母のタイムスリップ日記
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2003年10月03日(金) 通院


 今日は、通院した。
バスを乗り継いで行くのだが、今日はパッと止まれなくてバスを降りる時も料金箱より先まで とととととっと とつんのめって行った。
手を繋いでいるのでキュッと引いてもうひとつの手で支えた。
母自身は、つんのめっているという自覚はない。
バスのステップの乗り降りも安定感を欠いてフラフラとしていた。

バスを降りて、エレベーターに乗り通路を歩き出した時「少し急ぐよ」と声をかけてタタタタタタッ位の早歩きを試みた。
「今日は随分早いね」と母は言った。
こういう感覚は 掴めているようである。
50メートル位の距離でフラットでありつまずく心配もないので多少の運動と思った。勿論手はしっかり繋いで。
診察待ちの人を見越しての事だったのだが…今日は待っている人もなくて直ぐ診察となった。
始めに血圧測定。「あのぉ〜。今通路をかなりの早足で歩きましたので…」と伝えた。医師は笑って「おー、しっかり反応してるよ」と言った。
数回 計測しているうちに下がってきた。
やはり、無理はいけない。程よい付加にしなくては…と反省。
浮腫みも少し取れてきたがまだ、残っているので今月も薬を引き続き買えた儘に…という事になった。

診察後 外に出たらお世話になった事のある保健士さんにぱったり出会った。母と会うのは 初めてだろう。
でも、話はいつもしているし、苗字も母と同じなので「お初」と言う感覚ではない様子だった。
「お元気で何よりですね」「はい。いいお天気ですね」
聞き間違えているのでいる。
「そうですね。ほんとにいいお天気ですね」と合わせてくれた。
「とてもいいお顔なさっていますね」とも…。
「ね。とても美人だって」と言うと母は、鼻に手をやり「いえいえ とんでもない事です」とおどけた。
今日の母は、ほんとにいい表情である。

家に戻り おやつと入浴。
ゆっくりとする事は出来ないけれど…入浴の形跡がないので仕方ないだろう。

そういえば、家に着いて玄関を空けた時「たびたびお邪魔しまして…。あ、誰もいないね」と言っていた。
また、「私は誰?○○ちゃんと私の間柄は?」と数回聞いていたら…。
始めこそトンチンカンだったけれど後になると「わかっているけれど、おどけていると言う感触だった。母自身が笑って答えるのであった。
今日は、記憶がぼんやりと繋がっているのだなぁと感じた。
これくらいの感覚だとこちらも気が楽になる。呆けても悲しくないと思える瞬間でもある。

今朝は「××ちゃーんって泣いていたのですよ」と職員が教えてくれた。

この所、持って行った「ワーク」の作業をしている母である。
居室でそれらを纏めていたら「あっ。それはね駄目なのよぉ〜」と言っていた。
頭をひねる作業は意識度を高めてくれるのかなぁ。
慣用句其の儘のプリントと虫食いのプリントをあわせておいて置くと多少判らなくとも「やってみよう」という気になるのかな?
私にだって呆け防止になりそうだし…。
これは、程よいトレーニングになるかも知れない。
母の年代の人たちは 慣用句をよく覚えているのだもの…。



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