母のタイムスリップ日記
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| 2004年06月12日(土) |
繋がったり 繋がらなかったりの回路 |
ここ2回ほど 母の居室のぬいぐるみたちはタオルやら等の掛け物をかけて貰っている。 大きなぬいぐるみが小さなぬいぐるみを抱っこしている事もある。 そして 母の座る椅子にもぬいぐるみが座っている。 全て 母のした事だろう。
ぬいぐるみを総動員して有効に使っているなぁ〜とほっとする。 母は、ぬいぐるみ等に興味を示す人ではなかった。 初期の頃 抱き枕で安定すれば…と置いてみたけれど「何でこんなものと一緒に寝るの?」と怒り出したので 直ぐに引っ込めた。 私が子供の頃だって おねだりしても買ってくれなかった。 あの「ダッコちゃん」すら…。 流行りものは シャットアウトだった。
それでも 母の病の進行と共にぬいぐるみに興味を示してくれるようになった。哀しいけれど、でも楽しみを見つけられるのだから…嬉しい。
ついこの間まで 気にする事もなくなってきたので「引き上げ時かな…」と考えたけれど もう少し 置いていても良さそうである。
母を連れて我が家へ。正しく言うと 娘の車で…。
洗髪と下半身浴をした。
休息している時 タオルたたみをお願いした。 4隅を指先でしっかり合わせて しわを伸ばして2回 たたんでいた。 が 数枚たたんだら 縦長に織り込み始めた。 「何をするのだろう?」と見ていると 三つ折絎けするように更に折り込んだ。そして手で長さを測り出した。今度はそこを折りこむ様にして印付け。 そのうち何をしてよいのか分からなくなったようで大きなため息をついた。
そこで私はタオルを受け取り細く折たたんだタオルでねじり鉢巻風にして頭に巻いて見せた。 ちょっと自信を失くしかけた母がケタケタと笑い出した。 ついでにタオルを広げて頭にかけて 「ウ・ラ・メ・シ・ヤァ〜」と手を前に下げて見た。すると「いやだぁ〜」と反応。 今度は エプロン風に首の前に下げてみたら「今度は良い」と反応。 興味が出れば 前の動作も思い出せるのかな?
たたむ作業の事は忘れてくれた。 しかし 目の前には一緒にたたんだタオルが7枚ほどたたまれてあるけれど…全く思い出せないようである。 少しショックだった。 「飽きた」のではなく明らかに忘れたように見えた。 数秒前までちゃんと出来ていたのに 急に忘れてしまったのであった。
作業療法士さんが見えて リハを受ける。 今日もグーグーと眠った。 先週は GHに出向いてもらい私は立ち会ってなかった。 そういう時 寝かせるのに苦労したと前に伺った。 横になって貰おうとすると…「私眠くないんです」と言うらしい。 先週は 血圧計を出してみたそうだ。 すると「横になったほうが良いですかね」と言って横になったそうである。 療法士さんと「血圧計って理解できるんですね」とビックリした。 家にいる時は 無条件に横になるのだけれど…。不思議だ。
そうだ 不思議と言えば…。 母が車に乗る時は こちらがドアの開け閉めをしているのだが。 この所 時折自分で開け閉めをするようになった。 今日も降りる時 何処で開けるのかとあちこち探していた。 が 途中で何をしようとしたか忘れた風だった。 娘が「ドア開けて」と声をかけたら すっとドアを空けられた。 瞬間 思い出す動作…。 これも不思議現象だった。
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