活字中毒のワタシの日記

2014年07月18日(金) 小林光恵『「捨てる」だけダイエット』★☆☆☆☆


小林光恵『「捨てる」だけダイエット

捨てたらダイエットできた。ということが書いてある本。

どのように、何を捨てたら、というのが書いてないので実際の作業の参考にしたい方には肩すかしをくらうと思います。

以前読んだ『「片づけられない女」は太る』と似たり寄ったり。タイトルのつけ方はうまいけれども、といった感想。
→文庫化の際に加筆修正したそうです。修正するところはもっとあるだろう・・・。

メモ。

著者の自宅の散らかしポイントは、居間、ベッド周り、仕事部屋。

「そこで、3つの散らかしポイントを中心に片づけることにしたところ、早くも3日目くらいから『効果』が現れはじめました。
だんだんと身体の中が軽やかになり、手の指先や耳の端まで血がいきわたり出したような感覚が生まれてきたのです。」(p53)

具体的にどう「片づけ」たかという描写が一切なく、

「やがて、その変わりようが自分でも楽しくなり、毎日思い出しては、『片づけー、片づけー』『捨てるぞー、捨てるぞー』と、まるで焼きいも屋さんのように何度も心の中で唱えながら、片づけに取り組むようになったのです。」(p53)

そもそも彼女の「片づけ」の定義がはっきりしない。
定位置に戻すこと?それで改善されていくのであれば、元々片づく仕組みができていたということ。
捨てるものがあるのであれば、仕組み以前ということ。
どの段階から始めたのかも不明。片づけ(捨てる?)基準も不明。

「まだまだ完璧というわけではありませんでしたが、もっとも散らかっていたときに比べてかなりキレイになりました。」(p54)

完璧、というのはどういった状態で、「比べてかなりキレイ」というのも漠然としていて経過も結果もいまいち見えてこない。

片づけの指南本も何冊か読んだけれども、それらはまだ先のステップだと見切る。
「それにほかの人からノウハウを教わるより、試行錯誤しながら自分に合った方法を見つける方が楽しめる気がしたので、それ以上、そうじ本は読まないことにしました。」(p54)

ならば、その、著者の「自分に合った方法」を紹介してもらえるのかと思いきや、それもなし。

私流で片づけました。
片づきました。
ダイエットに関する考え方も整理できました。

という内容がざっくり書かれているだけ、という印象でした。

思い込みを捨てる、捨てたらうまくいったという点は共感できました。

「大脳の前頭前野にある『眼窩回』という場所が、私たちの喜びの感情を支配しているそうですが、キレイなものを見たり聞いたりすると、それを『快感としてとらえられるのだとか。
つまり、きちんと掃除が整い、整頓されたキレイな部屋を見ると、その様子が眼窩回に送られ、そこから『気持ちよい』という感情が生まれ、同時に不安や心配などの感情が消えるというのです。」(p65)

きちんと掃除が整い、という表現に違和感。

「結局、『迷ったら、無理に捨てずに片づける』ことにしました。」(P128)

この「片づける」というのは「ひとまず収める」ということ?
方法は共感できるけれども「片づける」の定義がないまま、確定されないまま進んでいくので理解が難しかったです。

「ものも思い込みも、無理に捨てようとせず、迷ったらとりあえず片づけるのがおすすめです。」(P128)

「『整える』『隠す』も立派な片づけ

片づける時間がないときには、押し入れや所定の場所にしまい込まなくても、乱れた本や雑誌を整え、小物類はその場で並べ整え、タオルケットなどは折り畳んでい椅子などにかけておくだけでも、見た目はすっきりします。」(P131)

方法は共感。見出しと文章が矛盾・・・。

「『出したものは、使い終わったらすぐいもとの場所に返す』
この基本中の基本のことをきちんと実行するコツは、『ものを置く定位置を決める』ことだと気づきました。どんなものにも『家』がある、と考え、使ったら必ずその『家』に戻してあげる。」(p148)

もしかして、四の五の言わず、自分の考える「片づけ」でいいからやってみなよ!という斬新な提案なのかもしれないな、とも思いました。
にしても、やっぱりお片づけ本としては参考にならない。
ダイエットにしても、どうかなー。

ナースの本が面白かっただけに、残念。

小林光恵『「捨てる」だけダイエット



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