母のタイムスリップ日記
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2004年08月07日(土) 念願の講演会に。。。


 利用者さん訪問を30分早めて訪問させて貰った。
今日から1週間の出張に出かける娘も見送った。

今日の利用者さんとのお話が ヘルパー利用について ヒントになりそうな事があったのだが 別の日の日記に書き記す事にする。

家に戻って大急ぎで昼食を摂り 夕食の下準備をして 電車に飛び乗った。
少し離れた地域での講演会に出かけたのだ。

この講演会は 地域の家族会が主催の講演会である。
介護者のネットワークの仲間でもあり 私たちの地域の家族の会の立ち上げにヒントを下さりサポートもしてくれる方の所でもある。

講演して下さるのは 本間郁子さんである。
「施設の選び方」という演題である。

施設は 良い施設長 良い職員を見て選ぶと困る事があると言う話があった。
つまり 人材は動く可能性があり 困った職員がいて介護の質が悪いと感じてもその人がいなくなると「グン」と良くなることもあるという事だった。「なるほど…」と始めから頷いた。

勿論 大体の場合 長く良い対応の施設は 比較的良いような気もする。
が本間さん曰く 施設で暮らすというのは 平均寿命から押して考えても20年近くになる訳で…だから人材よりも 基本チェックを照らし合わせた方が無難という事になるらしい。

基本チェックの4項目は
・必要なお金のチェック ・経営者の理念と組織のチェック ・住環境のチェック ・サービス内容のチェックだそうである。

細かい事は 本間さんの本に書いてあります。

興味深い話は…
「あなたは どんな病だけはかかりたくないですか?」と聞き手に向けられた話だった。
聞き手の殆どは「痴呆にだけは…」と言うものだった。

でも施設勤務の方は「筋ジスとか 体の動かなくなる病」と言われた。
私も その考えである。
父の介護や多くの訪問で知った事は「動けない事での生きがいの喪失…」である。
これは 施設の職員からもずっと以前から聞いていた。
動けない事の悲惨さ…。
何も外出する事だけを言っているのではない。食べる事もトイレも…である。基本的生活習慣を自力で出来ない不自由さ…は深刻なものがある。
本間さんも 施設で介護する職員の殆どがなりたくないない病は「痴呆」ではなく「動けなくなる病」だったと話されていた。

もうひとつは…
自殺者が多いのは どの環境か?という事
独居、施設、3世代同居の3択
結果は 3世代同居であった。
世代間ギャップや高齢者の孤独だという事である。
世代間ギャップは 施設でも強いそうである。
最近の施設は 若い世代の職員が多い。下手をすると60歳も違うのだから…とも言われていた。
高齢者の生きてきた道を知らないと話も出来ない…と。
だから 施設は若い人には 研修を重ねて入所者の生きた時代の勉強を知るべきだとも言われていた。
これも 母を施設に託してみて 感じていた事である。
高齢者は 昔から高齢者だった訳でないのないのである。
触りだけ「昔の事を知る」のでなく 会話に耳を傾けたりしていればきっと見えて来る筈である。この姿勢は とても大切である。

地域の話も出た。
地域を豊かにするためにどうしたらよいのか?
これは 高齢者がテーマになるそうで…。
老いとは何かがわからないと良い地域は作れないとも。

80歳の人は 80歳の人の気持ち 90歳の人は90歳の人の気持ちがあるという事を師って聞く必要があると。

最後に「ケアとは?」と。
人間の心に寄り添って行く事だそうで…。
施設介護も 入所者が 楽しみを見出せるように引き出して行ける様にすべきとも…。勿論 個人の心の持ち方で 老後が 良くも悪くなるという事を意識した上で良くなって行ける様な生き方をしたほうが望ましいみたい…とも話されていた。

終盤 訪問した津々浦々の施設の様子をスライドで見せてくれた。
ある施設で 職員に内緒で漬物を漬けて…職員の目を盗みながら食事時に自分で漬けた物を食べているという人の写真を見せてくれた。
決まりごとで 縛られる…危険だから…事故が…と実に多くの事が制限を受ける施設がある。
人の生活の場なのだから 少しでも生きがいのある施設に…そういう考えの本間さんの姿勢に共感する事が多かった。
在宅介護、施設介護…訪問活動をしてきて学んで来た事の方向性は 本間さんと同じ方を向いている様だと感じた。

ちょこっと質問したら…。やっぱり答えは私と同じだった。
会場を出るとき 本間さんが声をかけてくれた。
私は名前も明かさなかったけれど…近い内 わが地域でも講演会を頼もうかなぁ〜と思った。 


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