母のタイムスリップ日記
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2004年01月10日(土) 母の言葉

「冬になって 外にあると 洋服みたいな物 着るの」
これは、正月に生けた花の松を「この名前は?」と聞いた時の言葉である。
おそらく 雪を被った松を思い浮かべたのだろうと思う。
「松」と言う言葉は出てこなかった。
「松よ」と言うと「そうだったねぇ」と言った。

まだ、おかしな事がある。
「あんたの髪はふわふわしてカールしていて暖かそうだね。いいねぇ。私の髪は、このごろ赤くなってしまった」
「えっ。白くなったんじゃないの?」と聞き返すと「いや、赤いんだよ」
同じ部屋で娘が転寝をしている。娘の髪は茶髪である。
きっと、娘を見ていて自分の事ととっ違えたのだろうと思う。

リハを受けている時の事
気持ち良さそうに口で息を吐き出して寝入っていたのに急に胸の所を指して
「ここが冷たい。濡れてしまったみたい」と言い出した。
一瞬驚いたけれど、特に具合悪そうでなくて…。
考えてみれば ちょっと遠くまで出かけてリハの時間に滑り込むように帰宅してトイレにいけなかったのだった。
きっと、漏れてしまったのだろうと思った。
リハ終了後 トイレに誘導するとやっぱりだった。
出るという事、出たという事は 時にしっかり判るけれど…今日のようにぼんやりとしか判らない時もある。しっかり誘導するようにしなければ…と反省した。オムツを替える時 やっぱり「しまったぁ〜」と言う表情になるからである。

こんな感じで「当たらずとも遠からじ…」と言った所の会話が富に増えてきている。

入浴する時 シャツに頭がひっかかり抜けなくなった「おーっ。脳みそぎっしり詰まってるから大きい頭だ…」と笑って言ったら やっぱり真顔で「そんな事ないよぉ〜」と笑い返された。
「おかちゃん」という言葉が続いた時「はい」と返事を返していたのだが…
「おかちゃんに用があるの?」と聞くと「いや、ちょっと呼んでみただけよ」と笑っていた。

転寝の娘を見て「あんたの妹 風邪ひくと悪いよ…」と言った。
「あー、私の娘よ」と言って見た続けて「私は ○○ちゃんの娘よ。判る?」と聞いてみた。母は、深く頷いて目をこすっていた。
「覚えていてね。忘れないでね。」と言うと更に目を擦っていた。

負担にならない程度に事実を告げる事も記憶の維持に役に立ってくれるだろうと信じている。


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