母のタイムスリップ日記
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2003年07月01日(火) はなまるだよ お母さん。


 在宅の時からそうだったが、早朝目覚めたり途中で目覚める母は 自室にあるぬいぐるみを会議でもさせるかのように布団の周りに並べていた。
GHに入所してからは、ロッカーの中にぬいぐるみを並べていた。
おそらく 寂しさから逃れるための母なりの気分転換法だろうと思っていた。
面会に出かける時「どうなっているかな」とひそかな楽しみになっていた。
そこから、母様子を探る事もできた。

でも、急変以来 ほとんどぬいぐるみに触れる気配はなくなった。
でも、それに変わるものが 塗り絵であった。

塗り絵を続けていたら「宿題ばっかりでいや」というようになって来ていたので歌詞を書いて置いてきていた。
それを、写せばいいかなと思った。
ところが、これが歌詞を写すよりそこから連想が始まり「おかちゃんへの手紙」を書くようになっていた。

絵も手紙もほんとはここにアップしたいのだけれど PC操作の勉強不足でなかなかできないでいる。

ここの所、その手紙にもなかなか会えなくて「母はどうやって過ごしているのかな?」と気になっていた。
それが今日、テーブルの上に載っていた。
ちょっと意味不明な所もあるけれどニュアンスは伝わってくる。

 おかちゃん
とても なつかしくなってひとりでかわいい
なつかしい皆さまの様子をうかべてみて
関係ある皆様のなつかしい歌声を思い
出して歌をうたって居ります。
自分達でつくった歌に好い加減に節
付けをしてうたって居ます。自分流に
節付けをして歌ってます。

母のテーブルの上には「息子と孫の写真」「教会の友人の写真」が立てかけてある。そこで母は作業をするのだ。
先日、短い歌詞を3つ書いて置いていた。
きっと、その歌を歌っているのだろう。
母は、時折 節を忘れてしまうので自分流という表現なのだろうと思う。
おかちゃんへの便りで心を起こしているんだな、と感じた。
これが、セラピーでもあるだろうと思う。
「上手に気持ちの切り替えができたね。はなまるだねーーー」

今日は、思い出せればいいなと思ってまずは一緒に歌ってきた。
ちょうど雨が降り出したので…。

♪雨が雨が降っている。聞いてごらんよ音がする
 ピチピチ パチャパチャ 音がする
 ほーら お池に降っている金魚はどうしているかしら♪

という歌である。
母は、ちゃんと歌えた。梅雨時の歌だけど暗くないので選んでみた。
だから、歌詞を書いてテーブルの上に置いて来た。
私の書いた歌詞が間違っていたら母は、直しを入れるかも知れない。

元気な頃の母の文字は自信に満ちて大きいものだったけれど、今の母の文字は小さい。
今日は しっかりとした文字のように感じられた。

この作業ができて、ちゃんと残っているのは個室ゆえの事だと思う。
集団だったら、きっと できない様な気がする。








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