母のタイムスリップ日記
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利用者さん訪問。 ドアが開いていた。「?」と思ったらしきりに「暑いでしょ」と言われる。 今日は 生憎の雨降りで肌寒いのだ。 室内に入るとホワンとあったかい。 やはり マンションだなぁ〜。
私は肌寒いけれど 利用者さんが暑いなら…と窓を開け放った。 今日は 鉢植えに水遣りも済ませている様子だ。
「あのね…私 災難続きで…」と表情固く話された。 金曜日 張り切ってお出かけしたが どうも足の調子が悪くて…目的の所までの道のりが遠く感じたそうである。 帰路もエッチラオチッチラ知り合いと歩き バス停まで来て 知り合いと別れ 車を拾おうとしていたらしい。 その時 ご家族が車で見えて 拾って貰ったそうだ。 「タクシー代がないほど困っていないだろう。大変な時は タクシーを使いなさいよ」と言われたそうだ。
利用者さんにしてみれば いつも歩いている所なので歩けると思っただけなのに…とも言われていた。
その後 家に戻ったら 足の浮腫みが酷くなっていて また何処かが悪くなったか…と不安に陥られた様子だった。
ご家族との朝のやり取りで「おかしいからデイに行くのもやめたい」とも言われたようだった。 ご家族は 「家にばかりいたら鬱状態にならないの?」と声を掛けられた御様子で「そうよね 鬱状態になるわね。でも どうしたら良いの…」と考え込んでしまわれたそうだ。
金曜日 事業所の方が見えた時「足取りもしっかりなさっていますね」と言われ「いえ 今日は足取り重いですよ」と伝えたのだった。 浮腫みもあの日も少し出ていた。 それでも 利用者さんが外出を楽しみにしていらしたので ストップを掛けなかったのだ。
その事を 利用者さんに話すと「そう 楽しみにしていたの…」と言われた。「おそらく 疲労ですよ。通院もなさっているし 心配は無いと思いますから デイにお出かけになられた方が良いと私も思います。浮腫みは 今までも 時折出ていましたし 季節の変わり目ですので 変化が多少はあると思います。頭は痛くないですか?」と伺うと 痛いところは別にないという事だった。「きっと 大丈夫です。デイに行かれる時もお仲間が居られますし…篭っているより 心を解放する事のほうが大切かと思います」と伝えると とてもホッとなさり 笑顔が戻った。
それでも 浮腫みも気になり 出来合いの物を召し上がっている形跡もあったので 野菜を下茹でしたり コールスローを作ったり 長いもを擦リ下ろして冷凍庫に保存したり…出来る限り塩分過多にならないようにした。 これで 金曜までは何とかなるだろう。足りない所は ご家族もフォローなさると思うので…。
利用者さんは 87歳と言う。 でも 年齢は不確かだ。 ひとつ落ち込むと次々心配が広がる様子だ。 「87歳でこれだけの事が出来たら 優等生ですよ」と伝えた。
今日は お買い物はしないで お話を聞く事とタッチングに努めた。 浮腫みの残った足をさすってみたり…だ。 不安な時は やはり 程よくスキンシップ。。。
活動を終えて家に戻って 急いで昼食。直ぐに施設に向かった。 明日は歯科通院 明後日はリハビリ。。。連日施設通いとなる。 「ん 休みたい」と持ったけれど 木曜日からは連ちゃんで面会出来そうに無いのだから 行って置くべきと気が付いた。
施設に着くと 見慣れた車が…。 金曜にスイートポテトを作ったご家族が見えていた。 仕事を持ち それも数時間かけて面会にお見えになるのだ。
母は ソファーに腰掛けており そのご家族と職員とが相手していてくれていた。雰囲気から 母のご機嫌が悪く どう対処しようかと思われていらしたように感じた。「お昼は うにいくら丼をおいしそうに食べられましたよ」と教えてくださった。 それでも 母の表情は浮かない。 「家に帰るの?」と私に聞いてきた。 「雨降りだけれど 家に帰る?」と聞くと「雨かぁ〜 でも帰る」と言う。 「よおし ジャ 帰ろうね」と答えた。
「ご不浄に行きたいの」と母が言う。 「よし 行こう」と言うと直ぐに母は立ち上がった。 居室のドアを開けて 母の手を取りトイレへ。。。
パンツを下げた途端「待ってました!」状態で始まってしまった。 便座に座る暇もない。いや座ったら もっと悲惨な状態になる。 下げかかったパンツに出して貰ったが…。 母が意識して止める事も出来ない感じの少し緩めだ。 出ている事も母は判っていて とても哀しそうな表情だった。 「良かったね。ちゃんと判っているんだ。偉いぞ!偉いぞ!良かったね」と必死で声を掛けた。不安な思いはしなくて良い事をアピールした。
しかし 後始末に不安が有った。 私の着替えが無いのだ。 手が汚れるのは 洗って消毒すれば済む。 でも 帰路の事を考えると…。
自分の衣類を庇った分 母の衣類が汚れてしまった。 ズボンが汚れないようにする事は慣れているのでいセーフだったが 上着が少し長めだったため スルッと下がってしまったのだろう。 裏側に付いてしまっていたのだ。それに気が付くのが遅くて…。 便器にも付着。。。「大丈夫よ。偉いよ」と言いながらも緊張した。 あの言葉 きっと自分に向かっても言っていたのだろうと思い 思い出すだけで苦笑してしまう。
母はしきりに気にしたが「偉いんだよ。ちゃんと言えたから 偉いんだよ」と褒め続けた。「褒めてくれるなんて…」と母は言ったが 表情は曇ってなくて ホッとした。
手を洗い 母に着替えて貰い 椅子に移動して貰った。
その後 自分の手を更に洗い 汚れた物を洗濯。 最後に 消毒し 施設の脱水機を使わせて戴く。
気分転換に運んだケーキを出すと 美味しそうに食べ始めた。 柿も剥いたので それも食べてもらう。食欲はある。良かった。
トイレの掃除を済ませて 一息つくと 今度はおやつの時間だった。
ご家族は 入浴の様子を見学なさっていた。 そういえば 先日「洗髪の具合を見て 今度は美容院に行く判断をしたい」と言われていた事を思い出した。 「パーマをかけてあげたい」って言ってたなぁ〜。
入浴を終えた入所者はとても気持ち良さそうだった。 「お風呂毎日入れればいいね」と囁いていた。 そうなんだよね。みんな同じ気持ちなんだよねぇ〜。
今日の母だって 入れてあげたかった。。。
さて 母をおだて上げるように褒めたけれど…これは ほんとに心からそう思った。「ちゃんと言えるよ」と判った。 唯 その時に傍に人がいるか?言えるような雰囲気か?が問題で…。 そこまで 施設に望めない現実が立ちはだかっている…と思う。
はてさて 日記を書いている間に 昨日のプレゼン通ったというメールが入った。「あ〜良かった」
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