母のタイムスリップ日記
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2003年03月26日(水) この歌を忘れないように


 母と散歩していた。
其の時「朧月夜」を歌った。母は、ちゃんと歌詞が出ていた。
でも、「何か歌って」と言っても曲はでて来ない。頭を歌えばついて来るのだ。
歌い終わった時「この歌を忘れないように」と母が呟くように言った。
そして「いっぱい覚えていたけれど、忘れてしまった」と続けて言った。

以前の母は、そうは言わなかった。
何かが違う。でも、「これ」と言いきれるものはない。

今日は、ステンシルの使い残しを施設に持って行った。
絵は描けない。折り紙もしない。そういう方が多い。
スタンプ遊びならできる人も居るかなと思ったのだ。
今の母だって絵も塗り絵も折り紙も一人では出来ない。でも、スタンプなら使えそう。葉っぱをスタンプにしてもいいだろう。
何か、作り出す喜びができればいいなぁ。
他にも、歯磨きチューブや薬のキャップ。ミルクの入っていた小さな器。はんこに使えそうなものを多々持って行った。
スタンプ台もペンも持っていった。

今日は、Iさんが着物を着ていた。
昨日、母達が着物を着ていたので出して見たのだろう。
やはり、みんな着たいのだな。
母は、昨日「いつも、着物を着ているから」と言って就寝前までずっと着物を着続けていたそうだ。




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