母のタイムスリップ日記
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2003年06月05日(木) それでも、預ける私って。


 GHの一泊旅行は、思いもかけない形で私自身の心を揺さぶった。
「これで良いのだろうか?」

ホテルには、一般の旅行者も大勢いた。
「お母様、お幸せですね」「そうなんだよな。」人はとても様々な形で孝行ぶりを称えてくれた。
温泉だって、無理を重ねながら3回露天風呂に入った。
流石に、総ヒノキのお風呂はつるつると滑って、危ないのでやめた。
母は、私の傍で、いつもいつも安心しきっていた。

疲れることは、初めから判っていた事だからいいのだ。

でも、ここの施設に託して良いのか…という思いが一晩中どうどうめぐりをしていた。

母の「おかちゃん。ここに居るよ」「おかちゃん。ここに居る」という寝言ともいえない言葉を一晩中聞き続けて母の奥底にある思いに娘でも埋めきれない
深い距離を感じてしまった。

「ごめんなさい」と繰り返し母に謝った。
母は、ぽかんとしている。「「あんたが傍に居るから何も心配ない」という。

でも、違う。
割り切って入る筈の事だけれど自責の念だけが重たくのしかかってきた。

傍らを流れる川からかじか蛙の鳴く声が 一晩中賑やかに響いてきて母の言葉と重なった。

他の誰もがしなくとも、陶器の絵付けをしたり、浴衣を着込んで写真を写してみたり、夜祭を見に出たりと組んでもらった事は全て参加して 精一杯の事をしてみたけれど取り組む程に哀しくなって来たのだった。





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