母のタイムスリップ日記
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| 2004年09月22日(水) |
杓子定規には行かない… |
ここ10日あまり 母の手の爪が伸びている事は判っていた。 母自身も「伸びてしまったぁ〜」と気にしていた。
前にも記したように爪を切る時痛がるので 億劫になっていた。 ぱきしるさんが教えてくれた薬も薬局で探してみた。。。 でも若し母が痛がらなかったら深爪にしてしまうのではないかという不安も湧く。深爪で感染症でも起したら 怖い。
母自身は 爪切りの痛さなんて忘れてしまっている。 以前なら「痛いって言ったから 怖くて切ってあげられない」と言えば「ちょっと我慢する」と言う言葉を引き出せたのだけれど…。 今だったら 切り始めた途端「痛い」を連発する。
昨日 ふと思い立ち 母にニッパ式でない爪切りを渡した。 「自分で切られる?」と聞くと「うん」と言った。 爪を切り始めた…でも とてもハラハラした。自分で切るのだから痛くは無いだろうけれど…ニッパでない分爪に圧力がかかって割れてしまわないかと気を揉んだ。左手の爪を切り終えた時は拍手ものだった。 けれど切った後はギザギザである。そこで丁寧に鑢をかけた。 問題は右手。 以前から「右は切れないから切って頂戴」と言っていた。 どうした物かと考えたけれど…切ってあげるしかなくて…。 幸い 自分で切った後なので痛がらなかった。
「出来る事まで 手を出さないように…」という事の大切さは判っているつもりだけれど…。私には とても難しい判断だ。
もうひとつ。 居室のテーブルを整理していたら…ノートに文字が書き連ねてあった。 ノーと置いたのは 随分前の事だけれど…書き込みは全く無かった。 先週 母の見ている前で ノートに 父 弟二人 私の名前を書き込んで置いた。お父さん 息子 娘と繰り返して言った。 母はじっと見て「そうだ」と言っていた。 そのノートに書き込んでいたのである。 書き込んだ中味は…。 「二つのビンを壊してごめんなさい…私が悪かったです…」と言った内容だった。別の小さな紙にも似たような事が書いてあった。 何時書いたのか判らない。ぶどう狩りに行った後か先か…。 でも少なくともこの5日位の間の事だけは確かである。 職員に「何か壊しましたか?」と聞いてみたが特に申し送りはないと言っていた。 だとすると 母の幻の体験で1人苦しんでしまっているんだろうか? 忘れてしまう事は なんて哀しいのだろう…と胸がキュンとしてしまった。 そばにいてみて居てあげれば…「そんな事は無いよ。夢でも見た?」とカバーしてあげられる事なのに…。
考え方を変えれば こうして苦しい思いを書き込んでしまえば 気持ちは少し和らぐのかもしれない。。。
利用者さん訪問日。 この連休 ご家族が見えたようで「散らかってます」と言われた。 明日は祭日でヘルパーさんが見えないので…急ぎお掃除。 この辺が微妙な所だ。 ご家族が見えれば ご家族がお掃除すればよい…。 でもご家族とゆっくり過ごされる事も 療養である。 ヘルパーさんは 祭日でも入ってくれる。がご家族の来訪がある時は原則家族で…という事になる。 これも 難しい判断である。
人が生活するって 杓子定規には行かない。。。
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