母のタイムスリップ日記
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2003年11月12日(水) あら〜っららら…


 母は、部屋で厳しい顔をしていた。
職員と共に入ったのだが、笑顔ひとつ見せない。
職員が部屋を出た途端「帰るはぁ〜。○○(ふるさと)に帰るんだぁ〜あんたも行ける?」と今日も涙。
漫画なら 部屋中に「おかちゃん」の吹き出しが満タンに成ってしまう程である。その度に「はい」と返事を返した。肩を抱いたら母のほうが私を強くしがみついてきた。何か不安なことがあるのだろう。
落ち着いてくるまでに30分近い時間を要した。

落ち着いてくると「何か食べたいな…」と言う。持ち合わせのお菓子と飲み物を上げるとあっという間に食べてしまった。
着替えをして玄関に向かう頃には 「何処に行くの?」と聞くのだった。
「えっ。何処に行きたんだっけ?」と聞き返しても もう 全く思い出せない。
玄関を出ると「何か 良い物買ってくれる?」と言う。「いいよぉ。何が欲しいの?」と聞くと「楽しみだなぁ〜」だそうだ。
ひとつひとつの場面が子供のようだけれど 子供とは違う。

家に向かう途中で「練りきり」を買いバスに乗った。
母にそれを持たせて一つ離れて椅子に座った。
バスが動き出す前から「カサカサ…」と袋を動かす音がした。母だろうなと想像していた。が、暫くすると「カチャカチャ」と音が変わった。
「まさか…」と母の所に行くと袋の封を外し練りきりのパックのテープを外す所だった。あら〜っららら…である。
「荷物持たせてごめんね。有難う。私が持つね」と荷物を受け取った。
やっぱり、離れて座るとこういう事が起きるんだよね。気をつけなきゃ。

昼食は、我が家の特大ロールキャベツを「おいしい」と食べていた。
てんこ盛りのご飯。具沢山の味噌汁。茹で豆。菊のおひたし。豆腐。果物。
食べ終えた母に練りきりを出したら「今は入らない…」と。
満腹感は健在みたいだ。

食後はお散歩。
張り切って歩いたけれど途中水道管の工事で通せんぼ。
いつもより短めだった。それでも空を見上げて「もっこりとした雲やすーっとスジのような雲といろいろあって綺麗だね」と言っていた。
観察はよくできるようである。

洗髪して帰路に。
バスを待っている間、バス停前で両膝を深く曲げたり伸ばしたり、膝を交互に高く上げたりと準備体操をした。バスのステップを踏みあがるためだ。
こんな事 人がいたら なかなか出来ないのだが…。でも大通り沿いなので夕方の交通ラッシュで運転する人からは見える筈で きっと「?」なんだろうな…。ちょっと恥ずかしいんだけれど…。


 


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