「じゃ 湯船で洗髪しても良いでしょうか?」「はい」
と言う訳で 湯船で洗髪を試みる。
上を向いて貰い シャンプーをつけてゴシゴシ…ゆっくりとマッサージ。
顔や耳に水やシャンプーが入らないように注意した。
ゆっくりゆっくり洗い流した。
おかげで 母はかなり茹で上がった。
こちらは 洋服を着ている分汗が流れた。
身体を拭いて下着を着けてから 浴槽のお湯を抜いてお掃除した。
それから 順番に洋服を着て貰い 頭を乾かした。
母は 気持ち良さそうな顔になってきた。

居室に入り頭を再度梳かして ヘアオイルを塗り化粧水をつけた。
準備してあるレモンティーを飲んでもらう。
それから チャンスとばかりに足の爪を切った。
「あ”〜!!」と大きな声を上げ嫌がった。
「ごめんごめん」と謝りながらも手は休めない。
「痛い?」「大丈夫」と言う返事が戻ったあと「少しだけね」と希望を伝えてきた母。
「判ったよ」と言いながら やっぱり欲が出る。

未だ バスのステップを上がるには無理があるから 家まで連れて行けないのだ。
チャンスは有効に使わなくちゃ!

全て終了したのは 夕食の少し前。。。
ソファーに移動してもらって テレビを見始めたのでそうっと帰宅した。

ひとまず肩の荷を下ろせた。


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