母のタイムスリップ日記
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2003年09月29日(月) 母が怒った

 利用者さんを訪問するとしきりに「「私一人でも出来るのに何だか申し訳ないのよねぇ〜」と利用者さんが言われた。
「おぅ。きたかぁ〜」と思った。戦争をはさんでしっかりご自分でなさって来られたのだろうから無理も無いと思う。「出来る事は、一人で…。」
と思われて当然である。
でも、一昨日焦がしたと言うお鍋はしっかり水に浸かっていた。

「そうですよね。何でもお出来になるのですからそう思われるでしょうね。でも、これから先、本当に助けの手が必要となった時『人が来るの嫌だなぁ』とならない為の練習と思っていただけませんか?必要になった時『嫌ぁ』と言う人多いのですよ」と話してみた。
「そうねぇ。そう方多いですよね」と言う言葉が返ってきた。
「じゃ甘える事にするわ。何だかお友達が来ているみたい…」と言われた。

そう、お友達感覚でいてもらえばいい。
何れ わが身にもそういう日が来るだろう。その時お友達感覚で来てもらえたら嬉しい。いや、混同して甘えすぎない事は注意しないと。
ヘルパーさん拒否は 案外この「先の練習」がいい言葉かも知れない。
本人は、「出来る」と信じているのだから…。あくまでも「練習」である。
そして、案外事実なのかも知れない。人が入る事で整理されていい部分も生まれるような気もする。

訪問を終えて、家に戻って娘と食事。その後直ぐに母の所に向かった。
娘は、ようやく夏休み行使中。

「入浴してれば散歩しよう」と思って出かけたが入浴の形跡は無かったので家に戻った。
足が少し浮腫んできているけれど、先日のような強い前屈み状態は無かった。施設を出る前に水分を250ccは摂取したので家に着くとまもなく勢いの良い尿が出たのでホッとした。
その後、おやつ。これも今日はしっかりしていた。
ゆっくりした後入浴。これも、今日は大丈夫だった。拒否も無く暑がる事寒がる事も無かった。ただ、洗髪や体を洗う事はすっかり受身となってしまっている。
入浴後、トイレに誘導した。お腹がパンパンに膨らんでいた。苦しいという訴えは無いけれど溜まっているのだろうと感じた。
入浴後なのでいきむのも面倒そうで「疲れたぁ」と言う。
「ごめんね。でもお腹に貯めていてもいいこと無いよぉ。面倒かけるけど、一緒にお付き合いするから…」と言うと「いやいや、有難う」と笑っていた。結局、便は出なかった。
帰路、腸を刺激するため歩きの時間を多めに作った。

家からちょっとした教材をコピーして持って行った。
「高村光太郎の道程」とそれを虫食いにしたものである。
他にも似たようなものも。
母にそれをやって貰いながら施設長にもコピーして使ってみませんか?と渡した。施設長は傍にいたFさんに「「やってみる?」と聞いた。
Fさんは「やぁだぁ。やりたくなぁ〜い」と返事していた。
私が「ね、面倒なお願いだけど ちょっと読んで貰えないかなぁ?」と聞いてみた。「いいよ」とゆっくり読み始めた。「上手ねぇ」と施設長と口を揃えて言った。「ひょっとして、Fさん優等生だったでしょ」と話していたら…突然母が「あんたは、うるさい」と私に怒ってきた。そして、やりかけのプリントをパタンと裏返して作業を止めてしまった。
施設長と顔を見合わせた。
「ごめん。煩かった?で、これ もう一回やってみようか?」と声をかけたら母は、また作業を始めた。

今日は「私だけの○○ちゃん」モードの日だったのだろうな。
この辺の感覚は、掴みにくい。一緒に楽しめる時もあるのだけれどな。


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