母のタイムスリップ日記
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母と過ごしている時間に感じる事がある。 母は、母の出来る範囲の中で考えて居るのだという事だ。
病になる前ぉような的確な論理ではないし、心理的な相談や一般風習の相談は無理難題なのだけれど…。
母自身の身体の事は 自分の事なので精一杯考えてくれる。 けれど、最近の母は どんな質問にも首を立てにする傾向がある。 だから、一度の質問で正確な所は把握できない。 質問の形を変えながら 母の様子を探っていく事になる。
ある時 介護仲間が言っていた事を思い出す。 お母様が入院なさった時の事だそうである。 お母様は、難聴もあって質問には 頷くだけ。 「お薬飲んだ?」「うん」 「痛くない?」「うん」 看護士さんの問いにそう答えたので 実際は飲んでない薬があったとか…。
私自身 母のそういった傾向は掴んでいて 質問を変えながら来た。 でも、介護仲間のその話に「何でも首を立てにする症候群」と表現できるなぁと思った。
例えば。 「お腹 空いた?」「眠い?」「出そう?」が一度目の質問。 次が逆から 「お腹いっぱい?」「起きてられる?」「出ない?」 次に 「食べたい?」「寝たい?」「もうやめる?」
3度とも同じななら 間違いはない。 曖昧だと通じていないか 調子が悪いかな?と判断する。
最近帰ってくる言葉に「判らないんだよ」と言うのが増えた。 昨日もちょっと横になった時「眠い?」と聞いた。「うん」と言ったので 「眠っていいよ」と伝えた。 その反応が「眠るかも知れないし眠らないかも知れない」と言う物だった。 でも横になったら「すーっ」と寝てしまった。 療法士さんがリハを施してもピクリともしなかった。 途中 仕事中と思われるような寝言を発した。きりっとした話し方で元気な頃の母の姿を思い出すほどだった。 療法士さんが 足のマッサージを始めた時 手を胸に持ってきて療法士さんの動きに合わせて手を動かしていた。眠っているのである。 療法士さんと娘と私とで会話していると 母が頷く。眠っているに聞こえているのである。
記憶力が無くなり、時間もわからない…だからチグハグに見えてしまうけれど 感じる力は残っている。 穏やかな会話だったし…心地良かったのだろう。
そういえば、作業している時 一瞬 母が真顔で言った。 「何も出来ないから馬鹿にされる。それが嫌。いい返せる時はいいのだけれど…」と。 これだけ はっきりとした言葉で表現できるんだと驚いた。 おそらく職員から言われたのでなくて入所者同士の言葉だろう。
母なりに 辛い事があるんだなぁ〜。
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