母のタイムスリップ日記
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2004年01月01日(木) 年賀状

 穏やかで静かなお正月である。
母は、穏やかに目覚め 静かに本を読んでいた。
泣く事も無いし騒ぐ事もない。

変わっていると感じたのは、お布団を畳まなくなった事。
「畳もうね」と声をかけて「そうだね」と言うけれど 畳む事はなかった。

それとトイレに自分から行くという事も無い。誘えば、行くけれど…。

暫く 意識して誘導すればきっと少しできるようになるのだろう…と思う。

散歩にも出かけた。
暖かな日で軽いコートで大丈夫で家の周りを1時間ほど歩いた。
疲れも見せず足取りも軽くほっとした。

家の中では 塗り絵をしてもらった。
1色塗りでは有ったけれど、綺麗に塗れていた。集中度も高い。
折り紙を渡すと「つの小箱」を折り出した。でも 途中折り方を思い出せなくなってキッチンまでやってきて「ここは…」と聞いてきた。
同じ物を3個折ったけれど…聞きにくるところは、違っていた。
それでも、聞いても折ろうとする姿勢があり驚いた。
相変わらず 何かをしていたい…そんな気持ちが強いのだなぁ〜と改めて感じた。

ただ、母に届いた年賀状を渡した時少し不穏になった。
戴いた年賀状は、とても嬉しく読んでいるのだけれど、「返事を書かなければならない…」と意識するのだろう。
「これをこのまま書いたら いいよね。あれ、くれた人に同じじゃ困るね」と一人笑っていた。でも、この言葉を 数回繰り返していた。
「大丈夫。あとで写真を撮って 印刷するからそれを出そうよ」というと
「なんだか 人に頼ってしまって情けない。悪いよ」と言う。
今まで、こんな風にいう事はなかった。
「印刷するからね」と言うと「有難う」と言っていたのに…。
もう、父のいる時から 年賀状の準備は私の仕事になっていたのに…。その辺のことが抜け落ちてしまったのだろう…。
暫く、「書かなくちゃ…」「書けないなぁ…」を繰り返していたので年賀状を母の目に届かないようにしたら落ち着いてきた。

食欲もすごい。
おやつも含め 食べる食べる。
でも食べ物以外のものを口にすることは なかった。
夕食が すごかった。
食べ続けた後なので お腹も空いてないのだろう。
それでも、食事となると箸を持つ。
初めこそおいしそうに食べるのだけれど…だんだんペースダウン。
「やめておく?」と聞くと「もう少し…」と言う。それでもさすがに「明日食べるから…」といったん箸を置いた。
御茶を飲んでいる間に また残っている物を食べだす。
片付けようとすると途端に不機嫌そうな顔をした。
好きな所まで食べればいいやぁ〜と思って様子を見ていると…あらかた食べた。食事に要した時間は 2時間に及んだ。
みんな、ゆっくりペースだったのだけれど、最後は母一人だけがモクモクと食べていた。

こんな感じで 元日が暮れた。
昨日と同じで ホットカーペットの上に寝転んで寝入った。
まだ、寝ている。
昨夜と同じように これから起こして入浴させて お布団に寝てもらう。


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