母のタイムスリップ日記
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2005年12月05日(月) 記憶を信じてテクテク・・・


 利用者さん訪問
お元気な声でホッとしながらドアを開けた。
「家 大変になってねぇ〜」とご家族のお話をしてくださった。
ご家族は ご夫婦で介護のために帰省なさる事になった御様子。
お孫さんが残って 時折覘いてくれる事になった様子だった。

その割りに表情が明るい。
この所 毎日携帯電話で確認を受け 訪問も受け束縛間が強く出ていらしたのかも知れない。
親と言うものは 病になって世話を受ける時「ありがたい」「申し訳ない」と言う思いと「疲れさせているのは自分で…その割りに何も出来ない」と言う思いが交錯してくるようだと感じられるようになった。
自分だって いつもひとつの思いだけでなくいろんな思いが交錯してくるもの…。
介護者が懸命になればなるほど 親は負い目に感じるという事もあるんだと…。
勿論 放置されれば また別の問題が生じる…。

やっぱり 病になっても人としての尊厳を保たなければならないのだなとつくづく感じる。

適度の距離を保つ事は ほんとに難しい。

おでんを作ってくださいと言われて 冷蔵庫に在る大根を下茹で。卵を茹でた。昆布を戻して結んだ。
それから大急ぎで掃除機を掛けて お買い物に出た。

「買ってきてくださる?」と外出しない御様子だったので「一緒にいかがですか?」とお誘いした。
快く 外出してくださった。
お財布にもゴロゴロと小銭g溜まっている事もなかった。

買い物を済ませて 大急ぎで牛蒡やじゃが芋を追加で下茹でしこんにゃくは下茹で。だしは見当たらないので めんつゆを少しとお塩でだし汁を作る。
下茹での済んだ物から順番にだし汁の中に入れて コトコト。。。
更に ひじきの煮つけを作った。

利用者さん ウトウト眠っておいでだった。
これも退院後の変化だ。
以前なら 本や新聞を読まれていらしたのだが…。
何もせず 手持ち無沙汰に居眠り…はちと気になる。
今回だけでありますように…。

仕事が終わる頃目覚めて「有難うございました」と言われた。
活動を終えて 直ぐ母の所に向かった。

母は食事がまだ途中だった。皆さん既に終えておられた。
こうなると気を揉んで全介助してしまう。。。

母の食事を済ませて 居室に移り私の食事。
母にも分けた。食後なのに 少し入るゆとりがある様子だ。
お茶も追加して水分も多く摂取した。

母は浮かない表情だ。
トイレに誘導してお小水はちゃんと排泄できた。
何となく大と言う予感があり いろいろ取り組んだが無理だった。
この間に無理をさせてしまったので 母は完全にお冠。
おへそを曲げた。
ご機嫌をとって見ても難しかった。
そのくせ 私からは離れがたいのだ。

でも今日は歯医者の予約が入っている。
それも 知り合いの紹介なのでキャンセルは迷惑をかけてしまうのだ。
いわゆるセカンドオピニオンなのだが…。

そんな訳で 母の事は思うほどフォロー出来ないまま施設を後にした。

家に戻って歯科医までの地図をコピーしたのだが…。
これまた失敗でテーブルの上に置き忘れた。
その事に気が付いたのは もう遠く離れた歯医者のある駅に着いてからだった。。。

「自分の脳みそを信じよう」とテクテク歩き出した。
歯医者は初めての所だけれど そのあたりの土地勘はあった。
だから 記憶を信じて歩き続けた。

在りました。在りました。
ちゃんと辿り着きました。

医師の説明を受け 今回の事態になる原因が掴めた。
医師は 新しい物に替えるにあたる費用もきちんと伝えてくださった。
他に不安な事は有りませんか?と聞いてくださり 質問するとそれにもきちんと答えてくださった。
そして お忙しいご様子でしたら 近くの歯医者さんが良いのでは…とも。
今日はセカンドオピニオンですが サードオピニオンも良いと思いますよ。
とも言って下さった。

実はもうひとつ考えている所がある。
きちんと処置すれば暫くはカバーできそうと判ったので 処置をして暫く治療の方法を真面目に考えようと思った。

帰宅した娘に「母との面会は実に中途半端になってしまった」と零したら…
「納得できる説明を受けられたのでしょ。今回は自分の事を優先してよい結果が得られたのなら いいじゃない。自分の体の事位 ちゃんと時間取りなさいよ」と言われた。
それも そうか…。

そういう 迷いや我慢が 少なからず今回の事態を招いた一因なのだった。。。
うすうす気が付いていたのだ。
あまりにもいろんな事が似た時期に起きすぎた。。。

今 介護以外の問題がほぐれ始めている。
片付かなかった仕事も少しずつ 処理出来始めた。
食事の支度も手抜きを脱出し始めている。
今日は とっぷり日が暮れて家に戻ったけれど ひじきを煮たり レバーを炒めたりとちゃんとできた。
キッチンに立っていろんな場所が見え始めた。
最近はただただ冷蔵庫を見て「何が出来るかな」と考える日々だった。
椎茸を戻したりひじきの缶詰を取り出したり…だ。

ようやく…と言った所だ。



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