母のタイムスリップ日記
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2005年09月14日(水) 正直に言えた方がきっと楽かな?


昨日 バスに乗った時に シルバーシートが空いていた。
でも そんなに疲れていないかったので立つ事にした。
すると 後ろから「あのねぇ〜 シルバーシートは弱者だけの物でないのだから ここに座りませんか?」と声をかけてくださったご婦人がいた。
70半ばに見える方だった。
「はい そうですね。そうさせて戴きます」と隣に腰を下ろさせて貰った。

「今日も暑いねぇ〜。でもこの暑さ 今日までで 明日は雨だって…。次からはきっと涼しくなるよ」と言われた。
「はぁ〜 そうですか。涼しくなるんですね」等と話した。
「こんなに お天気が良いのに明日は雨か…」と嬉しくなっていた。
暑さに閉口していたので 疑わなかった。
それに パソコンと格闘していたので ラジオだって耳に入る筈もなくて お天気情報は聞いていなかった。

がどうだ。。。
雨…はぬか喜び…。朝から気温はグングン上昇した。
「う・そ・つ・き」とひとり苦笑した。

暑いけれど 外を吹く風はからりとして気持ちよい。
リハの時 療法士さんは「夏の間 暑くてもこんなカラリとしていたら良いのに…」と零された。

みんなのお話の中に「もう 夏は終わり…」という気持ちがあると感じる。。。

夫は今朝も食欲がない。
大好きなほうとうにも箸が付けられない。「熱計ってみて」と言うと「熱などない」と機嫌が悪い。
でも
気力で食べようとテーブルに向かったものの食べられそうもないと判るとすぐさま横になった。再度「熱計って」と言うと 今度はケースごとわきの下にはさんだ。
「それじゃ 計れません」と言葉をかけるまで 気が付かなかった。
いつもなら「あれ 呆けちゃった」くらいの返しがあるが きょうは そんな気力もない。
熱は7度3分だった。
きっと 止めても仕事に行く事は判っているので「午前中のうちに通院して解熱剤を貰っておいた方がいいからね」とだけ伝えて見送った。
後姿も ほんとにしょぼくれて可哀想な位だった。

昼 リハビリの立会いに出向く。
玄関で清掃業者さんと会った。
「今日は清掃日なのですね」と言うと「はい 3階は終わり5階に移ります。
最後が4階です」との事。
リハは大丈夫…と思いホッとした。

ホールには5階の入所者もいらして賑やかだった。
母は ソファーに座り私の知り合いと手を繋いでいた。
先に私を見つけた知り合いは「ここよ」と手を振ってくれた。
「こんにちは」と挨拶すると母も気が付いて ニコニコしていた。
しかし 職員の話しだと午前中は機嫌が悪かったようだ。

暫く5階の人も交えておしゃべりタイム。。。
知っている人なので 昔の話をしたりした。
「いや 呆けてしまってね」と言うので「わたしの呆けもかなりの物ですよ」と言うと笑っていらした。
話された事にポンポンと返していたら 隣で「何を言ってもかなわんのだから…」と笑っていらした。
そういえば その言葉 母も言っていたなぁ〜。
「あなたには かなわい。。。」と。
からかい半分 励まし半分。。。気落ちしない為の配慮だけはして…。
母は この会話の半分も理解で来ていないだろう。。。
でも心地よい会話で 時折母にも言葉を向けてくださり 笑顔が絶えなかった。。

療法士さんが見える時間なので居室に移動。
少し運動をしてから 静かに横になって待った。
今日は 足の浮腫みが強く出ていた。機嫌が悪いのは 足が痛かったのではないかと思う。
リハはの間 時々目を開き私の姿を見ては また目を瞑っていた。
昨日と一昨日 面会に来ていない事 感覚で判っているのかも知れない。

そのうちに 寝入ってしまった。
リハビリが済んでも目を覚まさなかったので ホールで他の入所者とお話をしていた。
私の知り合いが 要介護いくつか正式には知らないが きっと3くらいではないかと思う。
その彼女が「このごろ 直ぐ忘れてしまって駄目なのよ。馬鹿になったんだわ」と明るく言われた。
間だ思考する力はあるが記憶力はかなり落ちている。
さっきまで母と手を繋いでいたのに…隣に誰かいた事などすっかり忘れてしまっているのだ。
そういう人でも「おかしい」と気が付いている。
やっぱり母だけでないんだなとわかった。

それを 言葉に出せる人と絶対に言わない人が居るんだなぁ〜。
言えた方が 気持ちが楽のような気がする。
言えない人は苦しいのではないかとこのごろ想像する。

母の様子を見ると目が覚めているようなので 居室に入りおやつを食べて貰った。梨を剥いて運んだのだ。
母は 美味しそうに食べていた。

その間に床の部分に置いてあるものを畳みの方に移動させてお掃除しやすいようにした。
それからトイレ誘導して みんなのいるホールに移動。
程なく みんな5階に移動したので それをきっかけに施設を後にした。



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