母のタイムスリップ日記
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| 2003年06月30日(月) |
いっそ、地域拠点の闇鍋では。 |
今日、利用者さんを訪ねて考えた事がある。 利用者さんは、一人暮らしの痴呆初期の方である。 一人での暮らしが どうにも、危うい。
食事がどうなっているのか…。 お味噌汁を作られた形跡があった。 「今日は、この大根とこぶで風呂吹き大根を作っていただきたい」 大根を切ると中は「す」が入っていてとても使えなかった。 「こんな風ですけど、どうなさいますか?」と聞いた見た。 すると「使えないねえ。だったら、買ってきて…」
冷蔵庫を開けると手付かずのキャベツが入っていた。 ベーコンも手手付かずで賞味期限もあと3日というのがあった。 ジャガイモ、玉葱、赤ピーマンもあった。 大根を買うよりもこれを使ったほうがよいと思い利用者さんにそう言って見た。「はい。そのほうがいいですね」と言われたのである材料で作る事に。
キャベツと赤ピーマンとベーコンとにんにくを刻んだ。 にんにくとベーコンを先に炒めキャベツと赤ピーマンを加えてさらに炒め塩コショウで味を調えた。 もう一つは ジャガイモと玉葱とキャベツとベーコンの煮物。
名もないお料理の2品である。 ここのお宅を訪問しての食事作りは 初めてである。 利用者さんに味見をしていただきながら、塩加減を決めていった。
利用者さんは、残っている物でこんなに作っていただいて…と喜ばれた。 (でも、食べてみなければ判らないんですよーーー。) 料理中の匂いが気持ちをほぐしたようである。
危ういのは、これだけでない。 一人で過ごす時間にあれこれ気になってあちらこちらを整理なさっておられると思われる。 「焦がしたなべは恥ずかしい」「汚れた布団カバーは恥ずかしい」「下着も」 「鍵がない」(実際はあるのだが) そんな事が「若し、今 自分が死んだら…」という思いとつながってくる様子である。 これは、母にも在った。 その気持ちを押さえ込んでも無駄である事は、母を見てきて判っている。
初期の痴呆は、こういう事で混乱しやすい。
以前にも、知り合いの方がそういう時期がありと時々訪問していた事がある。 決まったように買い置きのお野菜が残っている。 週に一度でいい。地域に拠点を作り それらの余った物を持ち寄り闇鍋を作ってみたら「孤独からの開放。皆との作業。皆との食事。」とすごせれば混乱を 多少解消できるのではないかと思う。 それも、お話だってできるのだから心配事が共通していての安心も生まれそうな気がする。
ここにご近所さんのボランティアでも加わって貰えれば、手助けの方法も学べそうな気がする。 在宅で生きていくためには、地域の助けがどうしても必要だと思うから。
というのも、今日、兄嫁との話で「そういう事はこっちではありえないよ。みんな、地域の人が気に留めて訪問するし…。」という。 「煩わしい近所付き合い」と地域の交流がなくなって来ているけれどやはり必要な事だろうと感じる。
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