母のタイムスリップ日記
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| 2003年10月16日(木) |
損しなきゃいいけれど… |
昨日、久々に母の口から出た言葉が二つある。 ひとつは、夕食を終えて キッチンで洗い物をしていた時の事。 母が椅子から急に立ち上がった気配を感じて「どうしたの?」と聞くと…。 「ちょっと おかちゃんの所に行ってくる。○○ちゃんの所に居るって断ってくる」と言ったのだった。 ここまできちんと話す事は無くなっていた。 「大丈夫よ。おかちゃんにさっき断ってきたからね」と言うと「ありがとう」と安心したように座った。 以前なら「何時行ってきたの?」とかいろいろ真偽の程を確かめる言動があり、また繰り返し同じ事を言い続けたものである。
もうひとつは、お金の事。 美容院での会計時、スーパーで母の好きな食べ物を選んで篭に入れた時、そして我が家に付いておやつを食べていた時である。 もそもそと落ち着かないので「どうしたの?」と聞くと「お財布が…」 「預かっているでしょ」と言うと「じゃ、そこからお金出しておいてね」と言うのだった。「判った。ちゃんと貰うからね」と応答。
これも、以前なら「私のお金見せて頂戴」と言われたものである。 疑って掛かると言う物でなく自分にどの程度のお金があるかを確認したいのであった。全部まとめて袋に入れておき通帳を出して二人で見る。 額なんて母には重要な事ではないので「無駄使いしなければ十分やっていけるから心配要らないよ」「なくすと困ってしまうからまた預かっておくね。必要な時はいつでも出すからね」というとその度に「有難う」と言って返してくれた。 無くしてしまって 探し回って 家族から怒られてのパターンを繰り返したのでそういう言葉だけで理解できたのかな? 母のお金を使わずに我が家のお財布から出している事も母は、認知してはいたのであるが…。
さて、日記の見出しの話。 木曜利用者さんを訪問した時 テーブルの上に「配食に来ましたがお留守なので持ち帰ります」と言うメモが載っていた。 「外出なさったのですか?」と聞くと「そうだ。マンションを見に行った」という。 「お一人ですか?」と聞くと「業者の人と」という事だった。 「ワンルームマンションを投資を考えて買おうと思ってね。なんせ利子が安い」と言われた。 気になったので「新築?値段?駅からの距離?」を聞いてみた。 駅から数分、築10年の10階建て、800万」という事だった。 この町ではなく 少し離れた所ではある。 この時点で買い急ぐ風でなかったので まだ、時間が有るだろうと思い話を中断した。 その後ケアマネさんが見えて同じ話をしていたが「へー。そうでしたか」で会話は終わっていた。 活動時間も終わる頃、業者さんが見えた。 私にもきちんと名刺を渡した。 この業者さん 1年近くマンション案内を送ってきてた。 てっきり新しいマンションを探しておられるのだろうと思っていた。 投資だったのだったのか? 業者さんは、女性で若い端正な身なりをして言葉使いが丁寧な対処はしていたが利用者さんにちょっと「よいしょ」している風に感じた。 話は聞かないつもりでも直ぐ隣で話しているので聞こえてしまう。 どうも急いでいる風である。 社長に直電話したり…別の人と連絡を取ったり忙しい。 そのうち「支払いはどうなさいますか?」と言う。「現金」と利用者さんは言った。そこに電話が入り住まいの場所を教えていた。 どうやらもう一人誰か業者さんが来るようであった。 こんなに早く決めていいのか?とはらはらするが 口を出すわけにも行かない。時間が来たので私は帰ることにした。
建物を出て暫くするとさっきの業者さんが私を追い越して行った。挨拶も無い。駅前に着くと男の業者さんを連れて利用者さんの所に歩いて行った。
大丈夫かなぁ。損しなきゃいいけれど…。 息子さんだって居るのだからちゃんと相談すればいいのに…。
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