母のタイムスリップ日記
DiaryINDEXpastwill


2003年11月08日(土) 娘なんだけれど…


 明日は、投票日。
投票先を決めた。「平和ボケ」「女だから」と言う声が聞こえてきそうだ。
政策に納得してる訳でない。一票が虚しく消えていくだろう事も想像できる。
でも、やっぱり 動かせない基本に従う事にした。
いつもは電話攻勢に「ハイ」と返事するけれど今回だけは「基本に従い投票します」と返事した。

母の所に出向く。
居室から「おかちゃん」と母の呟く声が聞こえた。
私の顔を見て「えーん」と泣いた。
母は、言葉通り「母親」を求めているのだが、娘の私を母と重ねて捉えているのが分かる。
娘と認識出来る日は、ほんとに少ない。

「今すぐ帰りたい」「家に連れて行って」「もうここは嫌だぁ」と母は泣きじゃくる。
「私一人では何処にも行けない…」と。
「ハイ。帰りましょう」と返事した。
「一緒に帰るんでしょ」と言う一方で「あなたはここに泊まるの?」とも聞いて来る。
支離滅裂な話だけれど、おそらく外に出たいのだろう。

職員が「昼食、副菜は食べたけれど主食は一口のみ食べて 後は自分で片付けてました」と言った。「それに鼻水が出ています」とも言われた。
「泣いていたからではないでしょうか?」と言うと「くしゃみをしてました」と言う。「様子見てみます」と伝えた。

この所、母のいるフロアが 何となく 入所者同士ギクシャクしているように感じる。
新しく入所された方がいる。
痴呆と言うより麻痺による入所のようである。
この辺りに ギクシャクとする理由がありそうに感じるし 母の不安もその影響かも知れない。
でも、これは仕方ない事であろう。

少しずつ 落ち着いて来たので「出かけるよ」と言うと鏡をみて髪を梳かしていた。
外に出ると涙は消えた。
「あれっ。何処に行きたいんだっけ?」ととぼけて聞き返すと「何処でも良いよ」という事になっていた。こんな調子なんだよねぇ〜。

家に着き軽くご飯を出した。
普通に「おいしい」と食べた。フルーツも食べた。特に拒否は無かった。
勿論、涙もないし鼻水ひとつ出なかった。
あっ、誘導したら排便はあったけれど…。

リハも終えて、施設に戻った。
今度は「私 ここにいてもいいの?」と言う。
何か 母の中に拘りがある事だけは、分かるのだけれど…。
話にスジを通せないので…読みきれないでいる。
娘なんだけれど…分からない事はあるなぁ〜。


はな |MAILHomePage

My追加