母のタイムスリップ日記
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| 2005年07月25日(月) |
出来る事 探そうっと! |
利用者さん宅をピンポン。。。返事がなかった。。。 再度押しても。。。 まさか…と先日の事が過った。 暫くして「ごめんなさい」とドアを開けてくださり胸をなでおろした。
週末にご家族とお墓参りに出かけると言っていらしたので お話を伺う。 無事 お墓参りを済まされた御様子で楽しいお話を聞かせて戴いた。
「子供の為す事に 親として多少不満な部分も出る…」と言うお話のくだりがあった。 「そうそう」と相槌を打つ。 「でもね 育てたようにしか育ってないという事に行き当たりますね」と。 お互い深く頷いた。
今日は「シャケのマリネ」をご希望だった。 買い物を済ませて 早速作る。 利用者さんが作られた事が有ったので それに沿うように作らせて戴く。 確か 人参 ピーマン 玉葱 林檎 レモン パセリだったなぁ〜。
玉葱は薄くスライスして氷水に放す。人参は薄くスライスし千切り。 林檎は薄くスライスした後塩水につける。 ピーマンは頭をちょっと落して種を取り出す(外皮に付いている所に包丁を入れるとポロンと種全部がそくっと外せる)それを薄く輪切りに。 玉葱の切り残った所をみじんに切ってピーマン、人参とパセリのみじん切りを入れて塩して暫く置く。 バットにオリーブオイル 酢 レモンの絞り汁 塩を入れて混ぜ合わせる。 そこに良く水を切った玉葱のスライスを敷く。 その上にシャケを一枚ずつ敷いていく。 最後に林檎を良く水切りし 玉葱 人参 ピーマン パセリのみじん切りと和え オリーブオイルとレモン汁を入れてからシャケの上に載せる。 最後にレモンの薄切りとパセリを飾る。 これで修了である。後は 冷蔵庫で冷たく冷やす。
その間に 人参の残りとインゲンとアスパラを茹でた。 「お野菜を沢山取りたいけれど 暑いとやる気が出なくなって…」というお話を聞いたので 少し硬めに茹で あとは好きなように調理できるようにした。 他にピーマンも全て種を取り除いて冷蔵庫に戻した。
やる気の出ない時は ちょっとの下処理してあると苦にならなくなるという事は自分自身の経験で判っている。 利用者さんは 前向きなので 全部オンブにダッコにならない事は判っているし…。
ゴミを纏めてから 洗濯物を干して 鉢植の水遣り トイレ掃除を済ませて今日の活動は終了。
急いで家に戻り 母の所に運ぶ物と準備した書類を持って 家族会に出向いた。時計と睨めっこしながら 昼食を口に運んだ。
今日の家族の会は 役所主催の会である。 クリスティーナさんのビデオを見て 認知症のケアを考えると言っていた。事前に役所から「今回は 介護家族だけでなく 老健や民生委員さん等からの申し込みが有った」という報告を受けていた。 地域密着…を思えばよい傾向だと思う。だから 形態を変えての家族会は良かったという事なのだろう。
ビデオを見た後医師を交えての懇談。 介護家族の困惑談等 いろいろ在った。 この中で先日の地震が介護の見直しが出来たと言う方がいらした。 揺れた後で「関東大震災の時…」と言うお話をなさったというのだ。 そこで初めて正面からその話を聞くことができ それをきっかけに昔のお話を引き出せたいう事だった。 そういう経験をした後でクリスティーナさんのビデオを見て「なるほど」と思えたという事だった。
介護していると どうしても元気な頃をベースに話してしまう事があり「また 古い話をして…」とウンザリ顔になってしまう。 これは 過去に幾度も経験してその度に 気まずい空気を作り上げてしまっていたので 気持ちが良く判った。 母の心底安心する顔を見ると「こういう事か…」と学習してきた。 みんな それぞれの関係の中で学んでいく事があるものだなぁ〜と感じた。
きっと お話くださった方は お母様との距離が近くなって嬉かったのだと感じた。 介護は お互いの距離が近くなったと感じるとほんとに感動なんだもの…。 これは 何にも替えがたい喜び…である。
有益な時間を満喫した後で 母の所に向かった。 時間的には遅いのだが 会場が母の施設の傍だったから…。 母は 私の顔を見るなり「待ってました」とばかりに「あのね…」と話し始めた。直ぐにトイレ誘導 パンツは少し汚していたけれどトイレでもちゃんと排尿できた。「良かったね」と言うと「有難う」と返してきた。 トイレに行きたいタイミングで面会できて良かった。 その後 タオルを洗ってもらった。 がタオルを洗うというよりも自分の腕を洗うといった風だった。
お散歩に出る時間でもなくて 仕方ないので居室で窓の手すりを使って屈伸運動や足を上げる運動などをした。 母は懸命に体操し「くたびれた」と口にした。 「偉いねぇ〜頑張りやさんだね」と言うと負けず嫌いを発揮して更に頑張っていた。
夕食も近くなったので ホールのソファーに座り手を使ってゲーム。 これも母が好きなゲームである。 テーブルの上に手を広げて置くと母は私の手を叩こうとする それをひらりとかわす…叩きはぐれた母は失笑する。 その隙に交わした手でポンと母の手を叩く すると今度は大笑い。 それを幾度か繰り返した。 手遊びは 母とのコミュニケーションをとるひとつの方法である。 いろいろ聞こうとしても 話せない事が多くなってきているのでこうやって遊ぶことでスキンシップをはかり 更に刺激しあうのである。
言葉を引き出したくて 窓から雲の様子を見て話したり通過する車の色を言って見たりである。色を言い当てる事は困難になってきている。 でも「自動車」と言う言葉は使えた。 それだけでも良しとしておかないと マイナス面ばかりに目が行ってしまうこのごろの母である。
その後 急激に機嫌が悪くなって行った母。 私の顔を見てもにこりともしなくなってしまった。
職員に畑に行くタイミングがなくてごめんなさいと詫びられた。 「ケースバイケースで お互い無理は禁物」と伝えた。 そして 外階段で育てている野菜を見せて貰った。 これまで 何回か失敗をしてきたのを見ているが 今度はきゅうりやナスやピーマンが小さな実を付けていた。 感動である。 入居者に管理育成は難しい。職員の手助けがないととてもできない。 仕事の合間に育て上げた職員のご苦労を思った。 育てる喜びが見えないと なかなか続く事でない。 入所者のために…もあるけれど きっと育てる感動も味わえる筈と確信している。
これから歩ける人は外階段に出てみてもらうと言っていた。 更に 成長したら室内に持ち込みみんなで収穫するそうだ。
以前「肥料袋なら育つよ」と伝えた事がある。 施設ではプランター以外に持ち運びやすいように肥料袋で育てていた。
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