母のタイムスリップ日記
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2004年03月10日(水) ようやく…


 昨日、施設の職員に薬の種類が変わった事を伝えた。
その時「これは何のお薬ですか」と母に聞かれると言われた。
「血圧の薬よ」と言うと「私血圧なんて高くありません」と言われたとの事だった。
こういう事は、在宅の時にもあった。
母は、本来 薬に頼るタイプで医師とは切っても切れない状態だった。
そんな母だったのに、病が進むに連れて薬に対して疑問を抱くようになっているなんて…。
母は 医師や薬に頼りきっていた頃の事なんて覚えていないのだろうか?
そんなをふと考えた。
いや、若しかすると「薬に安易に頼らない方が良いよ」と私が言った事を覚えているのだろうか?

今日、ようやく味噌を仕込んだ。
作りながら、こんなに剥きに味噌仕込みをしている自分って何なのだろうと思った。美味しいお味噌は、友人や義姉達から貰えるのだ。
義姉たちは、地域の人たちとグループで作るのだ。
友人は一人で仕込む。

私が味噌を仕込み始めたのは 友人や義姉達が毎年作っているので刺激を受けた事と母と共に出来る仕事かも知れないと思ったからだった。
豆を煮るのは、私の仕事として豆をつぶすのは母との作業にしたのだった。
今では、一人でやっている。

豆を煮る日は 外出が出来ない。
今日も 昨夜から水に浸していた豆を朝から煮ていた。
簡単にするなら、煮豆を使ってもできるのだが…。
この豆が 指でつぶれる位まで柔らく煮て行くのだ。

今日は、この時間が苦痛だった。
家事をしながら鍋の見守りをしているのに、昨日の医師の「往診しない」が頭から離れないのである。
往診以外では 頼りになる医師なのに…。
母も信頼しているのに…。
私に母の看取りを全て引き受けられないからだなぁ〜と思ってしまうのである。在宅に戻って、母の看取りをして万が一の時に救急に頼る場面で蘇生術を施す場面を想像するといたたまれなくなってしまうのである。
そんな自分を「情けないなぁ〜」と思ってしまって…。

近所で往診してくれる医師も知っている。
踏み切るのか…。暫くは、こんな事を考えてブルーになるのだろう。
仕方ないね。

夕食後、ようやく豆をつぶし麹と塩を混ぜ、味噌仕込みは終了。
機械を使わず ひたすら手仕事で…。
今年は、どんな味噌に仕上がるのだろう?


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