母のタイムスリップ日記
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先週、金木犀の花が白っぽく付いて来て大きくなったなと思っていたら… 今週に入るとほのかに香り始めて、今日あたりは風に乗ってかなり強い香りを漂わせるようになってきている。
秋は、だんだん深まって行くのだろう。
母は、ホールで「道程」を声を出して少し涙ぐみながら読んでいた。 読み方は、怪しげだが 涙ぐむ所をみると意味はつかめているのだろうな。 頬を寄せると「なんだ、あんたかぁ。何処行っていたの?」と言って来た。 「ちょっとね」と返すとそれ以上の話はする事もなくまた読み始めた。
居室に入り、タオルを替えたり鉢植えに水やりをした。 「きれいな花だね」といつも母は、言う。 この言葉にぎくっとする。 もう一ヶ月近くになるのに、いつも初めて気が付いたように言っているように感じるのである。真相を確かめてはいないけれど…。 花の名前(ホワイトキャンドル)を覚え切れないのは、仕方ないけれど…。 でも、仕方ないかと思い直す。 それよりも「綺麗だ」と感じる心があればそれで良いだろう。 そのために鉢植えを置いたのだから…。 これも、そろそろ お日様や外の風に当ててあげないとなぁ…。 昨年母の居室で咲き続けたヒヤシンスが芽を出したのでもう少し大きくなったらそれに替えるのもいいかも知れない。
トイレ誘導している間に 面会と外出の記帳に行った。 戻るとトイレの中から「いいおかちゃんで 幸せだなぁ…」と言う母の声が聞こえた。「ん?」と言うと「あ、おかちゃん」と言った。 今日は、おかちゃんの役目なのだと思った。
お風呂にも入れたいし、散歩もしたい。 この所いつも迷ってしまう。でも、下駄箱をみても外に出た形跡がないので 散歩に出る事にした。 今日は、一時間半コース。理由は特にないけれどやはり筋力とおしゃべりが必要だろうと思った。 居室でアイスを食べてもらった。例のアイスである。 母は、それの食べ方を忘れかけていて始めは飲み物のように扱っていた。 数回、ぎゅっと絞ってあげて「吸うといいよ」と言ってみた。 暫くすると勘を取り戻して一人で食べていた。 室内だと寒いかな?と思って「冷たくて嫌かな?」と聞くと「そんなことないよ」と言っていた。 川べりでは、草刈をしていた人が道を挟むように座って休息をしていた。 母は、怖がっていたので「何だか間を通ると悪いね」と気をそらす言葉をかけるとつられて「そうだね」と言うようになり二人の間を頭を下げて通過した。 公園で休息。ドラックストアでトイレタイムを取るので更に水分補給をした。おやつは、焼き菓子とイチジク。 「おいしいよあなたも食べなさい」と言われた。 「さっき食べたばかりでお腹いっぱい」と言うと「残念だね」とにこっとした。 また歩き出してドラックストアでは予定通り「トイレタイム」 その頃から「疲れた」と言う気分が漂い始めていた。でも、まだ半分である。金木犀の花を少し折り 鼻先に持っていくと「何のにおいかな?」という。「金木犀よ」というと「あそうか」
また、公園で休息。ここでもポットに入れた豆茶を飲んでもらった。 トータルで500ccくらいかな?
また、更に遠回りをして歌いながら歩いて施設に戻った。 また、足のマッサージ。 横になった母は「疲れたぁ」を連発していた。
夕食まで、少し横になっていればいいだろうと思った。
朝から南側の庭の整理をした。 今日は主に鉢植えの植え替えや鉢の移動。 シンビジュームの鉢4個。 ひとつは特大。葉が焼けないように半日陰に置いていた。 でも、そろそろしっかりお日様に当てたい。 肥料を足してたっぷり水をやった。 さぁ、今年は花が咲くかな? これも、そろそろ 株分けしなければならないのだけれど…。 ちょい面倒。
夕方、雨戸を閉めていていたら、西側の金木犀のにおいがぷんとした。
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