母のタイムスリップ日記
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明日は、投票日。 投票先を決めた。「平和ボケ」「女だから」と言う声が聞こえてきそうだ。 政策に納得してる訳でない。一票が虚しく消えていくだろう事も想像できる。 でも、やっぱり 動かせない基本に従う事にした。 いつもは電話攻勢に「ハイ」と返事するけれど今回だけは「基本に従い投票します」と返事した。
母の所に出向く。 居室から「おかちゃん」と母の呟く声が聞こえた。 私の顔を見て「えーん」と泣いた。 母は、言葉通り「母親」を求めているのだが、娘の私を母と重ねて捉えているのが分かる。 娘と認識出来る日は、ほんとに少ない。
「今すぐ帰りたい」「家に連れて行って」「もうここは嫌だぁ」と母は泣きじゃくる。 「私一人では何処にも行けない…」と。 「ハイ。帰りましょう」と返事した。 「一緒に帰るんでしょ」と言う一方で「あなたはここに泊まるの?」とも聞いて来る。 支離滅裂な話だけれど、おそらく外に出たいのだろう。
職員が「昼食、副菜は食べたけれど主食は一口のみ食べて 後は自分で片付けてました」と言った。「それに鼻水が出ています」とも言われた。 「泣いていたからではないでしょうか?」と言うと「くしゃみをしてました」と言う。「様子見てみます」と伝えた。
この所、母のいるフロアが 何となく 入所者同士ギクシャクしているように感じる。 新しく入所された方がいる。 痴呆と言うより麻痺による入所のようである。 この辺りに ギクシャクとする理由がありそうに感じるし 母の不安もその影響かも知れない。 でも、これは仕方ない事であろう。
少しずつ 落ち着いて来たので「出かけるよ」と言うと鏡をみて髪を梳かしていた。 外に出ると涙は消えた。 「あれっ。何処に行きたいんだっけ?」ととぼけて聞き返すと「何処でも良いよ」という事になっていた。こんな調子なんだよねぇ〜。
家に着き軽くご飯を出した。 普通に「おいしい」と食べた。フルーツも食べた。特に拒否は無かった。 勿論、涙もないし鼻水ひとつ出なかった。 あっ、誘導したら排便はあったけれど…。
リハも終えて、施設に戻った。 今度は「私 ここにいてもいいの?」と言う。 何か 母の中に拘りがある事だけは、分かるのだけれど…。 話にスジを通せないので…読みきれないでいる。 娘なんだけれど…分からない事はあるなぁ〜。
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