母のタイムスリップ日記
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2004年06月29日(火) 生きているんだもん…

 
 午前中に 滑り込むように母の所に行く。
母は穏やかだが何をするでもなくテーブルに向かって座っていた。
洗濯物を片付けて職員に外出と昼食不要を伝えて外に出た。

「暑いしなぁ〜。温泉までは無理だから 健康ランドにでも行ってみようかな」と思った。
丁度 排便もあったと言うし…。
時間もたっぷり有るので ちょっと遠くの方へ寄り道してみようと思った。
家とは反対の方に向かうバスに乗った。
生憎 二つ揃って空いている席は無かったので母の傍に立つ事にした。
慣れないコースなので若し途中で立ち上がったら大変だから…。

バスを降りると母はキョロキョロとした。
何回か来ているのだけれど…もう記憶には無いだろうし…。
「どっちに行けば良いのか 判らない…」と母は言った。
「始めてくる所?」「うん」
「迷子にならないでね」「うん」
まずは 混みだす前にお腹に詰めなきゃね。
母は肉が大好きだし…と焼肉屋さんの門をくぐった。
注文するのに考え込んでしまった。
いつも行くお店と勝手が違い サラダとかスープとか単品が無いのである。
セットメニューだとサラダやスープが付くのに…。
まさか 出る訳にも行かずセットメニューとお肉を一品足して注文。
母は好物なので 半分以上を食べた。
お店を出て「何食べたの?」と聞くと「お肉。おいしかったぁ〜」と。

トイレに連れて行くと…。大が…。
下痢ではないけれど いきまなくとも出てくるタイプだった。
こりゃ お風呂は無理だわ。

と言う訳で お店を見て回る事にした。
フランフランに寄ると「きれい。可愛いい」と言う。
ガラス製品もあるので 気をつけながら店内を見て回った。
コースターなのだろう。
透明の強化ビニールの中に ハート型やアヒル等を型どった薄いプラスチックと少しの液体が入っていて 押したり動かしたりするとゆったりと動く物だった。色もきれいで母は見入っていた。
これならちょっとした退屈しのぎになりそう…と思って買い求めた。
コースターとしてではなく玩具として。

それから 洋服屋さん 靴屋さん等をゆっくり見て周った。
そしてスーパーへ入った。
野菜類が不足していると感じたから 野菜サラダ、カットフルーツを買った。お店の前にはテーブルと椅子があり そこに座っておやつ代わりに戴いた。勿論 暑いので水分もしっかり摂った。
それから 花と熱帯魚のお店に入った。

熱帯魚も色とりどりで…水族館気分。
母も興味を示して「大きいね」「「並んで泳いでいる」とはしゃいでいた。
以前来た時には ここまで興味を示さなかった。
「次に何が起きるか」「何処へ行くのか」と不安が先立っていたように思う。私は私で「折角連れてきたのに…」という思いで一杯になって居たような気がする。
今日は 二人とも良い感じ。

お店を出る前に再度トイレタイム。
やっぱり…だった。
今日は パットを数枚持ってきており濡れタオルも持参していたので替えの心配をしないで済んだ。
しかし…緩めなので替えるのには技術を要した。
この間までは 便秘だったのに…。
排泄の心配は 生きていればこそだ。
生きている限りついて回る事だもの…仕方ないよね。
出るって事は食べてる証拠だし…。

そうだ。今 施設にお願いをしてキャロットジュースと乳酸飲料をミックスして一日二回飲ませて貰っているんだった。
これが便秘解消になっているかな?
この方法は 以前訪問していた方が実行していたのだった。
ヤクルトににんじんの摩り下ろし汁を入れたのだった。
摩り下ろす仕事を職員にお願いは出来ないだろうから…とジュースにしたのだった。これで水分も取れるし…一石二兆と考えていた。

また バスに乗り施設に戻った。
バスを降りた時キョロキョロして腕をしっかり組んできた。
「何?」と言うと「何だか こうしていると安心できる」と言った。
またもやドキリとする。
施設近くに来た事を感じ もう直ぐ離れるという事を何となく感じるのだろう。すごい勘である。

施設に戻ってお茶を飲み買ってきた玩具で遊んでもらう。
その間に汚れた下着を洗い タオルを洗い…室内に干した。
遊びに夢中になり始めたのを機に施設を後にした。

そうそう 職員によれば 最近猫と遊んだ事はないそうである。
でも 猫ロボは 母の居室に居るので 母自身が一人考えたのかも知れない。一人の時間は案外多く あれこれ考えて居るだろうから。


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