母のタイムスリップ日記
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2004年02月17日(火) 事故責任とプライバシーの壁


施設で過ごす人は 事故の責任とぷライバシー保護の下 ある程度の制限が掛かってしまう。
 
在宅で過ごしていると「お散歩連れて行きましょう」と気軽に言えるのだけれど施設は万が一の事故を避ける為に出来ない。
実際、そうやって来たのに…施設に入ったというだけで出来なくなる。
また、家なら立ち上がる時に何かに掴まれば立てるという時椅子とかを自由に使える。でも施設では 万が一を想定して椅子は危険物とされてしまい使えない。こういうジレンマが家族にはある。
入所する時には、特に話されなくても…。
万が一の事故は実際判例としてあり施設の責任が問われた事で施設は慎重になっている。
昨日もその事に話が及んだ。
私は望んでしてもらった事で事故が起きた場合 訴訟なんて起こそうと思わない。でも判例としてあるのだからそういう家族も実際はいるのだろう。

ただ、家族の了解があるから目を放していても良いという事では無いのでそのあたりでの攻防が生まれるのかも知れない。

もうひとつはプライバシーの保護。
例えば誰かが入院したとして入院先はしっかりガードされてしまう。
それまで一緒に生活していて交流があったとしても隔離状態となってしまう。新しい環境で寂しい思いをしてるだろう…と思ってもそれまでである。
家族の了解があれば…とは言うけれど、家族の住所すら教えては貰えない。
とても難しい。

ある保健士さんのお母様がGHに入所なされた。
立ち上がったばかりのGHで1年経過して、家族会が立ち上がりそうだという事だった。施設側か家族側から言い出したのかは定かでは無いけれど、立ち上げには施設側が関ってくれてくれているようである。
家族が横に連絡できないのだから 施設側の前向きな対応が無いと実現は難しいだろう。
利用者の立場になって考慮して貰えるって とても有り難い。

以前のデイ利用でとても暖かい家族の交流が出来ていた。
何処でもそうやっているのだろう…と思っていたけれど、実は違うという事がわかった時愕然とした。
見渡せば きっと利用者の立場で動いてくれる施設はある筈。
でも残念ながら わが町にGHはひとつしか無い。
GHの可能性を探る意味でも後一つは欲しい…。いろいろ 働きかけ中である。

今日、TBSラジオの「誰かと何処かで」で永六輔氏が話していた。
静岡と山梨の境の施設では農地を持っており痴呆者も作業していると言う。
今の高齢者は戦争を経験しており農作業の経験はみんなあると言う。
だから、リハビリを兼ねているらしい。
そこの医師曰く「痴呆とは 忘れて行く物でなく、持っている能力が戻らなくなったとみる」のだそうである。
リハビリとは、本来持っている能力を取り戻す為の作業だそうである。
母を見ていてそう感じていた。
事故が無いように…とガードしていく事と本来もっている能力を取り戻す為のリハと…家族はどちらを望むだろうか?
私が介護を受けるとしたら後者を選ぶ。

みんな同じとは言わないけれど…痴呆者と言えども生きるのに快適さを選ぶのは当然だろうと思うが…。

ラジオを聴いてると電話が鳴った。「TBS聞いているか?」と夫からの電話だった。痴呆者の介護という番組には とても関心が高い夫である。
でも私がどんな介護をしているかは、知らないのである。
夫婦ってこんなものかな?


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