母のタイムスリップ日記
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2004年09月23日(木) そのズボンいくら?


夫は今日も出勤。娘は従妹と友人と兄嫁の実家にぶどう狩り。
私は…予定通り母の所に向かった。
母は、居室でまた困ったような仕草をしていた。
トイレに誘っても特に変わりは無い。

この所母に洗面台を使ってタオルや靴下の洗濯をしてもらっている。
これも生活リハの一環で有る。
洗い方の勘も取り戻しつつある。
母の時代は 手洗いが主流なのだから…。しっかり身についている筈と思っての事である。
きちんと洗って絞って窓の手すりにタオルをかけていた。指示は「洗って」と石鹸を付けて上げた位。ほぼ合格である。

我が家に向かって外出した。
今日は 我が家で入浴の予定。お腹もあまり空いていないようだった。
昼は コキールと豚肉のソテーとサラダとコーンスープ。
ご飯は少し残ったけれど後は完食。

近くをお散歩。
どうも今日は人が気になるらしく 会う人やすれ違う車に向かって手を振っていた。振られたほうの人は ビックリしたり微笑んだり…。
私はただただ 「すみません」といった風に頭を下げまわる。

散歩から戻ったら どうも匂うのでトイレ。。。
やっぱりでちと始末。其の儘 お風呂直行。
身体を先に洗って 洗髪。
涼しくなったとは言っても 入浴介助は汗びっしょり。
母が気持ち良さそうなので いいとしよう。

頭を乾かしておやつを摂っている時「あんたのズボンいくら?」と聞いてきた。「安いよ。バーゲンで買ったの」と言うと「それいいねぇ〜。私もほしいな」と言う。
こんな言い方をする時は殆どない。
母のはいているズボンの方が価格としてはずっと高い物だし…。
何処が気に入ったのだろう?
股上の浅い 白のコットンパンツである。
ウエストが無理かも知れない。。。少し長めなので足の長い母には丁度かもしれない。。。
そういえば…以前にもこれを着用していた時 座ったら「膝の後ろがくちゃくちゃになったよ」と言っていた事を思い出した。
何かが気に入っているんだろうなぁ〜。

お上がりにするか それとも新しいズボンを買ってあげるか…暫く検討だな。

施設に戻った時「うるさいと言われる…」「作ったものをクチャクチャにする人がいるから嫌だ」と母は言った。
そして「帰らないでね」「ずっと居てね」とも…。
この関連した言葉は きっと体験した何かを言っているんだろうと思う。
今日は「ぶどう狩りに出かけた事も思い出せたくらいだから…」
想像は付いている。
入所者の中に「私が行くと『来るな』って怒るのよ」と私に言った人がいる。時々トラブルになっているのだろう。
母は訳も判らなくさまようし「おかちゃん」を連発しているし…きっとうるさく感じているんだろうと思う。
母も苦情を言われれば多少は残っているし…。
悪意は無くとも悪意を感じる関係だなぁ〜。
ここのあたりの解消って施設の工夫で何とかならないかと思う。

少し気になりながら…帰宅しようとしたら「昨日 ○○と一日中言っていたのです。大きな声で歌も唄っていました」と職員が教えてくれた。
ここが不思議で…今日だって私には「○ちゃん」と数回呼んだだけ。。。
間違っても娘の名で呼ぶ事はないのだ。。。
「洗濯物干しに行ってくるね」と言って母と別れた。


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