2017年11月01日(水) |
菅原洋平『すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法』★★★☆☆ |
菅原洋平『すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法』
作業療法士の著者が現場から学んだすぐやるための効果的な方法を伝授。 参考になる点がいくつもありました。
無理なくできる仕組みづくりが大事ということ。
一品ずつテーブルに置くようにしたことで自分から食事をするようになった。 「私はその人の性格を変えたわけでも、能力を伸ばしたわけでもありません。 変えたのは、『脳に入る情報』だけです。」(p6)
「その患者さんの脳がもっとも働きやすいように、その人の脳に見せる『お皿の数=情報量』を減らしました。それだけで、脳は『すぐやる』モードに切り替わります。的確に指示が出せるようになり、実際の行動が変化したのです。」(p6-7)
「『やることを後回しにするタイプ』『切羽詰らないとやらないタイプ』などありません。ただあなたが自分の脳に『すぐやらない』ための情報を与えているだけ。」(p7)
「そのとき必要なのは、『今すぐやるぞ!』と気合いを入れることでも、モチベーションアップの方法を学ぶことでも、やらない自分を責めたり励ましたりすることでもありません。 自分の脳を『すぐできる』ように仕向けてやることなのです。」(p8)
「課題をすぐに解決して高い成果をあげる人に、睡眠不足の人はいません。」(p25)
「日頃から睡眠が不足しがちな人は、『問題が起こってから対処する』という発想を持っています。」(p25)
「一方で、ハードな勤務でもきっちり睡眠を確保してくる人は、『問題が起こらないようにする』という発想を持っています。」(p26)
「実際に問題が生じる瞬間ではなく、その前後の時間を使って問題を予防することに注力しているのです。」(p26)
「罪悪感が『すぐやる』の天敵です。」(p36)
定位置管理が重要な理由。 「いつもと違うところにものが置かれるだけで脳が余計なエネルギーを使ってしまい、ミスを誘発しやすくなるからです。」(p42)
勉強が続かないBさんにしたアドバイス。 「帰宅したら鞄から参考書とノートを出して、1行目に日付を書く」。(p70) 日付を書いたらダラダラしてもよし。
「大事なことは、設定した目標通りに行動ができたかどうかではなく、今の自分の行動が能動的にコントロールできているのかどうかに目を向けることです。」(p71)
「脳には、他人の行動を見ただけで、自分がその行動をしているときと同じような状態になる性質があります。」(p81) ミラーニューロンの働きによるもの。
「耳から入れる情報の中でももっとも大切なのは、『あなた自身が発する言葉』です。」(p105)
するやる人が使っているわざ言語。 「『自分の体験から得た感覚をもとにして組み立てた言語』は、別名『Languages of Craft(わざ言語)』と呼ばれます。」(p130) 経験した人だけがつかんだ感覚を言葉にしたもの。
「これを理解できさえすれば、境界線をまたぎ、私たちは『すぐやる人』の側に回ることができます。」(p134)
「『わざ言語』を理解するためには、自分が『わざ言語』を使ってみるしかありません。」(p134)
「取り組む課題にレベルをつける」(p147)
メンタル文法を作る。 「『自分の体がすぐに動く状態+すぐやる』という文法をつくります。」(p158) 例:相手があるから、すぐやる。喜ばれるから、すぐやる。
「感じられる触角が少なくなると、脳はやる気になりにくく、『すぐやる』ことや『継続してやり続ける』ことが難しくなってしまいます。」(p172)
「触角は五感で唯一『ブロックできない』」(p172)
「触角で感じたことは、ほぼ無条件に信じてしまう」(p174)
「触角を豊かにすることは、脳が正しく指令を出すこと、そして体を動かしやすくすることに直結します。」(p177)
「『すぐやる』状態を保つために、日常の生活を限りなくルーチンにして、筋肉が脳に新しい情報を届けないでも済むようにしてあげましょう。」(p194)
鍵は「いつも通り」。
できる工夫がまだまだあると気がつきました。 改善していきます!
菅原洋平『すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法』
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