母のタイムスリップ日記
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「籐篭にカビがでてねぇ〜。これってやっぱり干すしかないかしら?」と聞かれた。暫く考えていたら「あなたでもわからない事 あるの?」と言われた。「それは 買被りって事ですよ。わからない事だらけですぅ〜」と笑ってしまった。 利用者さんから「EM菌ってご存知?」と聞かれた。 カビ抑止されると言うのだ。 この地域での認知度は低いけれど…所によっては かなり利用率が高いという事だった。 私は知らないので「聞いた事はありません」と言った。 「ネットで調べてみたら いかがですか?」と言うと「そうだったわ。ネットで調べられるのよねぇ〜。でも検出来ないかも…」と言うので「検索くらいなら出来ますから…PC立ち上げてください」と答えた。 その間にお掃除を済ませて…PC前で検索。 利用者さん 何がどう良いかを知りかったらしく「助かったわ」と。
しかしEM菌の製品って いっぱいあって 畑に 掃除に 飲料に…と多岐に渡っていてびっくりしてしまった。 酵母みたいなものらしい…。 ほんとに良いか…。少し気になって近くのお店で見てみたら 製品自体はなかったが生ゴミ処理機が「EM菌育成…」とあった。 私の中では「あ そういう種類の物かと分類された。 少し興味もあるので…探ってみよう。
母の所に出向いた。 職員の気配は感じたけれど…挨拶しても反応がなかったので母の居室に入った。母は、窓辺に立って外の様子を見入っていた。 トイレ誘導した頃に 職員が見えたので「今日は外泊します」と伝えた。 お薬を貰って家に向かった。
途中 デパートで階段のぼりをした。 最初は足が上がらなくて階段に引っかかりそうになっていたけれど…4階まで上る頃には安定した。 ちょっと便秘して入るようなので 腹筋を使ってみようと思ったのだった。 デパートの階段は広くて 緩やかで階段を上るたびに違う売り場で興味もでて楽しめるのだ。もう 9年位前からチャレンジしている。 最近は「オイチ二〜ッ」と声を掛けながらである。 階段を使う人は殆どなくて リハ室を1人占めしている感じである。
家に戻って トイレ直行。食事の前に排便を済ませたかった。 「めんどくさいよ」「腹が痛いよ」と何回も力むのを嫌がったけれど…。 こればかりは 受け容れてあげられなくて…「頑張り屋さんだね。偉いねぇ〜」と褒めちぎって 何とか排便できた。
夕食の支度。 ご近所さんから「生秋刀魚」を戴いたので早速使わせて貰った。母には大根おろしを頼んだ。 が 大根をみて「豆腐か?」と言われて「えっ」とびっくりしてしまった。 やっぱり最近 物の認識力がかなり低下している。 慌てて生の秋刀魚を見せて「これ焼くから 大根おろしてね」と頼むとようやく理解したようで「さんま」と言いながら大根を下ろしていた。 連想ゲームでは ないけれど関連付けた方が頭に残るようだと最近感じる。 食欲は まあまあで 出された物は全てお腹におさめた。 まだ 便は残っている筈で…オクラ、モズク、長いもの線切りなど ぬるぬるとしたものを準備した。 勿論 秋刀魚と大根おろしは喜んで食べていた。
食器を洗ってもらい 水周りをふき掃除 布巾洗いもしてくれた。
テーブルに戻って 梨とみかんを並べて置いて「これはなあに?」と聞いてみた。「こっちは林檎」と自信たっぷりに答える母。 確かに似てはいるけれど…。しまいこんである林檎を冷蔵庫から取り出して「これは?」「林檎」 「じゃ こっちは?」「…」考え込んでしまっている。言葉が出てこないのである。「梨よ」と言うと。 「林檎」「梨」みかん」と繰り返し言うようになり 何とか思い出せたような気がした。それでは と バナナを出すとまた自信たっぷりに「きゅうり」というではないか。また冷蔵庫に走って「きゅうり」を取り出した。 「これはきゅうり」と言えた。 「じゃ こっちは?」「う〜ん こっちはやわらかいよ」 「これは バナナ」「バナナか」 テーブルに並んだ物を 片端から確認するように言い始めたので大丈夫かなと少しずつ片付けたら…。やっぱり元に戻ってしまった。 でも「梨とみかん」は区別が付くようになった。 「こりゃこりゃ いかんぞう」と紙を持ち出し文字に書いて貰った。 ひらかなは書けるけれど…漢字が駄目だった。 全部書いて見せてから母にも書いて貰った。 これが 「梨んご」…。
眠いという事もあるだろうから 遊び感覚で 楽しんだ。 「しかし…ちゃんとかける○ちゃんだったのに…書けなくなったねぇ〜」と言うと「そうだねぇ〜」と笑っていた。 母は この作業を嫌がってはいなかった。むしろ 思い出すように幾度も繰り返し言葉をいい 書いていた。 それだけでも充分だとは思った。
入浴後 布団に入って 寝入ったのは10時を回っていた。 少し蒸し暑いのでタオルケットだけにしていたが…さっき見に行ったら 肌がけも1人でかけていた。 それだけできれば 充分だ。
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