母のタイムスリップ日記
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母のリハの日。 早めに施設に出向いた。 母は 食事が済みテーブルの上には 食器と湯飲みと箸が重ねて置いてあり テーブルクロスを食器の直ぐ下まで 巻き込んでいた。 「危ないよぉ〜」と言うと「ここに茶碗をおいて…」と訳の判らない事を言いながら「あはは。。」と笑っていた。 話をいくら聞いてもどうして笑っているのか判らなかった。 でも きっと母の中ではおかしく感じられる事があったのだろうなぁ〜。
こんな調子なので…トイレに誘導しても…。 「おしっこは?」と聞くと母はそれには答えず「ねずみがね 3匹来てねかじったの?」 「エッねずみが何をかじったの?」「猫が居るでしょ。猫をかじったの」 「。。。」…逆じゃないのか…と突っ込みたくなったけれど 母の笑いに引き込まれて「ふう〜ん。猫に噛み付いたんだぁ〜」と話をあわせた。
「服用してないので…」と職員が薬を持ってきたので 療法士さんの来る前にと慌てて服用させてしまった。
この所 錠剤を一度に飲み込むのは難しくなっている。水を飲んでも 飲んでも 錠剤が口の中に残ってしまうのである。 幸い一錠づつだとまだ大丈夫なので 水分補給の確保にも良いと思い何回にも分けて服用させている。 職員が どう対応してくださっているかは知らないが…私が服用させる時はそんな風にしている。
今日は入れ歯を付けた儘 錠剤を放り込んでしまい 急いで入れ歯を外して服用し直した。溶けやすい薬が入れ歯の隙間に入り込んでいた。 「口をあけてぇ〜」と言えば開けっ放しになり コップで水を飲ませにくい状態となった。 慌てた私の責任では有るけれど…気をつけなければならない事が増えてきている。
リハ中には zzzzと気持ち良さそうだった。 声を掛けられても 寝ぼけるほどぐっすり寝入っていた。
母を連れて 家に来た。 昼食を摂り 休息後入浴。 洗髪後身体を洗った。今日は 母にナイロンタオルを渡して手の届く所は自分で洗ってもらった。が私が背中を洗い始めると 母の手は止まる。 受身の生活が見え隠れした。 湯船に浸かって 1分も経ないうちに湯船に立ち上がった。 もういいらしかった。 体を洗う事が目的だったので それさえすれば問題ないので上がってもらった。がその後 母は涙を見せる。 何が原因か判らない。きっとお腹が少しゴロゴロしているのだろうと思った。 母の好きな「鞠と殿様」を歌うと 声を詰まらせてしまうのだった。
写真療法 思い出療法…といろいろ試すうちに 落ち着いてきた。 が「もう 家に帰る。。。帰らないと。。。」と言う。
不穏にならないように タイミングをみて施設に向かった。 帰り道は もうふるさとに帰る…と思い込んでいたようだった。 バスを降りる頃には そんな事は忘れていたけれど…。 居室に入って 折り紙をしてもらっていたら 楽しそうに折っていた。本を見ながら折れるほどだったのに。。。 ちょっとゴミを捨てに行って戻ったら…目が怒っていて 明らかに不機嫌。 アサガオを折って壁に張り付け 名前と作品名を書いたカードを貼ったのだが…その時は「いいねぇ〜」と喜んでいたのに…「これは なんだい」と怒り気味となったのだった。
職員に褒めてもらっている間に 帰路に着いた。
今日の母の変化は いくつもの時代をタイムスリップしているようだった。 異空間を飛んでいる…そんな感じだ。 いつもなら 大体読み取れるのだが…きょうは あまりにアチコチ飛んで「?」と言う状態となった。 別に腹も立たない…ただ 理解してあげられなくて それが困った。
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