母のタイムスリップ日記
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2004年11月14日(日) 一本の電話


 昨日 留守の間に娘が電話を受けていた。
電話があった事 私に伝えたようだが聞いた記憶が残っていない。
夕方メモに気が付いた。
「あれ これは?」書き止められた名前に全く記憶がなかった。
でも「主人が 肺炎で…」とあったので「あの人かな?」と思った。
夏に出会った時「肺炎だけが課題です。イロウって言われているんですけれど…」とも言われていたあの人だ。
介護している方は 母より1歳年上の奥様でご主人は95歳を越えていたと思う。 昨夜の内に「この人」と決めていた。

でも 今朝 香典を包みながら…「ほんとにこの人?」と不安になった。
頭の一文字が合っているので…決めてしまったが。。。
若し違っていたら 大変失礼になってしまう。
仕方がないのでどちらに転んでも良いように果物を持った。
これなら「ちょっとお寄りしてみました。。。」で済ませられそうである。

門前に立っても 外からは何の変化もないので 判らない。
チャイムを押してみて中の気配で「間違いないかな」と思った。
ドアを開けた時 黒い靴が並んでいたのでいよいよ確信できた。

室内に案内されてご遺体と対面できた。

この方との出会いは 母の通所しているデイで知り合った。
アルツが始まったばかりで 奥様が懸命に介護なさっておられた。
私も母との暮らしで行き詰まる事が多く同じ介護者同士助け合えれば…と思い「お買い物ついでにお寄りください」とか母との散歩で立ち寄らせて頂き
川べりを一緒に散歩した事も幾度も有った。
何かと心配りされて 我が家まで大きなスイカを運んでくださった事もある。大きく重いスイカを「これから持って伺います」と電話を受けた時はほんとに驚いた。慌てて坂を下って途中まで出向いた事もあった。
ショートを利用する施設を見たいと言われた時は 案内した事もある。
母よりひとつ年上の方が介護なさっておられると思えば 私の苦労なんてたかが知れている…と幾度も教えて貰った。
幸い ご主人様も私を気に入ってくれていて出会うとニコニコなさって…奥様も「さっきまで動かなかったのに…貴方が来たら風向きが変わった」と幾度も言ってくださった。
「困った事がおきています。主人 お風呂から上がろうとしないのです」と言う話も聞いた。
おそらく今 母が差しかかり始めた症状で有る。
風呂には入ったけれど…浴槽から立ち上がる事を理解できない…という事である。
こんな風に 先の事をいろいろ学ばせて貰った。
この方のおかげで 痴呆の末期がどんな状態になっていくかを知る事が出来たのだ。

いつも気になり 坂を下りる時は決まって洗濯物の確認をして奥様のお元気度を推し量っていた。
この所 洗濯物がないのは「入所なさったからか」と思っていたのだが…。
肺炎のため入院なさっていたのだった。

奥様は「肺炎さえなかったら…」ときらっと涙を光らせていた。
「『ご苦労様でした』と奥様へ『奥様の事しっかり見守ってあげてくださいね』とご遺体に」心の中で語りかけた。

さてさて 書類が3.4通溜まっている。全て返送しなければならない。
いろんな集まりも予定されている。
その多くは役所の予算見直しから発している。
市民の義務なのだろうけれど…なかなか大変。

介護保険の周囲もどんどん変わっていく…きちんと把握していかないとなぁ。




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