母のタイムスリップ日記
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2005年03月09日(水) パーマをかけて…


 自分の用で母の所に向かうスタートが遅れた。
昼食は抜いて母の所に向かった。
施設では 職員とテーブルを囲み食事中だった。
ニコニコしている母を見てから 居室に入り少し整理した。

母に向けて職員が声がけしていたので いる時くらい見守ろうと母の側に座った。
母は 相変わらずニコニコと機嫌が良い。
すると 最高齢者の方が「あんなに穏やかで過ごして 娘さんも良い方なのに…どうして私に罵声を発するのでしょうね」と話されていた。
「やはり 迷惑な存在か?」とチクリと胸が痛む。
直ぐ側にいる方が「さっきまで 泣いていたんですよ。娘さんの顔を見たら笑顔になった」と話してくれた。そういえば 目の周りが少し赤いね。
「母は 昔から泣き虫だったのですよ」と言うと笑っていらした。
母は自分の事について話していると視線で感じたようで「私の事 話しているのでしょ」と嫌がった。
「○○ちゃん 可愛いって!嬉しいね」と言うとそれだけで多少改善された様子だった。
職員が「おつゆ飲んでね」と声をかけてくれたら「美味しくないのよ」とはっきり言った。冷や汗が出た。
そういえば この所率直に物を言う時が多いかな?危ないなぁ〜。

今日は美容院に行く予定なので 食後直ぐトイレ誘導。
トイレに入ると条件反射のようにズボンに手をかけて下げようとした。
「ほほぉ〜」と見守ってみたが 結局下着まで下げ切れなかった。
どうも下着を下げる事に羞恥心が働くようである。
トイレと言う認識が足りないように感じた。

外に出ても母のにこやかさは変わらなかった。
バスが見えたので小走りになったが 母も頑張った。
バスに乗れると分った時「間に合った」と言っていた。
こういう時の感覚は表現できるんだなぁ〜。

「今日は 髪結いさんに行くけど いいかな?」と聞くと 分ったようにニッコリとした。ちゃんと認識できているという笑い顔だった。
美容院に入って「こんにちは♪」と挨拶できた。
これだけ調子よければ パーマも平気そうなのでかけてもらう事にした。
暮れにかけた時は シャンプー台に寝て椅子を高く上げると非常に怖がったり薬を嫌がったりだったのでフォローが必要だろうと思っていた。
が 今日は 落ち着いていた。
母自身が「綺麗になる」という事を意識しているように見えた。
良い時も有れば悪い時も有るのだと また感じた。
諦めない事、決め付けない事が大切なのだろう。。。
しかし一気に悪くなると どうにも諦めが先に立ってしまう。。。
見極めるって ホントに難しいなぁ〜。

最後の最後まで 母は落ち着いていた。
パーマ液の定着の時間には お茶や飴を渡した。
おやつと言うほどの量は渡さなかったので 美容院をでて ちょっとだけおやつを食べてもらった。紅茶を飲ませたが「美味しくない」と少しだけしか飲まなかった。
今日は「美味しくない」が良く出るなぁ〜。

こういう日は被害妄想も多くなるかな?と思っていたら案の定帰路の道すがら 始まった。バスに乗ろうとしたら「あの人 追いかけてくる」「あの人こっちをみている…」と嫌がった。

施設に戻って居室に入ると またもや嫌な顔。。。
「…この宿屋に泊まるの…」思っている言葉を使えないもどかしさが有るような言い方だった。
「…ここに泊まるの…」と幾度も言いかけた。
言いたい事は伝わってくる。
「じゃ 今日は家に泊まろう!」と言い出せない後味の悪さ。。。

「ごめん 明日までに しなければならない事が有るんだ…」と心の中で謝った。親不孝な娘である。


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