母のタイムスリップ日記
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施設の玄関のドアを入るとSさんが出迎えてくれた。 「たくさんの荷物ですね。言ってくだされば 下まで行きますから…」 「有難うございます」と応じた。 果たして、Sさんは 自分ひとりで下に移動できるのだろうか? 徘徊は ないSさんで 記憶もある程度あるけれど…でも正確な記憶は… どうだろう?
そういえば、退院してきたAさんの記憶も少しおぼろげになってきたように感じる。Aさんは、入院前まで 私と母の関係を理解できていた。 「良いわねぇ〜。娘さんがいて…」といつも言っていた。 でも今日 隣にいる母を見て「あなたのお母さん?」と聞いて来た。 全く判らなくなる程では 無いだろうと思うけれど…。
居室に行くと母は職員にトイレ誘導してもらっていた。 職員の話だと フロアの人たちが 午前中から近くの公園へ出かけて昼食も公園で食べてきたそうで たった今戻ったばかりだと言うことだった。 そして「滑り台に乗ったりして かなりお疲れと思います」とも。
職員は 他にも用があると思い 母の事はこちらでやりますと申し出た。
トイレの母は 機嫌が悪く口も利きたくない様子だった。 「出た?」「出そう?」の問いかけをしても「むっ」とした表情である。 出そうも無いので トイレから出てもらった。 「疲れているの?」と聞くと無反応。 「横になる?」と聞くと僅かに頷く。 急いで ウォルスの抱き枕を置くと母は直ぐ横になり間もなく軽い寝息を立てだした。 公園とは言っても母の散歩コースの3分の1にも満たない距離の所で「疲れるほどでもないだろう…」と思うのだけれど、今日の暑さで疲れてしまったのかも知れない。声もガラガラしていた。
母の寝ている間にコンビニに買い物に出た。 こんなに暑いのだし便秘気味とも聞いたので水分補給と繊維質の物を食べてもらおうと思ったのだ。 外に出れば良いのだろうけれど、かなりの疲労度なんだろうから、今日は室内でゆっくり過ごした方が良さそうだった。 コンビニから戻ると母は、目が覚めかけていた。あまり長い時間寝ると夜間が大変と思いおきて貰った。 そして、今年初の「クーリッシュ」を飲んでもらった。 水分を多量に欲しがったので喉も乾いていたのだろうなぁ〜。お茶や果物たっぷりのゼリーと昆布を食べてもらった。
それから洗面台で洗髪をした。 残念ながら洗面所は水しかでないので「冷たくてごめんね」と謝りながらの洗髪となった。 母は水で洗うのを嫌がるだけれど…今日はよほど頭が気持ち悪かったのだろう…「大丈夫。洗ってよ」と嫌がることは全く無かった。 お日様も高いうちなのでドライヤーを使う事も無かった。 でもやっぱ、ドライヤーは有った方がいいなぁ〜。 準備しておいた方が良いのかな?
洗髪後 みんなとおやつを食べた。 今日は 疲れている様子なので早目に施設を後にした。
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