母のタイムスリップ日記
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2004年01月25日(日) 息を吹き返すか…

腕時計を使い始めたのは、高校生になった時からである。
父に買ってもらった時計は手巻式だったと思う。
とても気に入って使っていたけれどある時手を上げた隙に腕から外れて車の下敷きと成ってしまった。それから 幾度も買ってもらった。どういう訳か時計を落としたりする事が多かった。
だから、高級な時計は買えなくなっていた。

ある時壊れかけた時計を直してもらいに時計屋さんに行った。
するとおじさんが 安物の時計にも関らずきちんと見てくださり御代は要らないと言われた。
直った時計を其の儘使っていると ふるさとの友人の知り合いの時計屋さんが「そろそろいい時計を使いなさいよ」と言った。
私も何となく感じていたのでそこで新しい時計を買った。
時計屋さんのショーケースの中からあれこれと長い時間をかけて選び出した。秒針がついて 文字盤が大きく シンプルで薄い形を探していた。
その時の時計が 今使っている時計である。
男物の時計なので、大きい。
後に洋服に合わせるように小さめの時計を買ったりして数種類の時計を持っているけれど、いつも使うのはこれで 最近はどんなときもこればかりになりつつある。

それを、数日前慌てて床に落としてしまった。
あまり気に留める事無く外出。
母の所で面会ノートに時間を記入しようとして時計を見たら止まっていた。
「がーーーーーーん」であった。
昨年かその前か…定かで無いが同じように止まってしまった事があった。
その時 祈るような気持ちで地元の時計屋さんを訪ねて直していただいた。
あの時おじさんは、「これは古いから部品が無いよ。ちょっと前にも同じ時計を持ってきた人がいて部品を取り寄せようと思ったら無いといわれたんだ」と申し訳なさそうに言っていたのだったが…ちゃんと3千円で直してくれた。
あー次はもう治らないなぁ〜と覚悟していたのに…。
夏のジャズフェスタでずっと手拍子をうち続けたら 時計が止まってしまったがそれでも動き出した…。

でも今回は駄目だろう…と諦めかけてバックにしまいこんで数日を経た。
諦めきれずにまた時計屋さんに足を運んだ。
年老いたご夫婦で錆びれた感じのする時計屋さんだけれど…。
おじさん時計を見るなりやっぱり古い時計だからなぁ〜とじっと時計を見つめていたが ニッコリ微笑んで「大丈夫10分で治るよ」と言った。
10分後戻ってみるとちゃんと直っていた。料金500円だった。
息を吹き返した時計を手にしたとき やったぁ〜と飛び上がりたい気分だった。

デパートにも大型店舗にも時計売り場はあるのだけれど…。
やっぱり町の時計屋さんが、私の駆け込みどころである。
あと、何年使えるのだろう…。25年は言うに過ぎている腕時計である。
愛着はお金で買えないものねぇ〜。


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